１人でもあなたの行動を嫌がる人がいたのなら、あと１００人は嫌がってると思った方がええですよ

ハンス・ヴェストベリ「想像力の限界が可能性の限界」
山﨑仕事人「わかるわー」

どうも、センサールマンの山﨑仕事人です。
今回は人が嫌がる行動についてのお話をさせていただきます。

自分が嫌じゃなくても人は嫌がっているかもしれない

よく「自分がされて嫌なことは人にしないようにしよう」みたいなことを言いますが、あれは間違ってると思っています。
だってその理屈で言えば自分がされて嫌じゃなければ人にしてもいいってことになるでしょう。
極論、俺は殴られるのが嫌じゃないから人を殴ってもOK！みたいなことになっちゃいます。
必要なのは「自分がされて嫌なことは～」よりも「これは嫌がる人がいるかも」という想像力ではないでしょうか。

世の中にはザックリ分けて『細かい人』と『雑な人』がいるわけですが、細かい人は嫌なことの範囲が広く、雑な人は嫌なことの範囲が狭い傾向があります（しごにゃん調べ）。
ということは、雑な人は嫌だと思わないけど、細かい人は嫌だと思うことが多くあるってことです。
つまり「自分がされて嫌なことは～」理論だと細かい人ばかりがほぼ一方的に損をすることになってしまう恐れが多分にあります。

例えば飲食店でめちゃくちゃ騒いでる人達（雑）がいたとして、それに迷惑している（細）がいる、みたいな状況を考えてください。
この騒いでる人達に「自分がされて嫌なことは～」と言ったって無駄ですよね。
なぜなら騒いでる人達にとって、他のグループが騒いでいてもそれは嫌なことではないからです。

これは例えば話ではなく事実なんですが、お笑いライブの楽屋でイヤホンもせず音を出して動画を見る芸人さんがたまにいます。
僕はめちゃくちゃ「うるせえな」って思ってるんですが、きっとその芸人さん達は何も思ってないんでしょう。
ちなみにこの件に関して陰で文句を言っている芸人は割といますので僕の特殊な感覚でないことは間違いありません。

だからこそ、だ、か、ら、こ、そ、必要なのが想像力なんですよ。

そんな奴おらんって思ってない？

僕はおそらく『細かい人』側の人間なので、（僕から見て）雑な人の雑な行動にしょっちゅうイライラしています。
どうしても我慢できない時は注意をしたりもするんですが、その時によく言われるのが「そんなこと気にする奴おらんって」みたいなセリフです。

いや、いるよ。
少なくとも僕が気にしたから注意してるんだよ。
僕という“１人”を無視しないでちょうだい。
そして１人いたということは他にもいる可能性は大いにあるということに思考を巡らせておくれ。

って思っています。

多様性を認めろなんて言い方は少し大袈裟かもですが、「世の中にはいろんな人がいる」っていう考え方（つまり想像）をしてほしいわけですよ。
ていうかこの状況においては僕が迷惑である意思表示をしているわけで、それはただの事実なので想像力すら必要ありませんが。

僕はあなたのことを考えているよ

きっと逆に向こう（雑）側からしたらこっちに対して腹を立ててると思うんです。
「ちょっとぐらい我慢しろよ」みたいな。
実際には、こっちはこっちで神経質気味な自覚はあるので、ある程度「僕が気にしすぎなんだろうなぁ」と思って我慢してるんですけどね。
我慢しつつ、「なんでこんなことするんだろか？」という想像もしてみて、もし納得できる理由が見つけられたら諦めます。

注意をする時っていうのは、我慢して、想像して、我慢して、想像して、それでも無理だった時なわけです。

しかしその我慢している事実を向こう側の人間は知りません。
知らないというか想像してくれません。
「我慢しきれなかったのかな」という想像はなく、注意をしたその点だけを切り取って「我慢もせずにすぐ文句を言ってきた」と思ってることでしょう。
しかも本人達からしたら「これ悪い？誰かの迷惑になってるか？」って思ってるわけですから余計に腹を立てているに違いありません。

繰り返しますが、大事なのは「少なくとも僕１人は迷惑だと思っている」という事実なんですよ。
であれば口にしないだけで迷惑に思っている人が他にも何人かいる可能性はあるわけで、「じゃあやめとこ」って思えないのが不思議でなりません。

もしこの記事を読んで「よく理不尽に注意をされることがある」なんて思ってる人がいたら要注意かもですよ。

☆以下、有料記事は『感覚は分からなくても知識として得たのならそこから先はただの気遣いなので要は性格の問題』みたいな内容です。

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