リトミックの教育効果を調べたら「黒柳徹子」に辿り着いた。
小学生のときに読んだ「窓ぎわのトットちゃん」。
子どもの習いごとのリトミックについて調べていて、大人になってからまた読むことになるなんて。
みなさんは読んだことがありますか?
私は小学生のとき、図書室で借りて読んだ記憶があります。
「おもしろい」と思ったことは覚えているけれど、どんな内容だったかは忘れていました。
そう思いながらページをめくると…最初の出だしはこうです。
「この本を、亡き、小林宗作先生にささげます。」
私はドキッとしました。
小林宗作は、リトミックを日本の幼稚園や小学校に紹介した人。
そして、黒柳徹子は、小林宗作が創った小学校「トモエ学園」を卒業している。
そのことを綴った本だったんです。
…知らなかった。
大変ユニークな小学校。親としての目線で読む。
私は当時「トットちゃん」を同じ小学生として見ていたことになります。
今は、親としての目線で読んでいる。
そして羨ましくなりました。
なんと園舎が電車という、大変ユニークな学校。
ほかにも変わっている点がたくさんあります。
・席が決まっていない
・自習形式。その日、一日やる時間割の、好きなものから自由にやっていい
・早く終わったら散歩
・リトミックの時間は毎日
・お弁当に「海のものと山のもの」を入れる
・講堂にテントを張ってキャンプ
こんな先生の元で育ちたかった。
そして、もしこんな先生の元で育ったなら…。
黒柳徹子は「わたしの受けた教育」として、こう語っています。
小学校を退学になったトットちゃんを受け入れた。
「トモエ学園」に入学する前「トットちゃん」は小学校を退学になっています。
(今では考えられませんが…)
いわゆる「問題児」で先生を困らせていました。
そんなトットちゃんが「トモエ学園」に初めて行った日、校長の小林宗作はトットちゃんの話したいことが尽きるまで、ずっと話を聞いてくれたそう。
…なんと4時間も。
ついに話がなくなると、校長先生はこう言います。
「じゃ、これで、君は、この学校の生徒だよ。」
「トモエ学園」でのリトミックについて。
そんなお話なのですが、リトミックに関する部分を紹介します。
普通の小学校と授業方法が変わっているほかに、音楽の時間がとても多く、なかでも「リトミック」の時間は毎日あったそう。
リトミックは、ヨーロッパですぐれた音楽教育家として知られた「ダルクローズ」が考えた特別のリズム教育。
小林はパリに留学し「リトミックがあらゆる芸術の基礎である」ということで、ダルクローズに学んだ。
校長先生は、子どもたちの、生まれつき持ってる素質を、どう、まわりの大人たちが、そこなわないで、大きくしてやれるか、ということを、いつも考えていた。
これは、親としてもすごく大切なのではないかと思いました。
どんな授業内容だったか、詳しくはぜひ本書を読んでみてください。
また、私が先日体験にいったリトミック教室の先生は「ダルクローズ国際免許」の保持者でした。
リトミックを教えることができる正式な「指導者資格」です。
そのときのことは、こちらのnoteから。☟
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