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COVIDワクチン接種後に適応障害になった話

COVIDワクチンの2回目接種のとき、高熱と節々の痛みを含むきつい副反応があったのだが、そこから吐き気や倦怠感が治まらず、仕事に支障をきたすようになった。
結果は適応障害で、服薬の効果もあり改善してきているが、もし自分が判断を誤って「ワクチンの後遺症」と思い込んでいたらどうなっていただろうと考えてゾッとした。
ワクチン長期副反応については、HPVワクチンの先例があるから、より懐疑的になる必要があると思う。長期副反応の存在そのものを自分は否定しないが、誤った診断で本来受けるべき治療が受けられないのは気の毒だ。

判断を誤ると治る病気も治らないのが厄介だ。

僕は、患者の側が懐疑的になる必要があると思っている。除外診断しか診断法がない今、ワクチン長期副反応の確定診断は非常に難しいだろうと思う。患者の側がまずワクチン以外に原因がないか疑い、他の疾患である可能性が排除できてやっとワクチン長期副反応と言えるのではないかと思う。
(自分はまず内科で見てもらい、改善しなかったので心療内科にかかることにした。不定愁訴の原因として精神的不安は疑ってみる必要があると思う。それと、以前、体調不良を隠してワクチン接種して急死した人がいたので、体調がすぐれないときは接種を控えるのも大事だろう。)
これはちょうど文化財保護課から博物館へ異動した年の話で、階級が主任かつ異動したてでありながら主査級の仕事もしなければならない重圧の中、立て続けにミスを起こし、さらに2回目接種のタイミングは展示替え+予算編成で超多忙という時期だったので、精神を病む条件は揃いすぎていた。通常、キツめの副反応でも数日で軽快すると聞いていたので、一週間経っても改善しない時点で「はて?」と疑うことになった。当時、強烈な吐き気に見舞われることが多く、それも出勤直前に起きるので、直感的に「精神の疾患では?」と思ったのである。念のため内科で胃腸を診てもらい、改善しなかったので心療内科にかかったらドンピシャだった。
医療従事者でない僕がこれを言うのもなんだかなあと思うが、ワクチン長期副反応の疑いがあるときは、ワクチン以外の原因も考えてみてほしい。誤った思い込みで適切な診療が受けられない可能性がある。


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