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ツール・ド・おきなわ 2022

今年の最大イベント、ツール・ド・おきなわに出場しました。

ブログ書かないと沖縄ロスが続き過ぎる気がするので、今のうちに金曜夜の出発から月曜の帰宅までの遠征全体で纏めたい

今回は書きたい事書きまくったので長いです。
※この記事は20分程度で読めます。
写真・文章は随時更新しています。

金曜日

早速トラブル発生🛠
夕方にバイクの最終チェックをしてたらリアトップに入らない
7月にワイヤー交換したばかりだけど練習量のせいか切れかけてたのだ。

早速、閉店前アールズサイクルへダッシュ
黒田さんも沖縄行く為、もう店閉まってるか心配だったけどセーフ

黒田さん急な対応まじでありがとうございます🙇🏻‍♂🙇🏻‍♂

帰りにサウナ寄ったりそこで偶然友達と会って色々話してたら帰宅が23時。
気を取り直して準備再開

仕上げはこれ

Muc offのwaterless washはとてもサラサラになるので空気抵抗減ってるんじゃないかっていつも思うんだけど、実際ロードレースだとどれくらい効果あるんやろか。
今回は雨が降ったので水滴を弾いた分多少効果はあった筈。
マージナルゲイン崇拝します。

今回使う輪行バックは石原先生からお借りしたsciconのコロコロ付最強バック

靴とヘルメットも一緒に入れる

最強輪行バックだけど、乗る飛行機は格安LCCのピーチ航空の為ペダルを外す必要があるらしい。
ペダルが固着してて30分以上苦戦
黒田さんに頼めば良かった…

結局、準備に時間を掛け過ぎて京都出発は夜の2時前

車で関空まで向かう

3時半関空着

明日(今日)のフライトは早朝6:30で30分前までには受付を完了させなければならない。

てなわけでこの日の寝床は関空駐車場内で車中泊

土曜日

5時過ぎに無事起床で第一関門突破!
睡眠時間が1時間半でかなり浅い眠りだったが、木曜夜はかなり寝てたしこの日沖縄でもよく寝たのでセーフかな。

アラーム1発目で起きました👏👏👏👏👏

早々受付を済まして出発時刻の20分前頃から搭乗開始
いざ沖縄へ!

ピーチは滑走路歩ける系の搭乗方法
窓側戴きました

そして9時那覇空港到着!
天気は☁ それでも暖かいから半袖が調度良い

レンタカー借りる用のバスに乗って移動
今回使うのはタイムズレンタカー
移動は1人やし最安の車を予約してたら、

「今、店に軽が無いんで同じ価格で普通車しときますね!」

車詳しく無いから車種分かんないけどめっちゃ乗りやすかった😁

どこ行こうか迷いつつとりあえず北谷のアメリカンビレッジへ

アメリカンビレッジで輪行袋から自転車を出して組んだりサイクリングしてたら、雨が降ってきたので雨宿りついでに昼食のタコライス。

キングタコス 金武本店🌮

車で金武に移動して再びタコライス
写真撮り忘れたけど量舐めてたから最終日の朝まで食べ続ける羽目になりました。

北谷の華やかなアメリカンビレッジより金武の方がリアルなアメリカンな生活感が強い。
裏路地は怖くて徒歩で入れなかった。
米軍基地が近くにある為夜はアメリカ人が多いらしい。

受付が15時までだから金武町でゆったりする暇なく急いで名護へ

受付の会場は広々してたけどブースは思ってたより少なかった…。新型コロナの影響でブースの数をかなり減らしてるらしい。

参加賞はツール・ド・おきなわTシャツやパラチノースなど。

受付を済ませた後は車でコース終盤にある羽地ダムの試走へ

登りは少し長いけど気持ちで何とかなりそう。
下り区間はそこそこ勾配がありつつブレーキを掛けるか微妙なコーナーが連続してた。橋のつなぎ目には注意が必要。攻めずに普通に下れば問題無さそう。
鹿児島インカレの下りに少し似ていた。

試走後は泊まる予定の場所へ
今回泊まるのは『side village Rekibu』

控えめに言って最高過ぎます。

ここで自分の師匠であるチバポンズの滝山さん桐山さんに合流

夕飯は桐山さん監修の元でキノコパスタとリンゴサラダを3人で自炊
夕食時から睡眠までの間、水や炭酸水で水分をいつもより多めに摂取

翌日の準備を済まし風呂に入って22時には就寝

レース当日

5時半起床
朝食は桐山さん特製バナナヨーグルトと卵かけご飯&納豆
卵かけご飯は最初に醤油を米にかけた後、卵を混ぜると美味しいとのこと。
卵が乗ってないとこから醤油をかけて食べると醤油の風味が残ってて美味しかった。

