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ドキュメンタリーならマスクは許されます

授業で動画づくりや映像制作を取り組む第一歩として、私はドキュメンタリーを推奨しています。

では、映像と言われるとどのようなものが思い浮かぶでしょうか?
おそらく「映画(フィクション)」を思い浮かべる方が多いと思います。
映画館やDVDで観るような劇映画だけでなく、テレビで放送されるようなドラマ、ショートムービーをイメージする方もいるかもしれません。

実際に「映画制作」に取り組んでいる学校もありますが、苦戦しているところが多いようです。

理由は簡単で、映画を作るのは難しいのです。

映画芸術と言われるぐらいですから、専門性の高い理論と技術、そしてセンスが必要です。
また、生徒同士が出演し合うことが多いのですが、撮影中も発表でも「アイツが出てる」「あの子がカワイイ」といったところに興味が集中してしまいがちです。
いわゆる「内輪ウケ」であって、文化祭であれば価値はあると思いますが、授業での取組となると、今ひとつ学びに広がりがないように感じます。

ですので、映画制作に取り組むのであれば、「動画づくり」や「映像制作」で段階的に実践を積んだ上で、専門家と一緒に行うのがいいと考えます。
万全の体制をつくることができればデザイン思考を育むことも可能です。

と、ここまでは拙著の引用です。

そして、今、さらなる問題が……

マスクです。

結論、ドキュメンタリーだったら許されると思います。
それが現実ですし、「今」を記録していることにもなるからです。

でも、映画(フィクション)の世界でマスクはないというのは想像に難くないですよね。

プロの映像業界では、相当な感染対策をした上で、ディスタンスがとれなくなる芝居を設定しないようにしています。
愛の告白など、どうしてもの時は、本番直前のテストまでフェイスシールドをして、リスクを減らすようにしています。

そこまでのことを児童・生徒にさせるのはちょっと現実的ではないですよね……
少なくとも半年や一年はこの状況は続きます。
それまではどうかドキュメンタリー制作で実践を積んでいくのが賢明かもしれませんね。

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