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推理小説の二大潮流

ミステリー=探偵小説=推理小説は、犯罪を通して人間を分析する小説と言うこともできる。その萌芽はすでにエドガー・アラン・ポーの時点で見られており、「モルグ街の殺人」冒頭の語り手とデュパンの会話に凝縮されている。また、「盗まれた手紙」は作品自体が人間が持つ心理的盲点の暴露を意図していて、この作風は直接的にギルバート・キース・チェスタトンに受け継がれる。

エドガー・アラン・ポー

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