そして肝心の天気は雨☔
スタートまでには止みそうだけど、迷った末スタート場所まで車で移動することに。
雨の中走るのも良くないし仕方無いがほぼノーアップでスタートする事に。
初出場でシード権を持っていないので後方にバイクを置き、210kmの国際と市民の通過をゆっくり待つ。
この間アミノバイタルとエネ餅✕2、串団子、2-run1袋を補給。

いつかは210kmもチャレンジしてみたい。

通過後、140kmのオープン組はスタート位置へ

桐山さんと滝山さんはマスターズなのでここで一旦お別れ

スタート

スタート後数秒で先頭まで上がれたけど、ニュートラルカーが結構速くて、この時点で5倍巡航のペースだった。

アクチュアルスタート後は先頭ローテ入った為、危険視していたトンネル区間も問題無くクリア

普及川ダムの登りに入るS字コーナーもインターバル無くクリア

普及川ダム(1本目)


1周目の普及川ダムは4,5人の飛び出しが最初にあったが直ぐに吸収
先頭付近で大体4.5~5倍くらいのペース

登り終盤くらいでローテ回した時だったかスッと2人が飛び出す。
誰もマークしない為、差が開き始める。

photo by Makoto AYANO

ふと山岳賞が頭に過った

こんな緩い飛び出しで賞を決めさせたく無いなって思い、再び集団先頭から踏み直して自分も集団から抜け出す。

1人をすぐパスして先頭のもう1人をKOMまで1kmでチェック
山頂っぽいのが見えてスプリントを掛けたらただの標識だった。
ここで1人になってしまい後ろとかなり差が開いた為逃げるしかない状態に。
6〜7倍で踏み直して無事本物のKOMを先頭通過
ここで山岳賞GET

普及川下り〜奥

滑りやすい沖縄の路面かつウェットな普及川を安全に下る為、KOM通過後も少し踏み直して独走で下り始める。
連続するS字カーブを2車線使って走れるのだが、センターラインで滑る可能性がある為慎重に下る。
ペットボトルの補給区間も単独で通過
ペットボトルは細いから普通のボトルよりも取りやすかったけど、ボトルに移し替えれないから廃棄ゾーンまでに飲めるだけ飲んで捨てる。

分岐までの登りで集団と合流

その後の下りも慎重に下った為集団真ん中辺りまで位置を下げる。

学連ほど詰め詰めではなく、下り終わりで追いつくと聞いてたので焦らずそのままこの区間をクリア

この下りから奥までの区間で2人逃げ始めてたらしい。下がってたから全く気付なかった。

奥の登りから海岸線に向かう際、前タイヤにゴミが引っ付いて異音が。中々取れないので登りで端によって下がりながら停車。
ゴミを取って再スタート後すぐ集団と合流

海岸線〜普及川(2本目)

この辺りから別カテに追いつく場面が多くなる。
追いつかれた人が混ざってニュートラルカーの警告が入ったりと少し治安が悪化。

トンネル区間は集団後方で無事クリア
まあまあ良いスピードで飛ばしてたからトンネル内で安全マージン取ってるとトンネル開けで少し踏まされた。

海岸線で集団前方は2,3列で縦に伸び始めたのを見て、後ろは楽だけど普及川の入りを恐れて少し早めに位置を上げる。

すぐ上がれてしまったので先頭交代も何度か入りながら普及川に向かってると、視線の先にヤバそうな雨雲が見えてきた。

2回目普及川に入る手前で大雨開始🌧
前方にいたお陰で普及川入るウェットのコーナーで何もなかったが、後ろに居たらコーナー明けでかなり踏まされていただろうな。

とか思いつつも2回目の普及川かなりきつい。
きついからパワーを非表示にしたが実際この時、体感の8割〜9割程のパワーしか出ていなかった。
また、別カテとの混走を避けるため右に位置どったのも少し失敗。凹凸のあるセンターラインと重なる為、少しズレる必要があり無駄な走りが目立った。

普及川後半ではかなり人数が絞れたようで気付けば集団最後尾に。
前は40人いるだろうか。
この位置だと緩斜面も踏まされるが何とか耐えて2回目のKOMを集団最後尾付近で通過。

