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【知事から直々にお呼び出し〜o(^▽^)o】

私が山梨県の教育委員長だったころの話・・・。

まあ、普通は県民が知事に呼びつけられることは無い。

📞「小林教育委員長、知事が直接お会いして話がしたいそうです。できるだけ早く!」県庁の知事部局から連絡があった。

大体こんな連絡はロクなもんじゃない。

外から見るとボロっちい県庁も、中に入ると意外に豪華。
「そうかこうやって県民の目を欺いているんだな…良くない!」

受付のお姉さんもどことなく品がある。
嬢「あの、どちら様ですか?お約束はありますか?」

私「呼ばれたから来ました!名乗るほどの者ではありません!」

知事室なんか入ったことのない私は、少しだけ緊張しつつ、案ずるより産むが易し。「小林さん、あなたは教育委員としてとても良い働きをして感謝している(^^)」とか言われちゃうかも?と期待しながら、待合室で知事との約束の時刻を待った。

いざ、入室。


知事は秘書を退席させ、挨拶もそこそこに畳みかけてきた。

知事「小林さん、君の教育委員会での態度や物言いが悪い。そして『教育行政を軽視している』とクレームが来ている。なんとかならんかね?」

私「軽視なんかしてません!重視してないだけです。言葉使いだって『甲州弁』丸出しだけど変なことは言ってません。親に大学まで出してもらいましたから敬語も使えます」

知事「それと教育委員の報酬を全額寄付してると聞いたが、他の委員が『それだともらい辛い』と言っている。ちゃんと貰うように!」

私「私の報酬をどうしようが私の勝手です!そもそも名誉職の報酬にしちゃ高過ぎます

…しばらく両者沈黙…

知事「頼むよ🙏🏻『彼ら』もプライドがあるんだから!」

私「彼ら、って誰ですか?まさか事務局の人たちじゃないでしょ?知事を簡単に動かせる『彼ら』がいるんですか?」

知事「(こいつ話にならんな) 分かった、なにしろ穏やかにやってくれ!」以上。


私は何ひとつ反省することなく、教育委員を続けた。任期は4年間、その間事務局のトップである『教育長』は3人代わった。きっと私の『トリセツ』が引き継がれていたに違いない。

✔︎言いたいことを空気も読まずに言っちゃう奴
✔︎メディアに筒抜けになる情報漏えい者
✔︎共◯党でもPTAでもどんどん事務局に入れる困った奴

私の他の教育委員は、弁護士・会計士・元町長・ロータリークラブのガバナー。自分から波風を立てるような人はいない。私にとっては普通の反応でも『彼ら』にとっては面白くないのだろう。

✅『彼ら』の正体…。知事を電話一本で動かすのに、決して表には出てこない人たち。その名は『県職員OB会』

【現場→ OB→ 知事→ 当事者に釘を刺す!】
きっと「選挙」や「人事」にも口を挟んでいるんだろうな、知らんけど。

その後、教員の処分が不服で「辞表」を出したら、知事が私の店まで引き止めに来たっけ。新聞報道で知った県民から、「辞めさせるな!」とたくさん苦情が来たんだって(^_−)−☆ 今でも変わってないんだろうな・・・。


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