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12日後に南極にたどり着く新婚夫婦の日記

新婚旅行で南極に行った記録です。

南極に行くには、まず地球の裏側のアルゼンチンまで飛行機で飛び、さらに国内線で南端のウシュアイアに飛び、そこからクルーズ船で2日間かけて海峡を渡ります。

わたしたちは、せっかく地球の裏側まで行くのだからということで、アルゼンチンのさまざまな町、ウルグアイ、チリも一緒に行ってきました。

どちらもフルタイムの会社員夫婦が、ありとあらゆる休みを動員して40日の休暇を取得し(上司と同僚に超感謝)、いままでの貯金を叩いて、バックパッカースタイルで臨みました。

南極新婚旅行のリアルをシェアすべく、今日から少しずつ、旅のあいだ書き溜めてきた日記を少しずつ公開します。

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12月3日(土)@成田〜アジスアベバ〜ブエノスアイレス

今回の飛行機は、成田を出発し、韓国でいちど降機し、アジスアベバまで約13時間。アジスアベバの乗り換えは1時間弱で、そこからサンパウロを経由して、ブエノスアイレスへ向かう。合計で36時間の移動になる。とても長い移動時間だが、私はロングフライトが案外好き。何もしなくても、座っているだけでご飯が出てくるし、映画も見放題。長く座るのは確かに疲れるけれど、インターネットもつながらない非日常にワクワクする。こういう時は自分と向き合うのにもぴったりの時間だったりする。

40日間が終わったあと、どんなふうに旅を振り返るのだろう。その先の2人の未来はどうなってるんだろう。
まずは何も大きなトラブルに巻き込まれませんように。心身の健康と、なにより安全が第一。南米、特にブエノスアイレスは治安が良くないと聞くから少し心配ではある。でもアルゼンチンは友人もいるし何かあったら頼れるし。

アジスアベバの乗り継ぎは、たった1時間弱だったけどとても楽しかった。アフリカの人はめっちゃおしゃれ。ムスリムの衣装を着ている人もいれば、そうじゃない人もいて、いずれもみんな鮮やかな色を着ているのがとてもおしゃれ。コーヒー豆を買った。カフェで伝統的なエチオピアコーヒーが飲めるようだったので1杯飲んだ。緑色のタイトで上品なドレスがとても可愛かった。エチオピア、またゆっくり来てみたいなぁ。エチオピア航空は墜落事故が多いと聞いていたから少し不安だったけど、たしかに機体は古かったけど離着陸は安定してたし、機内食はめっちゃ美味しくてペロリと平らげてしまったし、なんならまた乗りたいくらい好きになった。

今日はサッカーW杯のアルゼンチン対オーストラリア戦をやっていた。サンパウロで一時着陸したとき誰かのwifiに繋いだスマホをみんなで覗きこんで観戦していた。ちょうどアルゼンチンがゴールを決めたタイミングで機内中から拍手と歓声が上がり、なにかの歌を大合唱していた。この距離の近さとサッカーへの熱量がラテンの国アルゼンチンなんだなぁと思う。この他人同士の人の近さが、私がラテン文化を好きな理由のひとつ。

フライトが遅れて到着したからすっかり日が暮れていた。ブエノスアイレスは治安が悪いと聞いているから少しピリピリしてしまったけれど、ホテルにお願いした送迎のドライバーも親切そうだし、ホテルは思った以上に綺麗で少し安心した。空港でサッカーアルゼンチン代表のTシャツを着ているひとがいっぱいいて私も欲しくなった。各国代表サッカーユニフォームの可愛いランキングがあったら、アルゼンチンが堂々の1位だと思う。私の独断だけど。アルゼンチンユニフォームにショートパンツを合わせて着たい。あぁ服を買いたい。

2人で本当に南米まで来ちゃったねと噛みしめるように確認しあった。これが旅の1日目のおわり。明日からどんな旅になるのかワクワクする。時差ボケはしてるけど身体はつかれているし、ホテルもいいかんじだから、明日の朝はチェックアウトの時間ギリギリまで休もうと思う。

近くにSIMカードを買えるお店があるけど日曜は閉まっているみたい。アルゼンチンは日曜にお店がまったく開いてない国らしい。久しぶりのヨーロッパ文化。

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具体的な南極旅行の手配、予算、時期、クルーズ船の選びかたなどのノウハウは、現在執筆中。ひととおりの日記を投稿したあと、公開予定。

(バイリンガル夫婦が本気でググりまくった結果、日本で一番、南極クルーズ船選びに詳しくなりました。船のスペックから代理店からスプシにまとめあげた一大傑作。乞うご期待。)

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