タイムとパワーを見ると先頭通過した1本目に比べ緩いのに、体感では明らかに辛かった事からこの時既に調子が落ちてた事がよく分かる。

普及川下り〜学校坂

何とか集団で耐えた普及川だが補給地点に向かう下りで先を走る210km組の落車対応があった為大きく減速。
この位置を走ってたので仕方無いが集団から離されてしまった。
ウェットで攻める訳にも行かず補給所の登りで混雑するペットボトル補給を辞めて追う。

幸いな事に今回、six o'clockの岡さんと中嶋さんがボトル補給の為に頂上で立っててくれたので、そこでボトルを受取ることに成功。

ここで受け取ったのは210km出場予定だった糸井選手用のボトル。ITOI POWER授かりました。

その後5名程度の追走と合流。
雨は止んで学校坂開始と同時に目の前に集団が見えた訳だが、ここで右脹脛が半分攣った状態になり一気に失速。

海岸線区間で2-runやマグオンや羊羹を3,40分感覚で補給してた筈だが急に全く踏めなくなった。
原因はまだわからない。
普段は攣ってもある程度時間が経てば踏み直せるけど、この時長時間パワーが出ずL2の維持がやっとだった。
ハンガーノックのような感覚は無かった。
レースでここまで失速したのは始めて。
後ろから遅れて来た人に付き平坦はカバー出来るが登りに入ると直ぐ離されてしまった。

アップダウン区間〜羽地ダム〜ゴール

どうしようも無くここから残り50kmほど死にかけの状態で距離を潰して行くことに。
とはいっても足に力が入らない事以外特に問題無かったので、フォーム等は綺麗な状態で下りや平坦を綺麗に走る事が出来た。
何度か別カテが含まれたグルペットに追いつかれたが登りの度にペースを上げられて引き離される。

そんなことが数回あり残り15kmくらい
残すは羽地ダムの登りだけの平坦区間で再び調度良さそうなグルペットと合流。
そのまま最後の羽地ダムの登りへ

羽地ダムは最後の登りだし気合で頑張る。
5倍出ないくらいまでは踏めたので、グルペットとお別れして登り区間で同じカテゴリだけで見ると7人くらいパス
下りは別カテの人と攻め過ぎずに下って、最後の直線も出し惜しみしないようしてゴール。

photo by Makoto AYANO

結果

結果は50位&山岳賞

ひとまず山岳賞について。

序盤の積極的に動いた証としては十分だろう。

レース前から狙える機会があれば取りたいなーくらいの感覚で、ちょうどその機会が訪れたから獲得できて良かった。これで次回からゴールだけに集中できそうな気がする。

次に着順について。

50位ならギリギリ次回大会の前に並ぶシード権は貰えるかな。

目標にしていたのはトップ10に入る事、更には入賞争いを考えていただけに、山岳賞を取ったとはいえかなり後ろの方になってしまったのは残念。
伸びしろしかないってことで来年走れるなら優勝争いに混ざりたいし、それを考えるのが今の楽しみ。

敗因は中盤で力が全く入らなかったことだが、これはかなり予想外だった。

普段の練習時の経験や数値から見た場合、普及川で踏んでもその後に足を使って疲労してもここまで踏めなくなる事が無い筈だった。
また、今回踏めなくなったのが2時間経った所であり、全日本選手権の広島の高強度で周回するコースでさえ2時間半以上はメイン集団で耐えていたので、沖縄のようなラインレース且つ対策を練っていた状態だからエネルギー切れを起こしやすい3時間半まで(羽地ダム入り口までを予想)は余裕で持つと予想していた。

暑さ対策においても抜かりなく重要視していた。1ヶ月前から週3で1日に10〜12分✕2or3セットでその日の体調に合わせながらサウナに通った為、暑さにはかなりの耐性が付いていた筈。サウナの入り方についてはゆーせーの要約ブログを参考にした。https://note.com/uuss00/n/nb0155bfa43c1

とりあえず今考えられる無意識のうちでも撃沈した可能性がある要因を挙げてみた。
・アップ不足?(初っ端から先頭で強度が高め)
↑最有力候補
・本当のノンストップ練不足?
・季節変化の対応不足?(水不足等)
・急な大雨?
・膝の怪我?
・補給不足?
今すぐにはわからないけどこれからのオフ期間で原因をはっきり見つけたい。

レースを振り返ると自分が弱かったのもあるけど、先頭付近やシード権を持つ選手達は予想以上に強かったことも感じた。
学連のようなパワーが高い強さより、安全意識を持ちつつ落ち着いて走る強さが見えた。
また、選手の足を見れば絞れている人が多く、ツール・ド・おきなわに向ける意識が高い人の多さにも驚いた。
他にももっとあるだろうけど何せ中盤で千切れてしまったから深く掘り下げられない。

