PJ&NG5
ついに第5話目だ!
思ったより続いていて安心してるぞ!
気になる方は前回までのお話を読んでみてね♪
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「キャハハハ!そん時のはっつぁんの辛気臭い顔ときたら…
あんたたちにも見せてやりたかったねぇ。」
「彼はいつだって辛気臭い顔をしておいでのように見えますが。」
「あぁ?なんやと?外見わしとそっくりなこの、ジメジメが!」
「なっ、なにおう~、あなた様の方がジメジメしておいででしょう!
こんなジメジメ陰気な星にお住まいなんですからね!」
「せやで、ジメジメはこの星人の特徴や。
せやから悪口になんてならへんのや。」
「…え?じゃあ、なんと言ったら悪口になるのですか。」
「…ん~、せやな~…。自分、ちょっとカラッとしてきたんちゃう?
とかかな~。」
「えー?それが悪口になるんですの?ふふ、やっぱりおもしろいですわ、
あなた方。」
「おもろい言うけどなぁ、スーちゃん、わしらからしたらこれが普通なだけであって…ん、ママ、もう酒ないで。おかわり!」
「それで最後だよ。ったく、ほんと、グチグチグチグチ、とめどなく飲むんだから。」
「えぇ?もうないんかいな、そんな殺生な。」
「ええ?もうないのですか、マダム?こんなに美味しいお味でしたのに…
がーん。」
「ほんと、芳醇な味わいで、初めて飲むお酒がこんなに美味しいなんて、
なんて幸せなんでしょう。」
「え、もう、ないの…?」
「こんなことなら、もうちょいチマチマ飲んどくんやったなー。」
「ああ、もう二度と会えないのでしょうか、あの味に…。」
「あたくしの星にもあるといいのですけども。
そうだわ、帰ったら父様と母様に聞いてみましょう!」
「だから姫様それはねあなた、まずは無事に帰れたらっていう話ですよほんとにもーおてんばなんだからー!」
「ちょいあんさん、姫て言うてるやん、あかんやん。」
「ねぇ、お酒、もう、ないの…?」
「ああ、ツッチーごめんねぇ。こいつらがバカスカ飲んじゃってねぇ…って…、あら…、ツッチー?」
「え?ツッチー?」
「え?」
「え??」
「…ねぇ、お酒、ほんとにないの…?」
「つ、ツッチー!え、もう起きたん?寝たん今朝方やろ?
1回寝たらあんさんいつも、3日は起きひんのに、今回早ない?」
「まぁ、この方がツッチー。」
「おお、ツッチー殿。お初にお目にかかります、私執事のセバスちゃんと、申しますんですよこれがまた~!」
「キャハハハハ!ちょっとスーちゃん、あんたのペット、めちゃくちゃ酔ってるわねぇ。ペットのくせに執事とか言い出しちゃってるし。」
「ええ、セバスちゃんは飲むと自分の解放に制限がないんですの。放っておいてあげてくださいましね。」
「…お酒~…。」
「ツッチー、ごめんやで。あんさんがそんなに酒好きとは知らんかったわ~。めちゃめちゃ美味いとっておきの酒、わしらで飲んでもうた~。」
「ごめんねぇ、だってツッチーしばらく起きて来ないと思ったから。
今度また仕入れとくからさ!」
「…違う~…。」
「…はぁ?何が違うねん?」
「うう~…。」
「…これはまた、はち殿に負けず劣らずのジメジメ感を醸し出すお方ですねぇ、ツッチー殿…。」
「同じくジメジメしとるセバス、黙っとき。」
「んなっ…、あなたに呼び捨てにされる謂れはございませぬ!」
「お酒~、あのお酒~…。」
「も~、せやから何やねん。あの酒が飲みたかったんと違うんか?」
「あのお酒~…。預かった~…。」
「…預かった?誰からだい?」
「う~…、NT000星の王子様~…。」
「えぇ…?NT000星…?…それ、ほんまなん?NT000星てあるん?
そもそも。」
「NT000星はございますわ。あたくしの星、PJ888星とも交流がございますもの。
…でも、王子様がいらっしゃるなんてお話は、初めてですわねぇ。」
「て、いうかですね、マダム。あのお酒はどこから手に??」
「それがねぇ、覚えてないんだわ。気がついたらいつの間にかあってね。
一口飲んだらあんまりにも美味しかったもんだから、特別なお客様が来た時のためにとっておいたってワケさ。
なんてったって、とっておきのお酒、なんて呼んでんだからね、キャハハハハハ!」
「…わはは~お、必要以上なまでの明るさ~…。」
「てか、ツッチー、何でそれ、王子から託されたん?教えてくれへん?」
「その前に、ツッチーが何者なのか、ちゃんとあたくし達に紹介していただきたく思いますわ。」
「…ま、ま、せやな…。じゃあ交通整理といきましょか。
まずは自己紹介から~、てか、ん~、いったん、
ここいらで次に続いとこか。」
「ですわね。ではでは、また次回に、続くー!♪」
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