【感想】 #ヤンキー君と白杖ガール 第1話の振り返り

先週の10月6日よりスタートしたドラマ #恋です #ヤンキー君と白杖ガール 。
●公式サイト:恋です!ヤンキー君と白杖ガール

原作マンガを読んでいるので、ストーリーは、なんとなく分かっているけど、自分も弱視で見えていない部分などあって、セリフを読み飛ばしていたり、ちゃんと分かってない部分などもたくさんあります。

ドラマを通して
『なるほど!こういうことだったのか!?』
など、新しい気づきや発見がたくさんありました。
そして、
共感できること、
そう!そう!こういこと知ってほしい。
ここはこうしたほうがいいんじゃないかな??
と、視覚障がい者目線でいろいろと思うこともたくさんあったので、今回は、そういったぼく自身の気づきや感想について書いてみたいと思います。
(視覚障がい者の方、それぞれ見え方が違うように感じ方もそれぞれ違うと思うので、感想はあくまでぼく個人としてのことです)

【よかったところ、共感できたところ】
見え方や白杖のこと、点字ブロックのこと、日常生活のことなど、ナレーションが分かりやすかった。
陳列棚で商品の位置が変わると大変なことなども、以前、ぼく自身がnoteで店内のレイアウト変更されると大変と、発信していたこともあって、やっぱり映像は分かりやすくていいなと思いました!

そして、商品をとってあげるんじゃなくて、置いてある場所を聞くところなんかは、ささいなことかもしれませんが、かなり重要なポイントでした。

『場所覚えたいんで。』

このセリフは、ものすごく大切。
サポートする側はどうしても、すぐに商品を取ってあげようとすることが多いです。決して間違った対応でなく、ごく普通な素敵な対応だと思います。

ただ時として、サポートしてほしいことが変わることがあるんです。
急いでいる時などはサッと、取ってもらった方が助かるし、嬉しいです。
ただ時間に余裕がある時で、よく買うものなどは、自分自身でどこに何があるのか場所を覚えたいときやゆっくりと時間をかけてショッピングを楽しみたい時もあります。
なので、視覚障がい者側はどうしてほしいのか、伝えることが大切なんですよね。
ぼく自身、まだまだできてないけど、知ってもらうための伝える努力や発信をしていきたいと思っているところです。

【 #白杖 の使い方をみて思ったこと】
これは視覚障がい者目線でドラマを見ているから気づくことかもしれません。
ひとりで歩いている時は、不安で危険がないか確認しながら歩くので、音をバンバン鳴らして、白杖をしっかりと振って歩いてます。
自分も街のなかを神経を使って歩く時は、同じような感じです。

ドラマでふたりで並んで歩いている時は、白杖の振り方がゆるくなっていて、少し不安感がなくなっていることが分かります。
そして、腕つかんで誘導してもらっている時は、ほとんど白杖を振ってなくて、ただ持っているだけ。
この時は完全にサポートしている方を信頼している。
と、ぼく自身も伴走者の方などに誘導してもらうときは、安心しているのでほぼ白杖使ってないので、そういったところを見てしまいます。

【 #点字ブロック の説明がよかった】
点字ブロックは進む方向や危険を教えてくれる”道しるべ”。と、ナレーションがありました。
点字ブロックは決して安全ではないし、視覚障がい者が優先して歩けるところではない。
この”道しるべ”の表現には、かなり納得です!!
ぼく個人的な肌感覚では、街なかを歩くと5分~10分に1回は危険なものやコト、ヒヤリハットに遭遇します。
ヒヤリハットではなく、腕や足をなにかにぶつけたり、ビクッとするようなコト、ささいな事故は日常茶飯事です。
気づいていない危険だったコトもたくさんあると思うし、あと一歩踏み出していたら、大事故になるところだったなと思うことも多々あります。
これが視覚障がい者の日常(現実)です。

街なかを白杖を持って歩いている多く方は、弱視だったり歩行訓練などである程度、ひとりで歩ける自信があるから、”なにもなければ”サポートなくても安全に歩けるし、大丈夫なことが多いです。

なにが問題かというと、点字ブロック上に自転車があったり、人が立っていたり、話しをしている。
点字ブロックのそのすぐ近くに柱や看板があったり、イレギュラーなことがたくさんあるんですよね。
↓このドアにぶつかって、メガネ壊した。

画像1

↓この看板に手をぶつけて打撲の負傷。地味に痛い。

画像2

↓ん”!?どういう状況。配達員どこ行った?いろいろと問題じゃん。

画像3

↓上記、同様にけっこう、こういう状況ある。

画像4

↓たしかに点字ブロック上には置いてないけど。。。

画像5


上記の写真は、日常の出来事のごくごく一部なんです。

そういった場面が大変で困ったりしています。
そんなときに声をかけてもらえたり、サポートしてもらえると嬉しいし、感謝なんです。

【この声かけはどうなのかな?と思ったシーンについて】
第1話のなかで、ひっかかったところがありました。
それは点字ブロック上に人がいたときの声のかけ方。

「どいてもらいたいんですけど、、、」

ドラマの演出上で、あえてそういう言い方をしていたかもしれません。
ただ、ついつい言ってしまいがちなセリフでもあると思います。
なんとなく僕としては「どいて」という言葉は、少し攻撃的なイメージがあります。自分が優先みたいな、そんなニュアンス。
言われた方もなんとく気持ちがよくない。そんなことを言われたら少し反抗的になってしまうんじゃないかな??そんな風に思ってしまいます。

なので、ぼくの場合は、
『ココ、通っても大丈夫ですか?』

『道、譲ってもらってもいいですか?』
そんな風にして、声かけをしています。

それに、もしかしたら体調が悪くて点字ブロック上に座り込んでいるかもなど、なにか理由があるのかもしません。
視覚障がい者だからといって、点字ブロックを優先して歩けるのでなくて、その時々、お互いがお互いのことを思い合える世の中になっていければいいなと思ったりします。
なので、点字ブロックは”道しるべ”の表現がいいなと思いました。

余談ですが自分が住んでいるところは外国人の方も多くいて、日本語が伝わらない時もあって、そんな時に「さて、何て伝えればいい??」と、自分の語学力のなさにガッカリしてしまうもありますが(^^;)
(どうしようか迷って立ち止まっていると、こちらに気づいてくれて、sorryと言ってくれる方もいて嬉しかったりします)

そんな感じで第1話を見ました。

第1話だけでもホントに細かい演出がたくさんあって、まだまだ知ってほしいこと、伝えたいこと、共感できることがたくさんありました。

拙い文章で、伝えきれてないこともありますが、伝える練習の一環として発信していきたいと思います。

それでは、今回は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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パラアスートだけなく、鍼灸マッサージやファスティングマイスター、健康美容食育士などの資格を持って活動しています。 健康が全てではないが、健康でなければ全てを失う。 健康をサポートする仕事に興味ある方はご連絡下さい。

視覚障害者(弱視)当事者です。 福岡県福岡市を拠点にブラインドランナーとして活動している山下慎治です。 日常の暮らしのなかで気づいたこと、…

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