山下優

青山ブックセンター本店店長

山下優

青山ブックセンター本店店長

マガジン

  • 続・本屋のABC

    書店・青山ブックセンター本店の店長として、現場で働きながら考えていること、本(これから入荷する、読んでいる、読んだ)の紹介とを月に最低4本をお届けするマガジンです。と書きながら、書店での悪戦苦闘日記でもあります。

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書店は必要なのか

書店・青山ブックセンター本店の店長として、現場で働きながら考えていること、本(これから入荷する、読んでいる、読んだ)の紹介などを月4、5本お届けするマガジンです。 先日、ある報道番組の中の特集に出演依頼があり、事前に話を伺いたいとのことで、ああだこうだと話しました。なかなか大きい質問が多いので、我ながら面倒くさい奴だと思いつつも、そもそもこう考えているのですがと話していて面食らわせてしまった感触でしたが、以下、その一部抜粋を中心に増補した形です。 -どんどん減っていますが

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    • ABC w/ 始動、第1弾はSHO MARUOKA『#IS01638400』

      藤原印刷 × デザイン事務所kern inc.による新出版プロジェクト「ABC w/」を始動します。 「ABC w/」が今までの当店の出版プロジェクト「Aoyama Book Cultivation」と異なるのは、企画段階から当店だけでなく藤原印刷とkern inc.に入って頂き、書店・版元と印刷会社、デザイナーがいわば横並びの制作体制という点です。単なる発注、受注という関係性ではなくこの体制だからこそ作者・作品の魅力を最大限に引き出せると考えています。また作って終わりでは

      • 誰でもできるようなお店に誰が行きたいのか

        • 明日からdeleteC大作戦に参加します

          以前からプロジェクトを知っていて、店名にCがあることからいつか自分たちも何かできたらと思っていた時に小国士朗さんがトークイベントのゲストにいらした時にご提案頂き、即やりますと答えていました。後日、改めて打ち合わせになったので何ができるかなと考えていくとブックカバーが1番いいなと考えていたところ、ちょうどタカヤさんと出版プロジェクトを進めていたのでお願いをして今回の形にいたりました。印刷は藤原印刷さんで綺麗に発色が出ているのでぜひ手にとって頂けたら嬉しいです。 他にも色々な形

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        書店は必要なのか

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          ¥1,000 / 月

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          これから

          書店だから仕方がないのか

          書店や取次をめぐる色々な話題がメディアやSNSに出ること自体はとてもいいことだと思っています。残念ながらマイナスのことが目立ちますが。あまり実情は知られておらず(もはや関心も薄いかもしれませんが…)、少しでも多くの人に知ってもらうことが必要なのではないでしょうか。 書店が閉店する度に「残念」「昔はよく行っていた」「出版文化がー」等々の紋切り型のコメントが、SNS上で散見されます。書店に限らず、19日に閉店したイトーヨーカドー綱島店の様子を見ていると日本人は閉店すること自体が

          書店だから仕方がないのか

          毎年夏恒例の選書フェア、始まりました

          厳しかった7月もなんとか前年を超えることができました。 8月も相変わらず暑いですし、ゲリラ豪雨がひどく厳しいスタートとなりましたが、「冷やし中華 始めました」と同じくらい?毎夏恒例の選書フェア「330人が、この夏おすすめする一冊。」が始まりました。気づけばこのフェアは今年で10年目を迎え、今年は昨年の230人から100人増えて330人の皆さまに選んで頂きました。本当に感謝してもしきれません。いつもありがとうございます。今回はタイミングが合わなかったりと今回は不参加でも今まで

          毎年夏恒例の選書フェア、始まりました

          厳しかった7月も

          今月も無事に前年を超えることができました。本当に厳しい暑さと雷雨が多かったので厳しいと思っていたので素直に嬉しいです。暑さのピークは超え たと思うのでそれでも暑いですが8月も超えられようにしたいです。と書いている最中にまたも雷雨が……。

          厳しかった7月も

          チェーンの拡大化にしか見えない

          チェーンの拡大化にしか見えない

          まだ1万店舗もある

          まだ1万店舗もある

          6月と7月上旬

          6月は前年の数字が良かったこともあり、なんとか超えることができました。 7月は先週土曜日の雷雨と最近の暑さで大苦戦中です。外を出歩くのも危険な日もあるので気軽にご来店をお待ちしていますと言えませんが落ち着いている日はお待ちしております。

          6月と7月上旬

          雑誌の付録詰めはなぜ書店が行わなければならないのか

          遅くなりましたが小島俊一さん『2028年 街から書店が消える日』(プレジデント社) を読みました。色々な立場から意見や問題意識があって、具体的になぜ書店がなくなる危機にあるのかよくわかります。同時に出版社も取次も書店も本を届けたいという目的自体は同じはずなのに向いている方向が違うこともよくわかります。特に取次が書店に対して本を届けていくことよりもとにかく返品率を下げることに注力しているのは何も解決しないと思います。もちろん返品率は低いに越したことはありませんがどう届けていくか

          雑誌の付録詰めはなぜ書店が行わなければならないのか

          書店は街から消えるらしい

          書店は街から消えるらしい

          これから

          5月

          5月も前年を超えることができました。5月は毎年月としては厳しい月なのですが大きく超えることができてここまで進んできた道が間違っていないことを証明できたので引き続き動いていきます。

          向いていたから

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