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電子書籍レーベルを作りま……

 ……す、と言いたい所だが、作ったと仮定して色々考えてみた。
 一応表題体裁上の説明は『電子書籍レーベル』としているが、実際に作るとしたら小説を中心とした漫画やらボイスドラマやら色々含めた総合的なサブカル系エンターテインメントを見越したものになると思う。
 それは私が過去二つのnoteで語った通り、Play By Webと呼ばれるネットゲームサービスを提供している別業態の経営者であるからだ。弊社にはライター、イラストレーター、声優等、仕事を受注する為の登録をしている人材が軽く千人以上居る。そういった会社の総合力を十分に生かす事を見越すならば、小説に限らない方が都合が良いからだ。
 但し、まぁ。前記事でも語った通り、私は現時点でそういった活動が経済的利益を生むと考えていない。もっと言えば経済的な損失は必ず生むものと確信している。後発のウェブサービスがレッドオーシャンと化した業界でフワッと勝利を掴める程、世の中は甘くないからだ。
 故に仮に実施するとしたら私はまず小説を選ぶ。
 何故ならば小説は私の専門であり、尚且つイニシャルコストが相対的に低いからである。挑戦をしてみる入り口として決して悪くはない。
 以下が何となく考えた企画である。暇潰しにでも見て欲しい。

●Re:version出版(仮)

・Re:version出版(仮)は合同会社Re:versionの一事業部である。
 合同会社Re:versionは主にインターネットゲームの開発、運営を行っている企業である。

・Re:version出版(仮)は小説、漫画、ボイスドラマ、グッズ等を総合的に作成、発売し、その販売を通じてお客様にエンターテインメントを提供する事業部である。でも、主幹事業ではない。(稼働ペースについては高速を期待出来るかどうかは場合によると言わざるを得ない)

・Re:version出版(仮)の事業目的は究極的には販売物での利益を求めるものである。但し、運営者はそれで儲かるとは(現状)一ミリも考えていない。イニシャルコスト、ランニングコスト含めて大いなるマイナスを最初から是認している。

・Re:version出版(仮)は出来れば利益を上げる(ないしは赤字幅を縮めたい)がこの事業を長期計画で企図し検討している。出版企画を立ち上げる事で自社事業、業界を創作界隈に訴求する事を当面求めている。これはRe:versionが現在より多くのクリエイター(ないしはお客様)を求めているからだ。クリエイターの発掘という目的は大変にSDGs的な価値にフィットする。自社に登録してくれている多くのクリエイターに商業案件を提供する意義も小さくない。その上で、当面の利益の有無は関係なく『現在の主流形ではない創作物』を商業水準の作品に仕上げて発売するのが目的である。(代表社員たる私が現在の主流形を書かない人間だからである。つまりそこの動機は実に情実的である)

・Re:version出版(仮)は勝算の有無に関わらず、出来れば売れて欲しいので力一杯クオリティ向上のお手伝いをし、売る努力はする。赤字是認とか関係なく売れた方が私もクリエイターも嬉しいに決まっている。

・Re:version出版は電子書籍で本を作る。コスト的な折り合いが良いからだ。但し、実売印税(つまり売れた分だけパーセンテージで渡す形)が多いであろう電子書籍界隈においてはレアリティの高い方式を採用したい。即ちそれは『ハイブリッド形式』である。所謂刷った分だけ先に支払う通常の印税が刷る部数の存在しない電子書籍系には文化的に余り存在しないが、先に刷った分に当たる印税(固定報酬)をお支払いする。その上で実売印税(ロイヤリティ)を一定料率で作家に付与する。つまり全然売れなくても一定の報酬を得る事が出来るという意味。たくさん売れたら皆ハッピーだ。

 ……いや、特に最後の件を言うと大声でのツッコミが聞こえてきそうだ。
 それ、絶対赤字だろうとか。ホントに出来るのか? とか。
 そういったお話は至極もっともなのだが、このnoteについて明言しておくが『やるやらないは置いておいて、出来るかどうかで言えば出来る』。
 多くの読者にとって私は誰も知らないPBWなる謎のネットゲームを運営していると自称しているライターらしき人物でしか無かろうが、私のゲーム企画と会社は五年以上の実績があり、(初年度を除いた)会社存続期間の年間の平均売上が一億円を超えている。会社の借金は経営者借入以外は存在せず、経営的には実にクリーンである。つまり当企画は十分な資本的バックボーンを有しており、私は事業的コスト、リスクを理解した上で言っている。
 もし仮に私がこれを実施するならより界隈に詳しく実務に優れた人物を『雇う』。そしてそれもまた可能な事でしかない。

 つまりこれは『夢物語を経営、コスト、実務、運営ルーリング含めて真面目に検討してみた』という話である。
 実施の有無はさて置いて、特に創作界隈の意見等を頂ければ重畳だ。

 需要ないかな。
 少なくとも本気になった時の実現性と持続可能感はかなりのモンだと思うんだけど。拡散してみません? その気になれそうな気がするし――

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