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20190129 魅惑の三股

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本日はユキ姉、韓パパ、カメラ兄ちゃんそして
三股の役所で働いている「三股の姫」をガイドに三股取材へ。

だいぶ前の台南に来たときに、バイクを借りて、俺の好きな毎度のコースの七股區をアドリブで走ってるときに、龍を祀っているお廟を見つけたって投稿がInstagramにあるはずなんやけど、それがずっと心の中に残ってて、今回、取材でたどり着いた公民館が「あれ?俺、ここ来たことあるわ、、」から始まり、そのオモテはなんとこの龍のお廟やった。(結局は龍ではなく媽祖様らしいけど)
ちなみに三股というのは、海沿いの七股區の中にある町のひとつ。

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ほんま田舎の密集した場所なので、なんでまたここに来れたんやと、なにかしらの縁を感じ取材スタート。
三股の範囲がイマイチわかってなく誘われて参加したんやけど、牡蠣の養殖場や、本土最西端の堤防など、今回の取材地区、モロに俺がいつもバイクで来るとこやん!
ギャラリーに来た日本の方々に、都会もええけどここらへん景色めちゃええですよて薦めてる範囲で、そして大台南見聞録にも描いてるバイクルート。
しかし、なかなかここまで来れる人も少ないので、またそれが「乗っかり台南本」や、オサレ雑誌に「チルアウト三股」とか簡単に書かれへん秘境感もあり、自分としても台南のとても大事な場所のひとつとなっている。


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地平線に広がる牡蛎やサバヒー養殖場が、広場恐怖症を持ってる自分がパニック爆発するくらい壮大。(ええんかそれ)
武聖夜市に牡蠣バーベキューの店を出してる牡蠣兄ちゃんが、丁度養殖場で作業をしており牡蠣養殖の説明をしてくれる。
牡蠣の船に乗ったり、魚屋のおっさんが着てるような下半身長靴みたいな服着たり、抜ける青空の中、堤防を走って青春ごっこをしたりして遊ぶ。

取材範囲の中に、今回も何回も来てる「第一賞鳥亭」も入っており、なんと今回、クロツラヘラサギ、観れましたーーーー!
ドーン!

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↑この白い綿みたいなんがそう。望遠鏡をデジカメで撮った。
第一賞鳥亭に来るのは今シーズンで三回目だったので、これで無理ならもう無理かと思ってたけど見れたー!うれしい。
ほんまにクロツラヘラサキサギなんか、あの特徴的なクチバシが確認できひんかったけど、これはクロツラヘラサギ。
だっておっちゃんが言うてたもん。
おっちゃん誰やねん。

公民館に戻って三股グルメをいただく。
このなんちゅうことないめしが美味い。
地元産のエシャロットを使った肉燥でご飯なんぼでも食える。
茹でたて牡蠣も美味いし、魚の味噌汁の鍋も骨多いけどめちゃええ出汁が出て止まらん。
村人全員飲めるんちゃうか言うくらいデカいヤカンにたっぷり入った、地元の花で作ったお茶をいただく。ポットに入れて持って帰りたい。

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ぶらぶらと三股の町を散歩。
言うたらなんやけどもうほんまに田舎。
昔ながらの商店や米屋、新年のお飾りの店などを見学。
高い建物がほぼ無いので、かなり遠くのスピーカーから町内放送がよく聞こえる。
おじいちゃんのゆったりとしたアナウンスで「お芋が揚がりましたからお廟の前まで食べに来たら良いよ」という恐ろしく平和な内容が、安いエコーで町中に響いている。

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この池には神様がどうのこうのの、落ちたらトラウマなりそうな場所には
めちゃでかい魚がしゅっと顔を見せる。
ユキ姉はそのタイミングにぜんぜん見れずに地団駄を踏んでた。
上の魚の向いている方向にも意味があり、背中の5色の旗は、この町にある結界のような五か所の場所のマーク。
聞いたけど忘れた。

小屋で牡蛎の殻剥き体験をしてたら、
○○の事務所にでっかく貼られてる政治家の人が地元民をひきつれて登場。
日本人が遊びにきてると紹介されて、手を差し出されたので握手したら
ものすごギュっと握られてびっくりした。
庶民派パフォーマンスなのか、横に座って牡蠣の殻剥きをし出したので、一緒のとこ写真でも撮られて宣伝にでも使われたらたまらんわと逃げる。
若い頃は瞬発力があるので面白がって近寄ったりしたけど結局逃げるのが一番。こっちも足腰弱まってるしね。
○○んとこは機会があれば、トークイベントとかでノーカットで喋ります。

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今回の取材は、ちょい参加というかイッチョカミさせてもろただけなので、今後、自分なりに絵を使ってもっと三股を紹介したいと思う。

「人のことは知らんけど」を前提としての話。
自分の本を出すときにでも気をつけてたことでもあるんやけど、
紹介する上で何よりも面白くないのは「それを確認しに行くだけ」という情報の出し方だけは、自分が逆の立場であれば全然オモロいと思わんのでしたくない。(ゆえに全部イラストにしているというのもある)
たとえばグルメの店を延々と上げてるブログなどを参考にして、
「わーほんまやーおいしー」という、結局何してんやという情報発信だけは極力避けたいと気をつけてる。
「台湾土産の本」とかカタログブックやないんやから、自分で発見、せめて地元の口コミなどで出会ってこそなんやと思うので、自分が人の台南(台湾)情報に興味が無いのは、結局「なぞるだけ」の気がしてしゃあないので、特に台湾は何度でも来やすい国なんやから、少々の失敗があったとしても、そのほうがええ土産になってオモロイんやけどな。

そんなこんなで、なんやかんやと縁のあるような三股。
クロツラヘラサギは、あのお廟の媽祖さまからのちょっとした挨拶がわりやった気がする。
まあ思い込みやけど。


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