在家の法　第165号

★「幸福の法則（在家の法）」第165号　 ＜潜在意識１３＞

　あなたの心の糧となるよう大和武史が在家の法をお送りします。
　この世で使用する意識、顕在意識は全体のうち１割にも満たないといわれています。では、残りはどんな意識があるのでしょうか。それは私にもよく分かりませんが、ただ今回の私たちの人生では決して学べない事柄も相当あるということは疑いがありません。この世の数十年の人生を通して学ぶ事柄は大変多いのですが、それをしても辿り着くことのできないレベルを既に私たちは学び終えているということです。

　ならば、何故この世へ生まれてくる必要があるのでしょうか。一生頑張ってみても学び得ないものを既に得ているのに、それ以上に達することはないのに、何故生まれてくるのでしょうか。それは、単なる学びだけではなく、もっと大事なものを得るためだと私は思うのです。その大事なものとは、知識や経験ではなく、この世で得る体験を通して培われるものであるはずです。それは、私の思うには、進化ということだと想うのです。

　どういうことかというと、単なる知識や経験を通しての進化には限度があります。いくら経験をしてもその経験から一段向上するためには、心の素養が必要です。進化するべく、そうした状態を可能にしておく必要があると思うのです。わかりにくいかも知れませんが、いくら素晴らしい教材を与えておいても、それを使いこなす能力がなければ、ただのゴミに過ぎません。より良い向上に役立てるための資質が培われる必要があります。

　その進化のための資質とは何かというと、結局は私たちの心の器の大きさだと思うのです。大きな器であるからこそ多くのものが入りますが、器が小さければすぐに一杯になってしまい、多くを学ぶことはできないのです。多くを得るものこそ進化するものですが、そのためには多くの学びを受け入れるだけの心の器にしなければなりません。そのためには、この世の受け身の人生が良い鍛錬の場になるのです。

　自分の都合では動かない、何が起きるか分からない人生が心という受け皿を広く、偏りの少ないものに鍛えてくれるわけですね。ですから結果だけではなく、たとえ失敗からでも多くを学び得るのです。失敗した経験から様々な感情を経験して、それを乗り越えていくと、以前よりは心の器は確実に広がっています。こうしたことも見逃せない視点であるのです。

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