【大手卸問屋と中小小売店の理不尽な関係】
写真はスーパーやまとの売場から商品を仕入れて販売していた個人商店、
その名も『スーパーやまとフレンドリーショップ◯◯屋』である。
本来、商取引における売り手と買い手の関係は「同等」であるはず。
しかし大手の食品卸問屋と弱小商店との取引には、暗黙の「上下関係」が存在している。
中小のチェーン店や個人商店など、大手問屋はそもそも相手にしていない。大きな店とまとめて商売した方が効率的であり、利益も(大きくなくても)安定するからだ。
しかし「ウチは大手の店しか商品を卸しません!」などと言ったら、
本社で掲げているSDGsの方針に反してしまう。
「弊社は地域の小売店を支援します!」と言いつつ、腹の中では「ま、サラッとやってる感出しとけ」となる。
中小小売店が、大きな卸問屋と取引するには、
✔︎保証金の差し入れ(取引額の2カ月分程度)
✔︎(それがダメなら)支払サイトは短く!
✔︎発注日が早く、納品までに時間が掛かる
(ゆえにお客さんの急な注文に対応できない)
✔︎新商品の納品は大きな店の後回しで遅れる
✔︎プレゼント企画は割り当てが少なく、当選者が少ない(大手なら担当者にBOSSジャンとかあげちゃう→古っ!)
✔︎個人の担当者など付かない
✔︎商品は豊富でも、特段安くない
✔︎発注単位が箱やダースごとで、バラで仕入れることができない
など、とても厳しい条件が科される。
これは小さな会社が都市銀行と取引するのと同じで、多少の見栄えやマウント意識も重なる。会社の規模とそぐわない金融機関との関係でとばっちりを受けるのはいつも会社の方である。
商品の流通は全て、
メーカー→総合商社→傘下の卸問屋→グループ傘下の大型店
への流れが優先される。
商社のメインバンクも関係してくる。だから2強のイオンとヨーカドーは、商品の流通ルートは完璧に別で、問屋が両方にいい顔をすることは不可能。早い話、川の流れは本流が2本とそれ以外に分かれている。
地方問屋もほぼどこかの傘下に入っていて、
キリンビールは安いけど、アサヒは他から回してもらうから高い、という変な状況も起こる。
私はこれが気に入らなかったので、勝手に自分の店から個人商店に商品を卸していた。卸すと言っても、ただウチの店に来て、バラで必要な商品を必要なだけ買ってもらい(一割引)、売れた後に金を払ってもらうシステムだ。
地方問屋からも配送してもらえない田舎の個人商店(よろず屋さん)はとても喜んでくれた。
しかし問屋は黙っちゃいない!
「ウチのお客を取るのか?💢」
私 「同業者だから少し安くお分けしてるだけですよ!大手にあるような『分戻し(仕入れに対するリベート)もありません!」
問屋 「掛け売り(ツケ)してるのも知ってるんだぞ!」
どうやら業界の掟を脅かす暴挙だったみたいだ(笑)
しかしそんなこと私には関係ない。
弱い者から利益を取って、その利益で大手スーパーの原価を下げるなんて、まさに「優位的地位の濫用」じゃないか!「買いたきゃ他から買え」ってか?今さら他の問屋に頼んでも、売ってくれないことは知ってるだろ!
✅ よく小さな店に書いてある『全日食チェーン』というのは、そんな小さな会社へ商品を卸している問屋である。問屋業界の中でも、中小に優しい卸売りと店舗支援の会社だ。
いろいろ言われるだろが、負けずに頑張って欲しい!
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