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これから中学生になる子供達へ、昭和世代の大人は何を伝えればいいのか。

最後の時間でした。指導者として彼らとの
最後の時間でした。ここから彼らは旅立って
いくのです。サッカーチームの指導者として、
最初はサッカーだけを教えればいいと思って、
引き受けました。ただ、幸か不幸か、私は

サッカーをしたことがなかった 

のです。自分ができないのに、技術なんて教えてる
場合じゃないし、YouTubeなどを見て戦術を教えるなんて失礼な話しです。そう考えてるうちに自分に何ができるのか、そして、サッカーをしている時以外の時間の使い方に興味を持つようになりました。

まず、小学校低学年ぐらいで親の意向が子供に
伝わります。あたかも子供自らがサッカーとか
野球を見つけてきて、自らの発言によって決めたと
思われがちですが、実はそうではなく、
大体の場合、親本人がしてきたスポーツをまず
やらせたいとか、興味があるスポーツに向かせたいなどの意向で自然と子供がそう選択するように
コントロールされます。で、偶然そのスポーツと出会ったかのような縁を作り、そこで本人に聞くと
「サッカーしたい!」となります。

僕は何もそれがダメだということではなく、
一番言いたいことは、何か本人にストレスが
かかったり、その場から逃げようとした時に、
残念ながら親御さんはそこから逃げないように
強制的に戻そうします。
そこで一番伝えて欲しくない言葉、、


「あんたが自分でしたいっていうたんやろ」

と伝えます。ここからの子供は迷います。
実はね、意外と今の子供達は大人で、
僕達昭和世代の小学校時代とは、全てが違うのです。どんな子であれ、確実に違います。
頭が良いとかではなくて、考えが大人です。
どちらが正解か不正解か、という議論も違います。
ただ、事実そうなんです!
彼らは休むことはあっても逃げてはないのです。
休んでるうちに、ゲームをしながら、考えてます。
それによって出される結論は、親御さんが望むものではない場合が多いです。なぜなら?
昔とは全ての環境が違うからです。
考えてもみてください。

頭の形、中身の大きさ、年齢、同じです。
入ってくる情報量の違い、無限大です。
小学校6年生の時に入ってくる情報、思い出して
ください。TVでニュースを見てたわけでも、
スマホを持たされてたわけでも、SNSを更新、
チェックしてたわけでもありません。

手ぶらで

「ママ、公園いってくるー。」

「早よ帰っておいでやー。」

「ハーイ」

入ってきた情報は、〇〇君とケンカした。
〇〇さん、何とからしいでー。
あとは、セミを取ってたとか、、。

そんなことをしてた僕達がその教えを正解と
思い、何も考えずに子供達に伝えると、
うまくいかないはずです。
まずはしっかりと今を認めましょう。

そして、彼らが選ぶ決断を一度はしっかりと
考えてあげてください。
たとえ、違うと思っても、頭ごなしに押し付けるのではなく、まずは認めてあげてください。
想像以上に彼らは悩み、考え、なんとかして
答えを出そうとしてます。

これからの未来は彼らが作り出します。
コントロールしていくのは彼らです。
私たちは、そんな彼ら見ながら、
たっぷりの愛情で、見守ってあげましょう。

そうすることで、すごい器の大きい大人に
なります。決めつけられて、コントロールされた
場合、結局挫折したときに、
また同じ教えを自分の子供に伝えてしまいます。
だって、今まで親のために、コントロールされて
きたんだから、、、、

進化していく未来、今のまま残る風景は
ほとんどが変わっていきます。
彼らが彼ら自身で考え、
自らが決断していく未来を楽しみに待ちましょう。

今日の卒団式、たくさんの子供達から
お別れのプレゼントをいただきました。
ほんと、幸せな指導者でした。

ありがとうございました。

中学校いっても、自分の判断で
自分を信じてやっていきやー!

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