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【OW2】フォーカスを合わせる/おすすめヒーロー

 初心者向けの話:フォーカス編。とても重要だと思うんですが、あまり語られてない気がします。
 基礎が重要。基礎がないのに上辺だけをなぞってもあまり効果はないのだ。


 オーバーウォッチというゲームはフォーカスを合わせると簡単にキルできます

 知ってましたか?ホントに?やってます?

 この記事では「フォーカスを合わせる」という話と、その観点からのおすすめヒーローを紹介します。

 ※あまりレートの高くない野良のライバル・プレイを想定しています。ブロンズ~ダイヤぐらい。高レートやチームでの競技的な試合とは噛み合わない部分もあるでしょう。


◯自分が合わせにいく

 フォーカスを合わせるというと、チーム戦術やVCでの連携の話のように思われるかもしれませんが、そういうことではありません。
 『自分が』合わせにいくだけです

 単純な例1:ハンゾーは左右どっちにアルティメットを撃ちましょうか。

 もちろん左のグラビトンサージで捕まえてる方ですね。

 単純な例2:ウィンストンは左右どちらにジャンプしましょうか。

 味方が攻撃して死にかけてる左のリーパーに跳ぶべきですね。「ウィンストンはリーパーに弱い」とかそんなこと言ってる場合じゃありません。キル優先。

 例1では「味方がグラビトンサージを撃った方に自分もULTを撃つ」、例2では「味方が削った相手に自分がとどめを刺しに行く」という行動をするわけですが、それらはチームでの戦術やVCでの連携ではありません
 状況を見て、自分が一人で行うことです。

 これをやりましょう、というだけの話です。

 例3:あなたはアッシュです。どうしましょう。

なんか遠くにいるぞ。

 味方のラインハルトの向こうに敵のソルジャーがいます。近くに敵のザリアがいます。
 「フォーカスを合わせる」という話ならソルジャーを撃ったほうがいいような気がしますが、どうでしょう。撃てますか?遠くて見えにくいですね。近くのザリアに焼かれませんか?ザリアの射程は15mです。長いんですよ。逃げるしか無い?

 こうなると、味方とフォーカスを合わせられていません。これではあまり有効な攻めではありませんね。
 
 これはよくないんです。こういう状況になってしまっているのがよくありません。
 「誰を撃つべきか」「タンクを撃たない方がいいのか」とかいう単純な概念だけでなく、具体的にそれができるかどうかが重要です。
 できてない、あるいは意識できていないというのはマズいかもしれません。

 できていないのは様々な原因がありますが、ポジションやヒーローの問題があります。
 後に書きます。

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 もちろんここで挙げた例は極端ですが、自分一人で戦うよりも、味方が戦っている相手に攻撃しにいくほうが有効な場合が多くあります。

 私の記事の共通のテーマですが、「作戦:撃つ」「とりあえず撃つ」「敵が見えたから撃つ」というのはあまり有効な攻撃ではありません。
 重要なことは多くありますが、「自分がフォーカスを合わせにいく」というのも非常に重要です。

◯味方に合わせさせる

 フォーカスを合わせたほうが強いので、自分が合わせに行くのはもちろん、味方に合わせさせるようにできればいいかもしれません。

・壁

最もわかりやすいやつ分断
フォーカスコールなんてしなくてもフォーカスが合いますね。
単純にして強力。
高台の相手へ射撃なんてしてもしょうがねえんだ
壁で封鎖。味方にも撃たせない。
正面に阻害瓶投げりゃいいんだよ

 競走馬を前に集中させるためにマスクみたいなの着けるのと同じ原理。
 いや、違うか。あんまり詳しくないです。

 メイは火力は高くありませんが、フォーカスを強制させることで結果的に味方の火力が上がるようなもんです。暴論

・近接ヒーロー

リーパー「こっちを攻撃すんだよ」
ザリア「あいよ」

 近接系ヒーローは誰とどう戦ってるかわかりやすいですね。他のプレイヤーも合わせに行きやすいです。メイやリーパー、トレーサー、ゲンジなど。
 
 もちろん離れているバックラインを邪魔しに行くときもありますが、「味方が狙いやすい敵を狙う」という意識があってもいいでしょう。

・ピン

 使ってね!

