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【体験記】コロナホテル監禁の完全攻略マニュアル

※この記事は、mast20 Advent Calendar 2021 の23日目の記事です。


初めまして、こんにちわ。池垣です。
タイトルにもある通り、私池垣はコロナにかかってしまいました。
実際になってみて味覚・嗅覚症状はどんなものなのかホテルはどんな感じなのかを生々しく描写できたらなと思います。
この後に続く香取くん・藤永くんは壮大なスケールの爆笑話を用意していると思うのでここでは真面目にホテル監禁を完全攻略するコツを記していきます。


体調の変化

発端

ある夜、何気なくかけうどんを作って食べてた時のことです。
「ん?塩辛いだけで、うまくねえな。」
それが発端でした。コロナにかかると味がしなくなるというのはメディアなどで何千回と聞いていた話だったので、その時点でかなりの不安と焦りが湧き出してきました。
うどんを食べ終えてからというもの、自分はコロナなのでは?という不安を原動力に家にあったあらゆるものを食べまくり始めました。味を確認するために。みかん、柿の種、胸肉、リンゴジュース、梅干し…

・・・

「うん。味がしない。匂いは微かにするが。」
もうその時には諦めにも似た感情だったのを覚えてます。
「そうか。あれだけ社会を混乱させ、俺の大学生活も一変させた憎きコロナが俺の体までやってきたか。」
それからは冷静でした。味に特徴があるものを片っぱしから探して食べて感想を書いていきました。その時のメモ(実物)がこちら

当時の味異変メモ


その時はもう夜だったので次の日の朝一番からPCRを受けることにしました。

朝起きて愕然としました。
昨日微かに感じてたはずの匂いが一切なくなっていたんです。
もう驚きを超えて笑けてきたのを覚えています。こんなにも失くなるんやと。
洗剤アリエールに鼻を突っ込んで匂いを嗅いだ。
「無臭。」
梅干しを嗅いだ。
「無臭。」
トイレ
「無臭。」


100%コロナやんと思いながら、朝一番から病院に電話をかけて病院の駐車場でPCR検査を受けました。
13時に受けた時に、担当の人からは「18時ごろに結果をお伝えします。」と言われました。
14時に電話がかかってきました。(陽性の場合鬼早いんかな)
「検査の結果、陽性が確定となりました。これからは保健所が対応しますのでしばらくお待ちください。」
それからは保健所からの電話の嵐。待ち時間に流れるG線上のアリアを何回聞いたことか。気が狂いそうになりました。
濃厚接触者の特定の質問なども答えたが、幸い自分は症状が出る3日前から自宅で作業していたので濃厚接触者はいなかったんです。不幸中の幸いでしたね。
というわけでコロナ陽性が確定した私は次の日の14時からホテルに監禁されることになりました。

味覚・嗅覚を失ってみて

正直言って、嗅覚を失っても困ったことは少なかったです。逆に不快な匂いが一切わからなかったのでその点でメリットもあるのだなと思いました。
どんな感じかというと、山頂のあの突き抜けたような空気の匂い。それしかしないのです。
嫌だったことで言えば、1人の世界にこもってるような感覚になったことですね。
自分1人だけの世界。
言葉で伝えるのは難しいのですが、匂いは人との距離感を把握しているんだと初めて感じました。
問題は味です。味というよりかは旨みを一切感じないというのはこんなにもQOLを下げるのかと驚きました。
何を食べても美味しくないんだから何も食べたくない。けどお腹は減る。
こんな感じで苦しかったのを覚えてます。

美味しいものを美味しいと感じれること自体がとても美味しいことです。

匂いは安心感です。

ホテル監禁の実際

お迎え

お迎えの社内の様子

14時ごろに運転手の人から電話。
「家の前に着きました!待っています。」
急いで降りていくとそこには中型のワゴン車が止まってました。
中に入ると完全防備した運転手とビニールで分けられた空間がありました。

ホテル到着

ホテル入り口

ホテルに着くとまた完全防備した人が部屋のカードを渡してくれました。
ホテルの中には人影はなく全て立て看板で案内されました。
閑散としていて風の音だけが鳴り響く。不思議な空間。

