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家をなくしたら得られたもの

2022年冬、家を捨てた。究極の断捨離。

私は買い物も好きじゃないしモノをそんなに持ってないと思っていた。
それでも家を捨てるときの断捨離で山のように出てきた処分品をみて、私はこんなに不要なものに囲まれて生きてきたのかと驚いた。

仕事でもプライベートでも使えるワンピースを3着、ジャケットにパーカー、厳選を重ねたお気に入りコスメをポーチに詰め込む。仕事環境は大切だから、持ち運びのできる机と椅子と大きなモニターは欠かせない。

不要なものを全部売った。いつかは売れるかもしれないと思って手放すに手放せなかった中古のカメラたちも、次の持ち主のもとへと旅立った。全部売ったらそこそこなお金になって、これを買うために売れた額以上のお金を使ったんだな・・・と自称「不要なものを買わない私」が幻想であったことを知る。

パートナーと2人での移動生活。車1台に詰め込めるだけの荷物を詰めて、1~2週間単位で全国を移動しながら生活をする。日常が旅の生活。トランクに詰め込めるものは少ないけれども、身軽になったおかげで心もスッキリした。

たとえばメイクひとつするのにも、いままでは「今日はどれを使おうか」と迷っていたのだけれど、手持ちのコスメが少ない今は、とびっきりのお気に入りを迷わず「これ!」と手に取れて潔くて気持ち良い。
洋服もコスメも選ぶものは自分基準、すべて必要で自分が好きなもの。見栄とか他人に合わせるために持ってたものを削ぎ落すと、なんだか自分が戻ってきた気がした。

何かを手放したら新しいものが手に入るというのは本当だと思う。私はモノを手放して、私らしい私が手に入った。


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