これ。

 フォーカスだけでなく、様々な用途があります。使ってね!!!

◯フォーカスの効果

 当然ですが、敵をキルしやすいですね。ライフ200の敵を二人でフォーカスする場合、一人100ダメージでいいわけです。

 これが結構いい塩梅になってます。単独キルは難しいですが、多くのヒーローは100ダメージぐらいは割と簡単に出せるんですよ。

 それぞれのヒーローで、コンボというかバーストダメージというか、そういうのでどれぐらいダメージが出るのか把握しておきましょう。
 
 ダメージはwikiも参照。

 【G7YKG】のワークショップも便利です。

 自分が使うヒーローだけでなく、味方のヒーローの攻撃力も把握しておけば、自分がフォーカスを合わせてキルを狙いやすくなります。
 「ジャンカークイーンが斧を振った!ゲンジで風切り+近接を入れに行くぞ!」とか。

 クイーンでなく、タンクならばシグマの岩ウィンストンのジャンプパンチのバーストコンボが入った敵なども狙い目ですね。
 それぞれ何ダメージかわかるでしょうか。

 回復や防御されたりもするので、キルを取りきれるかは別として、そのように味方の攻撃をよく見て自分が合わせに行く意識を持っておくことが重要です。
 見えた敵を撃つのに必死になってはいけませんね。

 実戦での例。VCもない野良のマッチ。

「俺が寝る!」と言って跳び、寝ました。狙い通り。

 味方がナノ龍剣を使ったので、自分(ウィンストン)も合わせてダイブ。
 アナのスリープダーツからゲンジを守る。ジャンプパックの50ダメージとナノ剣の165ダメージで相手は死ぬ

 味方のULT状況を確認しておけば、コミュニケーションを取っていなくともどのように攻めるかを予測できますね。
 味方に「自分が」合わせにいくというのも立派なキャリーです

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 フォーカスにはもう一つ重要な要素があり、それは攻撃力だけでなく防御力の向上という点です。

 これも単純な話で、味方が戦ってる敵は自分に攻撃できないので、自分は被弾せずに戦えます
 相手のフォーカスも分散しますね。
 
 ギリギリのタイマンをせずとも、味方が攻撃している敵に自分がフォーカスを合わせに行けば自分は安全に戦えますし、自分に注意が向くのなら味方が安全になります。

味方の防御系アビリティも把握しやすいぞ。

 敵をすぐに倒せ、被弾も減ります。いいことだらけですね。やりましょう

◯ポジション

 どのヒーローにも得意なポジションや距離感がありますが、「どのポジション・距離感なら味方に合わせに行きやすいか」を考えてみてもいいと思います。

 「中遠距離の射撃系ヒーローだから後ろの方にいる」「フランカーだから敵のバックラインの周りにいる」というのもいいんですが、味方とフォーカスを合わせるという観点からのポジションや距離感についても意識してみるといいかもしれません。

 詳しくは昔の記事も参照していただければ。


◯交戦中のフォーカス意識

 交戦が始まってお互いにダメージ交換していくとき、どのタイミングでどの相手・どの地点にフォーカスを向けるかというのが重要になります。難しいんですが。

 ベタ足系の構成同士が正面で戦うような状況ならばフォーカス地点は難しくないですが、タイミングが非常に重要です。
 本格的な当たり合いの前に敵を攻撃することもあるでしょうが、そこでアビリティを無駄遣いしたり、余計なダメージを食らっていたり、長いリロードに入っていたりするとフォーカスを合わせることができません。

 逆に、相手のフォーカスをずらす行為は非常に効果的です。

モイラが横からヘイトを買うことで、正面へのフォーカスが分散する。
3人が対応している間に前線のタンクをタコ殴りだ!。

 トレーサー・ゲンジ・ソンブラキリコ・モイラのようなヒーローは、このようなヘイトを買って相手のフォーカスを分散させるのが得意です。
 あるいは、ファラマーシーなんかもフォーカスもエイムも甘い試合ではかなり暴れることができますね。

