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現代のデザイナー像、「デザイナー2.0」を考える。

箕輪さんの言葉

今凄い勢いのある編集者の箕輪厚介さんが、ある話をしていました。

「本一冊読むような能力は現代人にはないと思った上で、僕は作ってる。」

箕輪さんが編集された本を僕は3冊持ってるんですけど、1冊1日で読めちゃうんです、スラスラーッと読める。何故かなと思ってたんですけど、箕輪さん曰く、箕輪本は改行ごとに1行スペースを開ける編集をしているらしい。確かに見てみると、箕輪さんの本はやけにスペースがあり、見ていて心地いい。自分はパンパンに文字が詰まった本は見ると読めないことはないけど苦しくなるので、これは本当に嬉しいです。


Twitterは140文字だし、大体のコメント欄は1文で済まされていることが多いです。noteだって本より凄くスマート。箕輪さんの編集は、まさにこういったメディアによく触れる現代人にとってすごくいい編集だなと思いました。。



展示への応用

そして、この話はデザインにも応用できると思いました。例えば展示のデザインだと、展示のキャプションを1文に収めたり、時間のない現代人にとって、展示では長く分かりにくい映像作品なんてまぁスルーされるので、短くて分かりやすい映像を流すのがいいんじゃないかと思います。


デザイナー2.0とは?

また、現代のデザイナーはこれだけでなく、発信力がすごく大切だと思う。

佐藤可士和さん、佐藤オオキさん、深澤直人さん、三宅一生さん、原研哉さん、佐藤卓さん、吉岡徳仁さんなど...。作品を自身のwebサイトでは公開しているが、Twitterや、他の世間の人がよく使うようなメディアではほぼ情報を公開していない。SNSで作品を公開したり、インタラクティブで、コミュニティがあった方が絶対いいと思うんです。だって、作る過程を見たら後輩もグングン学べるし、見る人からすれば応援したくなるし、いい宣伝にもなる。面白い作品がバズればさらに売れるでしょう。しかも名前も売れて、相乗効果で他の作品も売れるかもしれない。


しかし、最近プロのデザイナーの方にお話を聞く機会があったのですが、仕事内容は秘密保持契約で公開出来ないことが多いらしい。そもそもそういうような裏の問題があるんですかね。でも、作品を作るプロセスを公開したり、プロトタイプをみんなに知ってもらい、みんなに支援、意見してもらえるっていう環境はあっていいと思う。もっと他分野の有名人と混ざって企画すれば、有名デザイナー×有名〇〇で、ありえないくらい人が集まる強力な企画だって作れると思う。だから、僕はそういった契約がないようなところで仕事したいです。


これはまだ知識がそんなにない自分がしている妄想かもしれないし、正しくないかもしれない。でも、僕は現代に合ったいいデザイナーになりたい。もう一度言うけど、今の有名なデザイナーの人たちは全然メディアに作品を投稿しないし、製作プロセスなんてもってのほか。全くインタラクティブじゃないし、変化がない。プログラミング×デザイン系、UXデザイン系のはsnsでよく見かけるので凄くよく分かるんですけど..。深津貴之さんは、noteの意見を集めたり、参加型ブログされてますし、noteには参加型の企画が複数あります。なので、凄く納得できます。

僕は、グラフィックやプロダクト、どの方向のデザイナーになる、ビジュアルを作るとかじゃなく、様々なことを企画する人になりたい。だから、様々なことが出来る統合デザイン学科に来てよかったと思う。またその上で、作品を発信し、コミュニティについて考え、もっと現代人に適応し、かつ人に見てもらえて楽しめるデザインを世の中に出せる「デザイナー2.0」 になりたい。


でも今はプロじゃなくて美大生だから、新しい美大生2.0とは何なのか考えながら行動していこうと思う。展示企画も本当に面白いのを考えられればクラウドファンディングで資金集まるかもしれないし、Twitterでデザインが評価されるようにも出来ると思う。これだけでなく、もっと新しい形の何かが出来ると思うので、これから日々考えていく。

以上です。


やまかずって言います。noteは日々考えたこと、気付いたことを書いているので、気になったら是非見てください!

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