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「young・bio・galapagos」ー過去制作作品解説と反省③

「young・bio・galapagos」 約11分9秒。 「Luatic Corona」「a・amrita」と違い、楽句をどんどん展開していくパターンの楽曲。実音をバキバキ鳴らしていくようなパワー系。 以下、解説及び反省点を述べていく。 冒頭〜練習番号C: この楽曲は全体を通して冒頭3小節(楽句Aとする)の楽句を展開している。 冒頭〜練習番号Cまでは、楽句Aの提示とそれに対する応答をパターンを変えて繰り返す。小さい波からだんだん大きい波へ変化していくようなイメージ。

    • バンドメンバーゆる募

      yMusic好きな方いますか? かっこいいですよね。自分好きなんですよ。 やりたくないですか? 良いなあ。 こういうのやりたい演奏者さんいますか? なんの楽器でもいいし、楽器じゃなくても良いです。 自分は曲を書くので、演奏してほしいです。 依頼というより、バンドメンバーって感じで。 演奏者さんじゃなくても、作曲家さんでも。 というわけでバンドメンバーを募集します。ゆる募。 気になった方はコメントでもXでもインスタでもHPからでもお声かけください。

      • 「a.amrita」ー過去制作作品解説と反省②

        「a.amrita」 約11分38秒。 オーケストラという枠組みの中でのブレンドされた音色の模索をすることと、個々の演奏が細かく重なっていくことで生まれるストリーム、個々が一斉に音を鳴らした時に生まれるストリームを表現することを課題としている作品。 前作の「Lunatic Corona」とコンセプトはあまり変わっていないが、さらに音像をぼやかし、アンビエントを構築するような作品になっていると思う。 以下、解説及び反省点を述べていく。 冒頭〜練習番号6: 冒頭は、Cdim

        • 原体験

          作曲家になりたくて音楽大学に入った。 特別楽器が上手いわけでも、特別クラシックに詳しいわけでもなかった。 作曲を勉強したかったから、音楽大学に入った。 ありとあらゆる音楽は社会を取り巻いて、ありとあらゆる音楽は人々を熱狂させる。 音楽を作る人になりたかった。 音楽大学に入ったら、「現代音楽」を突きつけられた。 「お前らはここで戦え」と異次元にワープさせられた気分だった。GANTZの如く。 武器を手に入れるべく、「現代音楽」を知らなければならなくなった。 大学図書館でと

        「young・bio・galapagos」ー過去制作作品解説と反省③

          「Lunatic Corona」ー過去制作作品解説と反省①

          「Lunatic Corona」 約14分。おそらく2014年〜2016年の作品。 「マルチフォニックをオーケストレーションすること」にフォーカスを当て、 表情を持たないノンヴィブラートのトーン・機械的とも言える「自我」が、「非我」と融合し新しいテクスチュアを生み出すまでの過程を表現した。 1.マルチフォニックトーンの拡張と再現 2.ループされるパッセージの中で1.はどう存在を示すか 3.ランダムなパッセージを加えた時1.2.はどのように変化するか 上記を繰り返し一

          「Lunatic Corona」ー過去制作作品解説と反省①

          過去制作作品のスコアを公開しました。

          過去制作作品のスコアをネットにアップロードした。 家の書類を整理していると古いUSBが出てきた。 過去に制作した楽譜のデータが何作品か保存してあった。 「現代音楽」というジャンルで楽譜をいっぱい書いていた。 オーケストラ作品は武満徹作曲賞、吹奏楽作品は全日本吹奏楽連盟作曲コンクールに応募したものだ。 おそらく2015年から2019年にかけて制作したもの。 おそらくというのは、自分がこの作品を見返すとは思わずに制作年を記録していなかった杜撰さの表れである。 「現代音楽」

          過去制作作品のスコアを公開しました。