 味方が狭く直線的に撃っていると相手もフォーカスを合わせやすく、好きに戦われてしまいます。
 試合展開が悪く上手く戦えていないのだったら、フォーカスを分散させるという作戦を狙ってみてもいいかもしれません。
 モイラやリーパーは比較的簡単です。横を付くだけで、味方の戦いやすさがダンチです


 さて、相手にこのような状況にされたときには、自分のヒーローと役割を考え、しっかりと適切に対応しなければなりません。

 ブリギッテルシオならば、そういう相手に対応する役割は重要でしょう。
 しかし、対応が得意でない・役割でないヒーローなのに横から来る相手と戯れていると、味方とフォーカスを合わせられずに負けてしまいます。

 自分と相手の構成を確認し、今からどこでどのように交戦が起こるのか、横や後ろから攻撃される可能性はあるのか、そうなったときにどう対応するのかということは、できればウェーブ前に考えておきたいですね。
 難しいですが。

 リーパーのデスブロッサムなんかは事前に察知しやすく対応もわかりやすいので(できるかは別)、そういうところから意識してみてもいいかもしれません。 
 

◯おすすめヒーロー

 フォーカスを合わせるという観点においての、おすすめヒーローをピックアップしてみます。

 ※もちろんフォーカス以外の要素も重要なので、これらのヒーローばかり使っていればいいというわけではありません。

・ウィンストン

 エリア取りのために最前線に跳ぶイメージがありますが、その機動力ジャンプ+パンチのバーストダメージは非常に味方と合わせるのに向いています
 右クリックのチャージショットを使わずとも、100~120のバーストダメージを簡単に叩き込めます。

 自らがジャンプによってエリアをとったりフォーカスを受けている間、味方がダメージを出しているはずです。
 体力が減った相手を見逃さずにトドメを刺しに行きましょう

味方が削った敵を見逃すな!
いきなり敵集団に飛び込むのはやめようね。


 また、球体のバリアは味方も戦いやすくなり、味方がフォーカスを合わせるのにも向いています。

・レッキングボール

 圧倒的な機動力で、いかなる相手にもすぐにダメージを与えに行けます。
 相手を蹴散らしたりフォーカスを受けるという仕事をこなしつつ、味方が戦っている敵のところにパイルドライバー(最大100ダメージ)をかませば簡単にキルがとれます。

 味方と離れて動くことが多いのでフォーカスとは無縁に思えますが、「自分が合わせに行く」という観点から見ると、非常に合わせやすいヒーローです。

 その部分だけ考えれば有用ですが、全体的にはいかんせん難しい
 「初心者にオススメ!」とか言うつもりはないですが、「こういうことも出来るようになろう」という意味では、勧めます。


 タンクは正面に立って耐えるのが仕事ではありません。相手を殺すのが仕事です。
 そして、そのためにはもちろん味方とフォーカスを合わせる方が簡単です。
 自分が必死になって眼の前の敵を撃つだけでなく、味方の戦闘状況もしっかりと把握し倒せそうな敵を見逃さないようにしたいですね。

・メイ

  アイスウォールでの分断凍結スプレーなど、味方と合わせるためのヒーローと言っても過言ではないでしょう。
 野良で連携が取れていなくとも、壁やスロウ効果により勝手にフォーカスが合います
 自分で能動的にフォーカスを合わせさせると言ってもいいでしょう。

バラバラだよう
「ザリア!ザリア!!ザリア!!!」

 また、メイの近接戦闘からのクリオフリーズの無敵は味方が合わせやすい要素でもあります。
 タンクとともに戦えば相手からのフォーカスも分散し、味方が戦いやすくなります。

 まあメイは右クリのサブ射撃を当てないと弱いんですが。頑張って当てようね!

