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K君のおかあさまへ(全7回+)ひきこもりの子をもつ親への手紙

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「K君への手紙 いまひきこもっているK君へ」の続編。ひきこもっているK君の、おかあさまへの手紙、という形式の連載。前編を読んでいなくても、こちらから読んで頂いても大丈夫です。自分…
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記事一覧

「K君への手紙」シリーズあとがき―なんで「K君への手紙」を書いたか?―今さら自己紹介

 こんにちは。やまのうえのきのこです。  「K君への手紙 いまひきこもっているK君へ」と、「K君のおかあさまへ ひきこもりの子どもをもつ親への手紙」を、とりあえず7本ずつ書いて、ちょっと一区切り、といいますか、一息つこうと思っています。(リンクは一番最後に貼っておきますね。)  「あとがき」、と言うとちょっと違うかもしれませんが、「なんでそもそもそういう手紙を書き始めたのか」、ということについて、この場をお借りして、みなさまに説明しておこうと思います。  「K君への手紙」シリ

K君のおかあさまへ7完)ひきこもりと勉強

 ご無沙汰しております。お元気でお過ごしでしょうか?  さて、K君のおかあさまに差し上げるお手紙も、7通目となりました。少しでも、不登校・ひきこもりをしているK君の気持ちとか、置かれた立場とか、そういうのが、なんとなくイメージできるようになって、少しでもK君と関わるおかあさまも楽になってくださればいいな…と思っております。でも、まあ、わたしごときの経験値では到底お役に立てていないかもしれませんね。力不足で、すみません。  でも、まあ、気を取り直して、それでもちょっとでも参考に

K君のおかあさまへ6)ひきこもりと体のケア続(食事)

 ご無沙汰しております。  前回、ひきこもりや不登校の際の体のケアについて…、おかあさまと、K君との体質の違いを踏まえた養生の必要性と、体の緊張を解いて回復力を高めることについて、お話ししました。  しかし、書き終えてから、まだまだ伝え足りないという気持ちがムクムク膨れ上がって、いてもたってもいられませんでしたので、今日は、体のケアの続き…特に、食事のこと、胃腸のことについて、より詳しくお話しさせてください。  さて、わたしが大学の時に、メンタルの調子を崩したこと、そして、

K君のおかあさまへ5)ひきこもりと体のケア

 こんにちは。お久しぶりです。  前回のお手紙は、なんだかまとまらない話を長々としてしまいました…。親子関係を少しでも改善するための、考え方とか、方法を、ひねり出してみたのですが、やはり、ことばにするのが難しいですね。少しでも、お役に立てていたらいいのですが…。  さて、今回は、もうちょっと具体的に、わたしが歯切れよくお話しできることをお伝えします。体調管理についての話です。  このことは、「K君への手紙」のほうでも書いた内容なのですが…今回は、もっと詳しく、具体的な体調管

K君のおかあさまへ4)ひきこもり親子関係のむずかしさ

 こんにちは。少し間が空いてしまいました。お元気でいらっしゃるでしょうか。  前回は…ひきこもり問題の、なんといいますか、根本的な…子どもと親とのニーズの違い、社会に対する価値の違いについて熱く語ってしまって、書ききった、と言いますか…だいぶ満足していたのですが、やはり、落ち着いて考え直してみると、ちょっと、抽象的な…理論だけ、みたいになってしまっていて、具体性を欠いていたなあと反省いたしました。  なので、今回は、もうちょっと具体的に…。そうですね、ひきこもっている子どもに

K君のおかあさまへ3)ひきこもり、こじれた場合

 こんにちは。ご無沙汰しております。  お手紙を送らせて頂くのも3度目となりました。K君はどんな様子でしょうか。そしておかあさまもお元気でいらっしゃるでしょうか。  さて、前回は…なにはともあれ、K君との関係性をたいせつにしてほしい、というお話をさせて頂いたのでしたね。そうでした。早期解決を焦るあまり、K君の意思を無視したり、悪質な不登校・ひきこもり支援団体に引っかからないようご注意を…というお話をいたしました。  そうですね…、こころの赴くままにお話しさせてもらっています

K君のおかあさまへ2)ひきこもり支援…選ぶまえに知っておきたいこと

 ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか?  前回のお手紙では、かんたんな自己紹介と、ひきこもり問題の背景にある日本社会の設計ミス…のようなものについて、お話させていただきました。  今回は、もうちょっと具体的な…、少しでも実際に役に立つようなことをお話しできたらと思います。  そうですね…。おかあさまは、もうすでに、「このまま放置していても解決できそうにないから、なにか早急に手を打たなくては…!」と、不登校やひきこもり問題について、その支援について、いろいろ調べて

K君のおかあさまへ1)ひきこもりの子をもつ親への手紙

 はじめまして。急にお手紙差し上げて、申し訳ありません。  わたしは、K君の同級生で、やまのうえのきのこと申します。ペンネームでお手紙差し上げるご無礼、申し訳ありません。ネット上のことですので、何卒ご理解を…。  このたび筆をとったのは、ひきこもっているK君のことで、なにかお役に立てることがあるのではないかと…、ずいぶんと尊大な…といいますか、厚顔無恥な申し出で、恐縮なのですが…、思いましたので、お手紙を書いております。  というのも、わたしも、中学の時の不登校の経験と、大