見出し画像

15日間で500kmランニングに挑戦した話③〜身体状態編〜

前回の記事はこちら

前回は具体的にどんなストレッチをしたかなどを書きました。今回はカラダにどんな変化が起きたかを書きます。感覚的なこともあれば医学的にはこんな感じ、などざっと書くので参考になる部分があれば幸いです。

①筋肉痛の軽減

これは常に一定のペースで走るようにしたので変化がわかりやすかったこと。
人間のカラダはいわゆる「慣れ」るもので例え1日20kmのランニングでも継続するとダメージを感じなくなります。

慣れの理由の1つは「神経の促通」。その動作に対して神経が最適化(自動化)するよう伝達することで筋繊維へのダメージを最小限に抑えるようになるので筋肉痛を防ぎます。

神経以外にも分泌されるホルモン量も一定になりやすいのでだんだん慣れた感覚を得るようになるんですね。これは一定のペースで同じ場所を何度も繰り返す方がなりやすい。

自動化に関しては日常生活に置き換えるとわかりやすい。

前提として人間は可能な限り低エネルギーで動きたいものであること。動物は基本的に楽したい生き物なんです。

楽したいその理由は死なないため。突然、命に関わる事態に陥った時に生命維持にエネルギーを注ごうとする動物的本能があります。これは原始の時代から延々と受け継がれてきた遺伝。

極論、動物の生きる理由は「子孫を残すこと」。なので死んだら一番困るわけです。

なので危険の少ないことに関してはなるべく低燃費で完結できるようカラダが反応します。これが自動化。

自動化とは「意識を向けなくても勝手にできる」ということ。ここがポイントです。

毎日の一挙手一投足に意識を集中していたらカラダが持ちません。もちろん、これも健康と豊かさには大事なことなんですが。

日々の行動、特に重要性の低い行動を自動化することで脳の容量の確保、エネルギーの低燃費化を促すことができます。毎朝行う歯磨きで強い集中を強いられていたらその後の日常生活に支障がでます。つまりそういうこと。

気をつけないといけないのは

筋肉痛がない≠筋繊維にダメージがない

痛みという感覚と実際の状態が乖離していることも多々あります。

自分の感覚を重視し過ぎるのも良くないし、かといって感覚より理論や数字、関節の可動域などを優先すべきでもない。

この辺はストレッチをした時の伸長感及びその角度、筋肉をマッサージした時の違和感などで確認できます。

もちろん、当院の施術を受けてもらうとより深くわかります。自分だとよくわからない部分ほど慢性痛の原因であることが大半なんですよ。実は。

②下痢&腸内環境正常化


普段は飲み過ぎ食べ過ぎなどハメを外した翌日以外は便の調子はすこぶる快調。
便の状態はその時のカラダの状態を表すといっても過言ではありません。

トップアスリートは日々の便が量、回数ともに多い傾向にあります。それだけ腸内環境が良く毎日のようにデトックスをしているということ。(つまり便秘は本当に良くない)

ランニングそのものは腸の状態を整えるのにかなり効果的。当院でも推奨します。
しかし、それは30分や1時間程度のジョギングの場合。今回のように毎日ハーフマラソン以上の距離を走るとなると話は別です。

ランニングの着地による衝撃は当然腸まで届きます。適度な揺れは腸の蠕動運動を促進しますがやり過ぎると腸内壁の損傷(腸絨毛の破壊)、炎症の原因になります。また、固まりかけていた便が揺さぶられることで粥状になり、腸粘膜や腸内細菌とともに下痢便として出ます。

運動による下痢とストレス・生活の乱れからくる下痢は別物

しかし、これも面白いもので毎日のように下痢をするとその後数日のタイミングでカラダが軽く感じました。これは宿便や腸内細菌などが常に押し出されたことによる腸内環境強制リセットがかかった状態です。

今回は15日間程度でしたがこれが1ヶ月、3ヶ月と長期間になるとおそらく消化吸収不良などの問題が出ると思います。腸内壁が回復する前にランニングでの負荷がかかるので治る暇がないからです。

ちなみに運動による下痢が続いたところで腸内細菌がゼロになることはなく、その環境に生き残れる菌(大抵は善玉菌)のみが残る。腸内環境が良くなると脳腸相関の関係で脳も活性化します。なのでカラダが軽く「感じる」んです。感覚が鋭敏になった、と言い換えても良い。

強制的にデトックスが行われた結果

寝起きが良い

身体的疲労は嫌でも睡眠の質が上がる(ただし負荷量にもよる)

毎日走るので適度にカラダが疲労。なので否が応でも睡眠の質が上がっていたのもあります。
しかし、翌朝も走らないといけない緊張(とダルさ)もあるので実際に深い睡眠が取れていたかどうかは微妙です。

ですが実際、腸内環境が悪いと睡眠に関わるホルモン「メラトニン」の分泌がうまくいかないこともあるので睡眠とデトックスは大きく関係があります。

集中力UP


運動は集中力UPに効果的だがやりすぎはよくない

集中力に関しても午前の早い時間帯にランニングをすることで強制的に血流促進、交感神経を優位にするホルモン(アドレナリンなど)の分泌を促すのでその後の仕事も短時間ではありますが集中できました。ただ、カラダはなんだかんだで疲れていたので仮眠(30分程度)が必要でしたが。

デスクワークの方で集中が切れてきたと思ったら身体を動かすことをお勧めしているのは血流を促し、脳へ血液を供給するため。脳の栄養不足を解消する目的です。
別にランニングじゃなくてもラジオ体操でもなんでも良いので大きく身体を動かせばOKです。
集中力が戻ってきますよ。気分転換大事。

まとめ

15日間のチャレンジで筋肉痛(感覚)の軽減とお腹の状態の変化、それに伴う生活の質の変化を特に強く感じました。

健康維持レベルでは今回のような長過ぎるランニングは全くお勧めしません。もし行うならそれ相応の身体管理が必須です。

1日15~30分程度のジョギングがオススメです。理想は週2回。
本気でやれば人生変わりますよ。それ相応の努力は最初必要ですが。

そんな簡単かつ秒で人生変わるなんて言いませんよ、胡散臭いんで。笑

次回が最後④精神編です。

かなり個人的な内容なので読んでも読まなくても正直どっちでも良いかと。
あまり参考にならないと思います。

今後もより良質な発信をしていくためのサポートをできる範囲でお願いします!