・リーパー

 インファイト代表。味方と一緒に戦うだけで強力なフォーカス攻撃ができます。
 こちらもメイと同様、味方も合わせやすいヒーローです。前線で戦うので味方の視界に入りやすく、フェードで逃げたのもわかりやすいので、それに合わせた押し引き判断も簡単です。

・トールビョーン

 タレットに注目されがちですが、オーバーロードも非常に強力です。
 ライフ、移動速度、リロード速度が上がり、リーパーよりインファイトが強くなります。
 
サブ射撃を近距離でブチ込むと胴体でも最大125ダメージです。

 タレットを置いてフランカーのケア、遠くからのポーク射撃はもちろん、ここぞと言うときはオーバーロードを使用して一気にフォーカスを合わせに行くことができます

 ルシオのスピードブーストジャンカークイーンのシャウトみたいなもんです。
 阻害が入ったり味方タンクがアビリティを使って攻め込むタイミングで、自分も一緒に戦いに行きましょう。

・トレゲン

 相手の後ろに絡むだけでなく、味方が戦っている敵にフォーカスを合わせに行くのも得意です。
 バックラインの単独キルは簡単ではありません。フランカーとして味方の動きを助け相手を邪魔しつつ、状況をよく把握して的確にフォーカスを合わせに行けばキルを量産できるでしょう。
 難しいけどね。

・モイラ

 単体でのパワーのなさは全ヒーローでもトップクラスですが、黒玉+サブ攻撃のバーストダメージは強力
 フェードにより無敵・機動力が確保されるので、積極的に味方の近くで戦ってフォーカスを合わせ、相手の視線を集めて味方を戦いやすくし、やばくなったら離脱することができます。

 モイラを使えるようになるには、タンクや近接系ダメージヒーローのような立ち回り・ゲームの理解度が求められます。
 ウェーブ前に予めどこにポジショニングしておくか、どの敵に絡みに行くかという判断が重要になります。
 敵味方全体の状況を把握する視野の広さも必要です。

 射撃系ヒーローで後ろの方で撃ってるのもいいですが、味方とフォーカスを合わせる、自分がフォーカスを合わせに行くというような戦い方を学ぶ上では、フェードの無敵もあって簡単なヒーローです。
 

(※なんかモイラはやたらと嫌われてるっぽいですね。
 私もモイラが強いヒーローだとは思いませんが、上手い人やレベルの高い試合でないならアナやキリコよりはよっぽど活躍できる場合も少なくないと思いますよ。味方とも合わせやすいし。
 過去に書いたアナの記事の、「アナが刺さらない状況」あたりも参照していただければ。

 このゲームは後ろの方でヒールボットになるよりも、サポートでも味方と協力して敵をキルしに行くほうが強いんですよ。
 後ろの方で「自分は必死にヒールしてるんだ!」でもいいですが、ここで書いたように「自分が合わせに行く」ような意識を持って、前の方でフォーカスを合わせる戦闘もやってみることをオススメします。

 もちろん後ろで回復してるだけのモイラはダメですよ。阻害瓶や無敵などのクリティカルな仕事ができないぶん、ヒールもダメージもキルもガンガン出して行きましょう。)

◯反省

 フォーカスを合わせにいっているかどうかというのは、リプレイを見返すとわかりやすい反省点です。

 マクロ的なことや戦術的な状況判断は難しく、立ち回りに正解がないようなこともあるかもしれませんが、どの敵にどのように攻撃しているか、味方の様子を見えているのかどうかというのは反省しやすいポイントだと思います。
 ぜひリプレイを見返して反省してみましょう。

おや、一人で撃ってるねえ。
単独キル取れるかなぁ?
ソジョーン・キリコ・ボールにフォーカスを受けて死ぬ。
三人に勝てるわけないだろ!



◯後記:これが全てじゃないよ。

 私の書いてる記事は全てそうなんですが、「重要な要素の一つ」であればいいと思ってます。
 「それが全て」「それだけやっときゃいい」というわけではありません。

 ここに書いたフォーカスの話でも、フォーカス関係なく普通に射撃する場面の方が多いと思います。そういうところでダメージ出していくのも重要です。エイムぢからも重要。

 
 「肉ばっかり食ってないで野菜も食べようね」が、私の記事のコンセプトです
 ヒットスキャン以外のヒーローも使ってみようね!

 
2023/07/31 山下

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