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【第2章インド猫と暮らす】公然の秘密。教職員寮の窓辺の猫

寮はペット可物件なのか

NIDでは、敷地内の寮で多くの学生や教職員が暮らしています。学生も教員も、寝食を共にしながら、日夜研鑽、遊びに努めています。私たちも、教職員用の家を手配してもらっており、ヤンマールもそこで暮らしています。

この部屋に住まうには、キャンパスの学部長にあたる人に許可を取る必要がありました。同じように、本当であれば猫を飼うことも一報してもよいかもな、と思いはしましたが、なんとなくタイミングを逃しそのままにしていました。(インドなのでしれっとしてれば大丈夫かも・・・むしろ藪蛇になりかねないと思ったり)

真面目な(?)私たちは原状回復について、一瞬考えましたが、テレビを購入したときに電気屋さんが来て、どんどん壁にドリルで穴を空けているのを見て、驚愕した経験があります。それでも「ノープロブレム!」と自信満々に言われたので、インドではそんなもんなのかと段々自分の常識が狂っていくのがわかりました。実際、インドのノープロブレムはほとんど当てになりません。多くの場合はその人にとって問題がないだけで、私たちには問題となるからです。

基本的に壁も床も石造りで、猫の爪で傷がつくことはなさそうです。家具は、もっぱら私たちの鞄や服が爪とぎの道具になったりしています・・・。

学生たちのアイドル?

冒頭の写真は、NIDの学生さんが夕方、網戸越しに外を見つめるヤンマールを撮影して印刷してくれたものです。

インドでは、猫を飼うというのは珍しいらしく、猫がいる家ということで、今日もまたいるなと写真に撮ったり、絵に描いてくれたりしてくれました。

日本人は、猫を家の中に入れて家族のように暮らしていると不思議な感じかと思いますが、NIDの学生たちもかなり恵まれた家庭の子どもたちが割合としては多く、興味津々ながらも温かくヤンマールにも接してくれます。

作品:Sumedhさんの描いてくれたヤンマール

キャットシッター現る

私たちが長期出張で家を空けることがときどきありました。

そんなときは、キャンパス内の学生が一日数回やってきてご飯とトイレの掃除、遊びまでいろいろとお世話をしてくれました。本当にありがたかったです。

ヤンマールもよく来てくれる学生たちにはすっかり慣れていて、写真のようにとってもリラックスして過ごしています。


このような感じで、もはや誰もが知っている状態ですが、特に注意もされませんでした。ひとつは、インドでは哺乳類に対しては不殺生の精神がありますし、生き物を大切にしようという考えがあるのだと思います。(蚊はデングなどを媒介することもあり、校内に一斉に殺虫剤が散布される日があり閉口しました)

この先インド滞在中、大きな住まいのトラブルがないことを願いますね。


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