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内科医おすすめ!花粉症の市販薬

🌟1. 目次


🌟2. 結論

花粉症の市販薬おすすめはズバリ
→アレグラ(フェキソフェナジン) と クラリチン(ロラタジン)

アレグラ®︎FX 💊
クラリチン®︎EX 💊

以下理由を順を追って説明していきます!


🌟3. 花粉症の治療薬

そもそも一般的な花粉症の治療薬としては、
抗ヒスタミン薬
・鼻噴霧ステロイド薬
・抗ロイコトリエン薬  などが代表です!

鼻アレルギー治療ガイドライン2020

鼻アレルギー治療ガイドライン(2020年)によると、
くしゃみ・鼻漏型(鼻水)では軽症から抗ヒスタミン薬を基盤として、症状に応じて鼻噴霧用ステロイド薬を追加する方針となっています。

この抗ヒスタミン薬が、世間一般的に "アレルギー薬" と言われるものです💫
ですが… 外来では患者さんからよくこんな要望を聞きます。

「花粉症だけどアレルギーの薬を飲むと眠くなるので飲みたくないです。眠気の出ない薬ってありますか?😢」


先に結論を言うと、

眠気の副作用が0の薬はないですが、少ない薬はありまぁす 。

             (ほんとにあります)


🌟4. 抗ヒスタミン薬と眠気、自動車運転🚗について

抗ヒスタミン薬には現在、第一世代と第二世代があります

第一世代抗ヒスタミン薬は、抗ヒスタミン作用だけでなく、眠気、または、口渇や便秘、排尿困難などの抗コリン作用もあります。

第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代と比べて眠気が弱く、抗コリン作用も少ないことが特徴です。

尚、現在は、副作用の関係もあり、抗ヒスタミン薬では第二世代が主に使われています。第二世代といってもなんと10種類以上あり、専門医でもない限り使い分けも難しいです😢。以下副作用と市販の有無を念頭にまとめてみました。

池袋ながとも耳鼻咽喉科(https://nagatomo-ent.jp)さんより引用

i.自動車運転可能な薬剤
これらの薬剤の添付文書には自動車の運転等の注意の記載がありません。
ビラノア(ビラスチン)
デザレックス(デスロラタジン)
アレグラ(フェキソフェナジン)
クラリチン(ロラタジン)

ii.自動車運転可能だが注意を要する薬剤
これらの薬剤の添付文書には「眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。」という記載があります。
タリオン(ベポタスチンベシル)
アレジオン(エピナスチン)
エバステル(エバスチン)

iii.自動車運転は不可の薬剤
これらの薬剤の添付文書には「眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること」という記載があります。
ルパフィン(ルパタジン)
ザイザル(レボセチリジン)
ジルテック(セチリジン)
アレロック(オロパタジン)

🌟5. 薬局で買える!抗ヒスタミン薬

池袋ながとも耳鼻咽喉科(https://nagatomo-ent.jp)さんより引用

眠気が少ない
+
市販で買える

「アレグラ&クラリチン、ふーん、いいじゃん」 となる

🌟6. 補足

だったらわざわざ眠気の強い薬を使う必要はない?

例えばアレロックやルパフィンには出番はなく、全員が自動車運転も許可されているビラノア、アレグラを飲めば良いではないか、という結論になりますよね。

しかし実際の医療現場ではそんなことはない😱

「今年はビラノアが全然効かなかったけど、アレロックに変更したら効くようになった😆」


などという話を聞く機会は少なくないです。

眠気の強さと効果の高さに相関性はないとも言われていますが、多くの患者様に処方している印象として、相関することも少なくないように感じます。また個人個人での薬の代謝には当然差があり、”ある人は効果があったが自分には効果があまりない”という可能性は十分あり得ます。

無難な答えを言うと、"自分に合う薬を探していく" ということが良いです。
残念ながら、花粉症の症状はほぼ毎年現れますし、アレルギーは長年付き合っていくことが多いので、薬を試しながら自分にとって効果と副作用のバランスのよい薬をみつけていくことが重要です。

ただ、市販で買える+眠気の副作用が少ない薬として、
アレグラ(フェキソフェナジン)、クラリチン(ロラタジン)はファーストチョイスとしておすすめできます😆


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