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『うちらはマブダチ』発売記念やまもとりえさんインタビュー vol.2

故郷・鹿児島から出てきた関西で通った美大、そこでできた個性豊かな仲間たちとの青春コミックエッセイ『うちらはマブダチ』を刊行したやまもとりえさんに話を聞きました。<インタビューvol.1の続きです>


やまもとりえさん
鹿児島県出身のイラストレーター。長男(天パ)、次男(貫禄)、4つ年下の旦那さん(なで肩)、猫のトンちゃん(ガリガリ)と大阪でのんびりと暮らしている。
Twitter @yamamotorie/Instagram @rinpotage

ーーもともとは絵本作家志望だったのですね。『うちらはマブダチ』のなかでは、卓球部の皆さんとリレー絵本をつくるエピソードもありますね。当時、お好きだった絵本作家さんは誰ですか?

やまもとりえ リスベート・ツヴェルガーさん、酒井駒子さん、いわさきちひろさんです。絵本作家というより絵本画家に近いかもしれない。

「リレー絵本」より

ーー酒井駒子さんいいですね。僕は林明子さんが好きです。漫画だと、どういう作品や作家がお好きでしたか?

やまもとりえ 一人暮らしをする時に実家から厳選して持ってきた本は、いくえみ綾先生の『バラ色の明日』、榛野なな恵先生の『papa told me』、松本大洋先生の『ピンポン』『花男』です。今でも大好きです。

ーー松本大洋は最新作の『東京ヒゴロ』もヤバいですね。ちなみに、卓球部の皆さんとはお互いの作品に感想を言ったり、アドバイスし合ったりとかもしてたんですか?

やまもとりえ 卒業してから年に一回はグループ展をやってたので、その時に感想は言い合ってました。あと私は個展もしてたので、そこでみんなから意見をもらったりしてました。

「やまもとさんの片想い」より

ーーやまもとさんの漫画を読んで、卓球部の皆さんがすごく個性豊かというのはわかりましたが、逆に卓球部の皆さんからするとやまもとさんはどういう存在だったんでしょう?

やまもとりえ 自分では卓球部の中で1番おとなしい人間だと思っています。10年前に私のイメージをみんなに聞いたことがあるのですが「変顔が変、冬はノーブラ、靴下持ってない、どピンクのチャリに乗ってる、服に絵の具がついてる、甘えたがり」等々の答えが返ってきました。…薄っぺらくないですか? もっと中身も見てほしい。あと靴下持ってるし。

ーー確かに中身の印象がほとんどない……片想いなんですかね。

「やまもとさんの片想い」より

ーーちょっと話は変わりますが、鹿児島から大阪に出てきて、大阪に対する最初の印象はどんな感じでしたか?

やまもとりえ とにかく早い。早いし速い。知らないおばちゃんに道を訊ねたら「ついておいで」って言ってくれるけど、早歩きすぎてすぐ見失ってました。

「大阪に来たばかりの頃」より

ーーフラフープ時代ですね。では、大阪という街の好きなところを3つ教えてください。

やまもとりえ (もちろん人によるんですけど)親切、素直、寛容。

「大阪に来たばかりの頃」より

ーーありがとうございます。まだまだ続きます。
インタビューvol.3へ続く>

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