会社の最低目標売上知ってますか?!
こんにちは。税理士の山下久幸です(^o^)
今回は、「会社の最低目標売上の計算」を学んでいきましょう!
コロナ融資の元本返済(据置期間の終了)がスタートして、
借り入れの返済が大きくなった会社も多いのではないでしょうか?!
ここで今一度毎月、毎年の目標売上(利益)を数字で確認しておきましょう!
◆利益からしか返済できない
当たり前の話ですが・・・
売上−経費=利益
この利益からしか借り入れの元本の返済はできません。
こんな当たり前のことを書いてこっぱずかしくなりますが(笑)、
これを理解していない経営者は結構多いのです。
◆借入金の返済とは?
借入金の返済には、2つに区分されます。
1.元本の返済
2.利息の返済
<事例>
600万円の借り入れ
年利2%の利息
返済期間5年
毎月の返済額
元本:600万円÷60ヶ月(5年)=毎月10万円
利息:600万円×2%×1/12=1万円
利息は、経費になりますが、
元本部分の支払いはお金は出ますが、
経費にならないのです!
理由は、ただお金を借りて、返済しているだけだからです。
この部分はしっかり理解しましょう!
◆会社の目標利益は知ってる?
損益分岐点=固定費÷(1−限界利益率)
この数式を聞いて、すぐに理解できる方いらっしゃいますか?!
僕は分かりません(笑)
なので僕はザックリとした計算式で、
利益トントンの売上=固定費÷粗利率
と定義しています!こちらがオススメです(^o^)
<事例>
アパレルの小売業
洋服の原価率70%(粗利率30%)
固定費 300万円/月
利益トントンの売上=300万円÷30%=1,000万円
が目標の売上となる!
※固定費は、人件費、家賃、その他諸々毎月かかる経費のこと。
逆に、減価償却費は含めたらダメです。
◆損益分岐点の落とし穴
上記算式では、1つ考慮されてないことがあります。
それは「借入金の返済」です。
利益トントンの売上を達成すれば利益は出ますが、
借入金の返済があると、お金は足りないのです・・・。
◆資金繰りも考慮した目標売上
資金繰りトントンの売上=(固定費+借入元本)÷粗利率
<事例>
アパレルの小売業
洋服の原価率70%(粗利率30%)
固定費 300万円/月
借入元本の返済 30万円/月
資金繰りトントンの売上=(300万円+30万円)÷30%=1,100万円
が目標の売上となる!
目標売上が100万円増加しました!
逆算すれば分かりやすいですよね。
売上100万円×原価70%=粗利30万円
この粗利がないと、借入の元本の返済ができないのです。
そのため、コロナ融資で据置期間がある会社は、
この元本の返済が莫大になってくるので、
目標売上を再度計算しておく必要があります。
◆本当はもっと複雑
・税金の支払い
・減価償却費の計算
今回は分かりやすくするためザックリと解説しましたが、
実際は、税金や減価償却費を含めて計算する必要があります。
そのため、顧問税理士に相談してください。
「うちの会社で、資金繰りがトントンになる売上はいくらですか?」と。
これに答えられない可能性がありますが・・・。
◆まとめ
・コロナ融資で据置期間がある会社は要注意
・借入金の返済は、元本と利息に分けられる
・損益分岐点ではなく、資金繰り分岐点を知る
▼お金や税金の無料メルマガの登録はこちら
毎週1回、今必要なお金の情報をタイムリーに配信!
https://24auto.biz/yamashitax/registp.php?pid=2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
オルケスタ税理士法人
代表社員 山下久幸
https://orquestax.com/
◆Kindle本 出版しました!
https://is.gd/EeHFWl
【You Tubeチャンネル】
https://www.youtube.com/c/税理士山下久幸チャンネル
【Podcast】音声コンテンツはこちら!
https://anchor.fm/orquesta
◆Twitter
https://twitter.com/yama1205
◆Instagram
https://www.instagram.com/zeirishiyamahisa/?hl=ja
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?