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借り物の時間の中で
2024年6月29日 23:52
前回では、中山みきという人にまつわる伝承の中で最も理不尽だと私が感じてきた「足達照之丞」のエピソードについて、幼い頃から溜め込んできた疑念を全部吐き出させてもらったわけなのだが、いまだに釈然としないのは、どうしてこのような「誰も幸せにしない作り話」が、天理教の信者さんたちには長年にわたって大切にされ続けてきたのか、もっと言うなら、愛され続けてきたのか、ということである。この逸話は平田弘史さんの「教
2024年3月31日 20:53
というのが自分が少年時代から抱いてきた、天理教で言うところの「おやさま」という人に対するイメージだったということを、私は前回書いた。このイメージはオトナになった今でも、基本的に変わっていない。中山みきという人にとって、世界に「神」というものがいる/あることは、世界に犬がいることと同じくらいに「当たり前なこと」であり、かつその存在を直接「感じる」こともできていた人だったのだろうな、という気がする。場