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実践例:ドルトン東京学園中等部(キャリア教育)

総合学習の時間をベースにした「基礎ラボ」の取組として、先生と一緒にキャリア教育プログラムを開発・実施しました。

対象は中2、計104名。

概要とねらい

生徒が興味を持った仕事についている人を訪問し、仕事の様子やインタビューを撮影、その人(会社)の魅力を見つけ出し、それが伝わるようプロの技術をつかってプロモーション映像に仕上げ、発表します。

授業の軸は以下になります。

①仕事を知る
実際に働いている人にインタビューを行い、仕事現場を見ることで、職業観を膨らませる。
②仕事をする
プロモーション映像作成という一連のプロセスを辿ることで、仕事とはどういうことかを追体験する。
③メディアリテラシー

スケジュール

セットアップ 2コマ(10~11月)
オリエンテーション 1コマ(12月)
企画・準備 6コマ(12~1月)
撮影 半日(1月)
構成 1コマ(1月)
編集 5コマ+課外(1~2月)
発表 1コマ(2月)
イベント上映 2日(2月)
振り返り 1コマ(3月)

レポート

4~5人でひとグループになるので、訪問する職場は全部で24箇所。
ハンバーガーショップ、保育士、不動産会社、金融機関、焼き肉店、イラストレーター、料理研究家などなど様々です。
この中から各グループでアポを取り、取材撮影をしました。

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撮影直後に新型コロナウイルスの感染が再拡大……
編集作業はオンラインになってしまい、ここはなかなか苦労をしました。
それでも生徒は驚く程の適応能力を見せてくれて、24作品すべてが完成!

学内での上映で、「プロモーション」という目的に適っている優秀作品の6本を選出。

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学校内外での取り組みや探究学習の成果を発表する「Dalton EXPO」で最優秀作品と観客賞が選ばれました。

☆最優秀賞&観客賞作品

『金賞に輝く歯科技工士~ハンディキャップを強みに』

☆審査員特別賞作品

『養蜂業と環境とそれから私』


振り返り

様々な学校内外の方から「中学2年生が作成したとは思えない」「良質なドキュメンタリー映像になっている」と大好評でした。
また何より、授業後の生徒たちからのアンケートから、しっかりと「主体的」かつ「本物の学び」があったことが伝わってきました。
キャリア観を養うことを目的に、「職場訪問」の要素と「仕事体験」の要素を掛け合わせ、約3ヶ月しっかりとコミットして、学年全体で取り組むことで、未来を生き抜くチカラを身につけつつ、プロによる映像制作の技術と働く人の生き方や考えを同時に学べる欲張りな実践になったと思います。


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