部屋

シングルの部屋に通されました。
かなり広くびっくりしましたね。普段、家賃2.4万の6畳一間に住んでる僕からすれば夢のような広さでした。。

部屋での作業の様子

備え付けのテレビをディスプレイにして作業ができたので快適でした。
まあ集中もそんなに続くはずもなく、すぐYoutubeに流れるのだが

お風呂場の様子

原則バスタオルやタオルはホテルから貸し出しがないことになっているので家から持ってきたものをずっと使い続け慣ればならなかったんです。
そのことを知らずになんとなくバスタオルとフェイスタオルを二枚ずつ持ってきていた私は、タオルがないという最悪の事態を免れると共に、予感という嗅覚は研ぎ澄まされているなと自分に感心しました。
(お、集中力が切れてきた。何書いてるかわけわかんなくなってきたが、こんなところまで読んでくださってるだけで私は満足です。)

アメニティ

必要なものはこの棚に置かれてあります。
もちろん何個とっても良いです。
ちなみに真ん中にあるのはベッドのシーツであってタオルではないですよ。
コーヒーやカフェオレが置かれていたのが嬉しかったですね。

ご飯

さあ、やっと辿り着きました。
ご飯を紹介する時間が。

ほんとにほんとに美味しかった。
こんなにクオリティが高いお弁当を一日三色食べれるのは夢すぎる。

著者:池垣隼介の「夢のようだ」より

ではどんどんみていきましょう。
お弁当メドレーです。どうぞ。

唐揚げ弁当
肉多め弁当
とんかつ!?
シャケきました
朝ごはん

こんな感じの美味しいお弁当を1日に3食も用意していただきました。
看護師さんにこのお弁当はどなたが作ってくれてるのですかと聞いたところ、ホテルのグループのお弁当屋さんとおっしゃっていました。
この場をお借りして感謝を述べたいです。

本当においしかったです。ごちそうさまでした。

1日の流れ

ここで基本的な1日の流れを紹介します。
主に安否確認と体調確認を目的に1日3回看護師さんから電話がかかってきます。
いろんな看護師さんとお話ししたが中には気さくな方もいて、お弁当の内容や好きなアーティストで盛り上がりました。凛として時雨への愛が強くついていけないこともありました。
6:00に起床するため狂っていた生活リズムを整えることができ感謝でした。
家に帰ってきてすぐにまた狂ったが。

持っていって良かったおすすめ5選

5位 お椀

スープやお味噌汁を入れるお椀を持っていくべきだと感じました。
お弁当と共に味噌汁なども飲むのですが紙コップだと美味しく感じないんです。一つあるだけでQOLがかなり変わるのがこれ。

4位 HDMIケーブル

テレビをディスプレイにして作業の効率をUPさせるならこれ!
HDMIケーブルを持っていったことによって2画面で作業することが可能になり作業のスピードが大幅に上がりました。おすすめです。

3位 コーヒーカップ

1日の始まりは1杯のコーヒーから。
そのコーヒーを紙コップで飲むのはもったいない。
ぜひ1つ自分のお気に入りのコーヒーカップを持っていきましょう!


2位 バスタオル・フェイスタオル

これ、なかったらどうなってたのかと思うと今でも身震いします。必須。
10日間の滞在なら5枚くらいあれば足りると思います。
ホテル隔離される方はお忘れないように!

1位 モンスターと蒙古タンメン

圧倒的1位を獲得したのはこれ!
選ばれたのはカフェインでした。作業効率を上げる1番の手段はなんといってもカフェインですね。そして蒙古タンメン。
16時に蒙古タンメンを食すことをモチベーションにしながらモンスターでブーストしていく。世界屈指の2トップストライカーです。
ホテル隔離は倦怠感などが原因で思ったより作業が捗らないと言われている中で、無事ある程度の進捗を生むことができました。


最後に

まずは医療従事者の方々。
ワゴン車で迎えにきてくださった運転手の方。
お弁当を作ってくださった方。
その他様々なところでサポートしてくださった方々。
本当にありがとうございました。

この記事は、決してコロナの内容をポップに伝えかったのではなく、ホテルで快適に過ごせるようにサポートしてくださっている方々がいること実際にとても快適に過ごせたことの感謝をお伝えしたく書きました。

またこの先ホテル隔離になる人の参考になれればなと思います!

明日イブは香取くんの記事なのでお楽しみあれ。


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