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コロナ禍、リレー禍。

コロナ禍とリレー禍のダブルパンチ

もううんざり・・・。

きっと同じようなことを考えている人は少なくないだろう。

コロナによる閉塞感の中、突如としてSNS上に現れたチャレンジリレー企画。
(コロナ以前からあるという話だけど、コロナ禍で加速したのは間違いない)

僕が今置かれているのは「25 Push Ups Challenge禍」と「7 Days Book Cover Challenge禍」
その他にも、周りではたくさんのチャレンジリレーが繰り広げられている。

始めに言っておくが、僕はどちらのチャレンジリレーにも参加している。
賛否あることはわかっている。そのうえで参加した理由などは後述したいと思う。

まず思うのは、いずれのチャレンジにしてもその意義や目的は素晴らしいということだ。

ではなぜそこに賛否両方が現れるのか、僕はSNSというものへの認識の違いかな、と思っている。
SNSとは本来ソーシャルをネットワーキングするサービスで、つまりWEB上で個人と社会をつないでくれるものだ。
きっとチャレンジリレーの発案者はこの特徴を利用することを考えたのだと思う。
個人がいくつかの社会に向けて発信をすれば、それぞれでまた同じことが起きる、言葉は悪いがネズミ講と同じ波及の仕方である。

ところが、特に日本においてはSNSは友人や知人とやり取りするもの、という認識が強いように感じる。

するとチャレンジリレーにおいて何が起きるか、ここに賛否の“否”の部分が詰まっているような気がする。

全くの他人なら意外と何も気にせず回せるものでも、密な間柄ほどコミュニケーションは難しい。

「あの人にチャレンジ回したらどう思われるかな?」

「あの人からのチャレンジだから無視したら悪いかな?」

「あの人なら明日にでも会うから指名してもすぐに会って言い訳ができる」

心情の量り合いが始まる。
さらに、

「人から回ってきたものだし勝手にルール変えたらまずいよな・・・」

「よくわからない英語がズラズラ書いてあるし変えないほうがいいのかな」

とか同調性圧力もかかってくる。

そうなればもう「禍」と思う人がいてもおかしくない。

さて、前置きはこれぐらいにして僕自身の考えについて述べたいと思う。

スポーツ選手のように少なからず影響力のある人は、チャレンジに参加するにあたってはよく考えるべきだと思う。
チャレンジへの取り組み方、指名の仕方、継続できるか否か・・・。

僕はよく考えたうえで「親戚のお節介おじさん」のスタンスでこのリレー禍に飛び込むことにした。

このフレーズは、実際にリレーのバトンを渡した友人と久しぶりにやりとりをしていて言われたもの。
実際にはリレーについてではなく、近況を聞いていくうちに「おれらももういい歳だな、いい人いないのか?」的な僕の発言に対して言われたものである。

これだよこれ!と思った。

そう、僕はお節介を焼きたかったんだ。久しく連絡を取ってない友人や(Push Upであれば)運動不足じゃなかろうかという友人にバトンを回して「どうだ?元気か?」って。

僕からのバトンはただの無償の愛情**だと思ってくれればいい。

僕が取り組んでいる時点で、少しはこの取り組みに大して貢献できている訳だし、指名されたあなたが無理して取り組む必要はまるでない。
ただ僕はお節介が焼きたかっただけ。

人の胸の内なんて想像するだけ無駄だって常々思っている。
(↑は思いやりを持たないっていうのとは違う)
同じように自分の考えを理解してもらえているとも思わない。
ただし、こうして自分の考えを示すことはできる。
そして、自分はそうじゃないけど世の中にはこういう人もいるだろう、と想像することはできる。

だから、僕もこうして考えを示したうえで、それでいてこんな駄文読まない人がたくさんいて、そしてバトンを受け取ることをプレッシャーに感じてしまう人がいるんだろう、ということに考えを巡らせている。

僕が回すバトンには必ず「強制じゃないし、やってもやんなくても、なんだったら自由にルール変えちゃってもOKだよ」と追記している。

それは自分が無視された時への言い訳ではなく「まああんまり気にしないで」っていうメッセージだ。

友人たちがチャレンジに乗ってくれたら、それはそれで嬉しいし(もしかしたらその先の誰かに、さらなる「禍」となって降りかかっているかもしれないけど・・・)乗らずとも連絡をくれる人が多い。
それってなんだか素敵やん。

ちなみに、こんなんだから僕はバトンを受けることも回すこともプレッシャーとは感じていない。
僕にバトンを回してくれた人もお気になさらず。楽しくやってます。

なんだかええ格好しいのような気もするが、ぜひどうか友人・知人各位には僕にバトンを回すことも気にせず、僕からバトンが回ってくることもあまり気にせずにいてほしい。
(僕が回したバトンに込められた愛情には気を留めてくれたら嬉しいけど)

感謝すべき人、もの、ことに感謝しつつ、ポジティブにいきましょ。


<山田 龍之介 やまだ りゅうのすけ>
1991.10.12生 釜石シーウェイブスに所属するラグビー選手
東京都立大泉高校でラグビーをはじめる
その後立教大学、NECグリーンロケッツでプレー
2019年釜石シーウェイブスに入団
2020年4月からはプロラグビー選手として活動
北海道・釧路出身 岩手県・釜石市在住

最後まで読んでいただきありがとうございます!スキもサポートも嬉しいです!これからもラグビーの空き時間に投稿していきます!