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上下関係と組織の怠慢 

 世の中には「老害」と呼ばれ、世間から煙たがられる存在の老人がいる。これは、社会の中で頑固で意見を曲げず、価値観を押し付けてくる年寄りを指していると感じる。しかし、頑固で意見を曲げず、価値観を押し付けている、扱いづらいという部分だけを切り取るとどうだろうか。

 現状のサッカー部では、四年生が引退し遂に私も最終学年になった。何か取り組みが最高学年になった瞬間に変わったかといえば、何も変わっていないかもしれない。ですが、一番上の学年になって無意識に感じるのは、年上が良くも悪くも雰囲気を創ってしまっていることです。

現在の状況
①プロを目指し、真剣に取り組む選手
②プロは目指さないが、真剣に取り組む選手
③プロは目指しているが、練習に身が入らない選手
④プロも目指しておらず、練習に身が入らない選手
⑤就活にシフトし、練習に身が入らないと感じる選手
⑥就活にシフトしながら、両立しようとする選手
⑦就活にシフトする選手

改めて見ると、現在の大学3年生が置かれている状況が人生の分岐点に立っていることが見て取れる。しかし、これまでの3年間で感じたことは、下級生からは⑤、⑥に置かれている3年生の状況がいまいち想像ができない。話では聞くが、いざ自分がこの状況に直面すると、想像とはかけ離れている。

しかし、一つ言えることがある。
後輩は先輩の背中、姿を見て、観ていること。

サッカー部で活動している以上、部活の時間は、上手くなるために、強くなるために、チームが良くなるためにフォーカスしなければ意味がないと感じる。

改めて、サッカー部の類型の中で、私が問題だと感じる③、④、⑤について検討してみる。

③プロは目指しているが、練習に身が入らない選手
四年生が引退し、冬のブレイクに入るまでの期間は多くの選手が「なんのためにやるのか」と口にする。
これを口にする選手の中には、実際には意味があると感じているが、早く休みに入りたいという思いから⓵ただ口にしている人と、⓶実際にやる気が起きない要因になっている人がいる。
⓶の感情を抱えている最上級生は、このチームにおいて、はじめに定義した老害に該当している。

④プロも目指しておらず、練習に身が入らない選手
3年間大学でサッカーを続ける中で、プロになることの限界を感じ、色々な誘惑に負けてしまった選手が該当する。良くも悪くもこのような選手は自然と組織からフェードアウトしていく傾向にある。しかし、部に残る選手もいるため、残った選手について検討する。サッカーに対してベクトルが向いていない上級生がいることにより、下級生の中でサッカーに対してベクトルが向きづらい選手(予備群)に対して、強い影響を与えてしまう。
逆にサッカーに対して全力で取り組んでいる選手に対して、足を引っ張る存在になる。意識の高い選手の扱いづらい場合と、意識の低い場合の扱いづらいでは、大きな違いがある。意識の高い場合の扱いづらい選手は、組織において個性として捉えられるが、意識の低い場合の扱いづらい選手は、老害に該当する。

⑤就活にシフトし、練習に身が入らないと感じる選手
この感情を抱えている人の多くは、練習は頑張りたいけど、多方面からのストレスにより、力の注ぎ方が難しくなっている。これに該当する選手は、周りから見られている姿と自分が感じる姿にギャップを感じるだろう。実際は、周りから見れば頑張っているが、過去の自分と比較した際に、サッカーにベクトルが向いていないと感じるため、このような感情を抱く。この選手は、周りにはあまり影響を与えていないが、下級生から理解を得るのは難しい状況である。

改めて、下級生とは良くも悪くも影響力が少なく、上級生影響力が強くなってくる。その中で組織が活性化していくためには、上の立場のものが明確なビジョンを持ち、体現していくことが組織を動かす上で重要ではないかと感じる。

私自身も組織を引っ張っていく存在になる上で、常にこのことを意識して行動したい。

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