自分の走り方も無駄な部分が多く、「初出場で積極的に動いた」、「今後の糧に」と考えたらポジティブな発想になるが、ニュートラル区間やコーナー前等で早く前に上がり過ぎて必要以上にローテーションに加わった部分や、危険を恐れ過ぎで常に空気抵抗を浴びやすい端辺りを位置取り過ぎていた部分が目立った。

学連で4年間競技を続けていても元々が下手なのだから、こういった基礎的な部分もまだまだ上達の余地を感じた。

最後に全体を纏めたいから一旦結果編はこれくらいで。

レース終わり

ゴール後、色々知り合いの方達を探して周った。
沖縄前に一緒に練習した南さんは210kmで3位だったらしい。同じ初出場でここまで強いのは本当に憧れる。
一緒にスタートした菅井さんや羽地入り口まで一緒に走った田中さん、マスターズで走った滝山さんと桐山さんも無事にゴール。
ひとまず今回も落車無く無事にゴール出来たので良かった👏

コロナ対策で正式な表彰式は無い為セルフ表彰

豚汁食べ忘れたのが心残りなので来年リベンジしたい

帰りは3人でゆっくり15kmほど自走で帰宅後、シャワー浴びたり車取りに行ったりした後買い出しへ

夜は打ち上げ会🥳
ゆっくり食べた後、片付けや風呂に入り就寝へ

帰宅日

前日はずっと楽しかったから少し寂しい気持ちで5時半起床
フライトが9:50の為、8時にレンタカー返却に間に合わせるようレース翌日も早起き。
ここでやっと初日に買ったキングタコスのタコライスを食べ終えました。
6時過ぎにレキブを出発
ここで滝山さん桐山さんとはお別れ
2日間色々とお世話になりっぱなしで本当にありがとうございました!

高速道路は沖縄市まで空いてたけど、那覇市に入ると一気に交通量が増える。
余裕を持って出発したので無事レンタカーの返却を終えて送迎バスに乗って那覇空港へ
ピーチの受付を済まして自転車を預けてからお土産購入

最後A&Wに行きたかったが開店が9時でその5分前には大行列
諦めました🥺
土曜日入りで月曜帰りやと周りたい所が多過ぎて周り切れなかった…。
けどそれが次の沖縄の楽しみになって良いかもしれない。

代わりに土産売り場横の食堂で沖縄そばとサーターアンダギー食べました。

味は◎

更に搭乗口前でも誘惑に負けました。
ガッツリオフシーズン入りです。

後ろのちびっ子が羨ましそうに見てた

そして無事飛行機に乗って昼頃関空着きました。

関空駐車場に2日以上車を駐めていたのに手持ちのKIXカードが使えず現実に帰ってきました。

最後に

今年のツール・ド・おきなわに出場した経緯は圧倒的な強さで優勝した高岡さんや過去に210kmで5位を獲り今でも強い滝山さん、社会人でめちゃくちゃ忙しい筈だけどストイックに練習を継続して自転車を続けられている桐山さん達に憧れて、自分も来年以降社会人をやりながらツール・ド・おきなわを走りたいと思った為、1度学生のうちに試しに出てみようって事から始まった。

そしてツール・ド・おきなわを出るからには最高の状態で走りたいと思い出来る範囲で計画した。
自分の心の弱さから未達成のメニューも多かったが納得出来る状態に仕上げる事が出来た。

また、沖縄に向けて桐山さんの過去のログから区間の予想タイムを考えたり、六本木インサイトや松木さんのブログで沖縄がどういったレースなのかよく理解して大会に挑む事が出来た。

ツール・ド・おきなわは長時間走った最後に5分以上の登りやスプリントで勝負が決まる為、練習はL2以上は常に心掛けながら長い登りもしくは高強度練を挟む長距離練を多く積み、練習終盤でもう一度追い込むという走りを心掛けていた。登り単体では去年の様な速さは出せないけど、後半でも序盤に近い走りが出来るように心掛けた。

今回、何かの対策不足やミスによって少し呆気ない順位になってしまったと思うけどそれ含め今の実力であり伸びしろがたくさんある。
次回出場する時には今より沖縄で上手く走れる方法を知っているし、今年の大会を活かした準備が出来る筈だからリベンジが楽しみである。

そして、今回ツール・ド・おきなわを走れたって事が何より嬉しかったしレース以外も含めて沖縄遠征を楽しむ事が出来て本当に良かった。

だから今はもう来年のツール・ド・おきなわを楽しみにしている。

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