noteの有料記事について&私のnote執筆スタンス
1
noteについて。
自分で調べたわけじゃなく、聞いた話なのだが、noteの有料記事で一番売れているのは「売れるnoteの書き方」みたいな記事らしい。検索するといっぱい出てくるんだけど、(無料公開の記事もあるので)読んでみると、大して実のあることは言っていない。具体的には以下のような感じ。
・興味を引くタイトルをつける
・需要のあるテーマを選ぶ
・結論を先に書く
・継続的に記事を書く etc.
まあ、読んでいて頷ける部分もあるが、どの記事を読んでもほぼ同じ内容で、情報商材と同じだなと思った。商売は売れればいいんだろうけど、なんか同じ内容で量産されているビジネス書と同じ気がしてモヤモヤする。
こういうハウツー本などを僕は信用していない。これは自身の経験からだ。
2
大学主催の学生向け就活セミナーはだいたいどこの大学でも開催されていると思う。就活対策本もそれなりに出ている。そこでは「面接時のこういう質問にはこう答えろ」とか教えられたりするのだが、その通りの受け答えの仕方をして、面接に受かった経験はない。僕は緊張しやすい体質で、面接がものすごく苦手なのだが、それを差し引いても上手くいかなかった。そのうち、そうしたアドバイスを打ち捨てて、自分の思うままに受け答えをするようになってから、面接をパスする回数が増え、複数回面接試験がある場合は最終面接までたどり着くようになった。面接は限られた時間で相手の特性を読む必要があるが、面接マニュアルみたいなものがあるのはおそらく採用担当者も把握していて、マニュアル通りの受け答えをしている人は「こいつには自己がないな」と判断されて、機械的に落とされているような気がする。これが有料セミナーや有料のマニュアルだったら、体よくカモにされていることになる。
note記事も同じで、記事そのものに「読み応え」がないといけない。僕だったら、有料記事を買って、内容が通り一遍のことだったり、単なるお気持ち表明だったりしたら落胆する。せっかくお金を出して手に入れたのだから、「おもしろい」「役に立つ」「勉強になる」などの見返りが欲しい。
3
僕も小遣い稼ぎのつもりで有料記事を公開しているが、あくまで小遣い稼ぎであって、noteで収益を上げてそれで食べていくつもりはない。もしnoteの収益で食べていくなら、ビジネスと割り切って売れる記事の量産に全振りしてもいいかもしれないが、それはなんだか寂しい。僕は自分の専門分野で読み応えのある記事を書きたい。正直なところ、内容が専門的すぎるのか、小遣いほどにも収益は上がっていないが、本当に読みたい人が読んでくれればいい。そして、お金を出したことに見合う満足を得てほしい。
結局、僕は商売人には向かない性格である。プライドが高すぎるのかもしれないが、中身のない商品で悪どく稼ぐのは嫌なのだ。だから、あまり強気の値段設定はせず、一記事500円で統一している。1000円以上の値段をつけるのは、内容がデリケートな記事の場合だけだ。この場合、いらぬ波風を立てる恐れがあるので、軽い気持ちで読まれないようハードルをわざと上げているのである。世間にはいらぬ波風を立てたがる人が少なからずいるからだ。
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉があるが、世間では質の悪い情報が質の良い情報を駆逐している。書店でもハウツー本、自己啓発本、ビジネススキル本ばかりが目立つ。自己啓発本などはしごく当たり前のことしか書いておらず、自分などは直接『論語』などの古典的思想・哲学書を読んだほうが為になる気がする(エッセンスを抜き出した超訳本もあるし)。
以上、noteの「売れる記事」についての雑感である。
こちらの記事を参考にさせていただきました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?