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冷え性

生理学的に明らかにされてなく病態もほとんど研究されてない冷え性。実感されてる女性を中程度の寒冷(23℃)に曝露した研究によると、冷え症ではない女性に比べ、同じ深部温・皮膚温の条件でもより寒さを強く申告したのだそうです。

甲状腺ホルモン(T4)が正常範囲ですが、非冷え症群に比べて低く、代謝量も低い傾向にあったのだそうです。

正常範囲とはいえ、甲状腺機能が低下してる可能性もあり、代謝量(熱産生量)が低く、体温維持のための反応が起こるのでしょうかね…しかし、今朝は、冷えましたね。

神経系は、中枢神経系と末梢神経系で出来ています。中枢神経系は、脳と脊髄からなります。末梢神経系は、頭蓋骨と脊柱の外に分布する神経線維の束であり、脳神経、脊髄神経と自律神経からなります。脳組織から出る脳神経は12対で、中枢神経ではありません。

中枢神経系で、脳は、神経管が膨らんだものから発生するため、神経管を有する動物が脳を持つことになります。

749px-神経管図2


脳の最初の起源は、原索動物です。原索動物とは、動物分類上の門の1つで、ホヤやナメクジウオに代表される動物群です。脊索と呼ばれる軸が見られることや、神経が管状であることなどから、脊椎動物に最も近い仲間とされています。尾索類(ホヤ)・頭索類(ナメクジウオ)の2亜門に分類されます。

ホヤ

ホヤは、幼生時に脊索が見られますが、成体になると退化します。神経管は、幼生・成体ともに有しています。また、ナメクジウオは、脊索が退化せずに、脊索・神経管ともに終生持ち続けています。

脊椎動物においては、神経管が脊椎へと分化していく過程において、脊索は退化する。ヤツメウナギなどの原始的な魚類(無顎類)は、脊椎が形成されても脊索が残っています。グロくて、ごめんなさい。

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原索動物は、単一の背側神経管を持っています。これは、体の背側にある中空の神経索のことです。

ホヤ-1

前脳胞は、終脳と間脳に、菱脳胞は、後脳と髄脳になります。後脳は小脳と橋、髄脳は延髄となり、尾方に脊髄が続きます。動物が高等化するにつれ、終脳の割合は高くなります。ちなみに、人では、終脳85%、間脳1.9%、中脳0.8%、小脳10.5%、橋0.5%、延髄0.5%、脊髄2%になります。

末梢から得たデータによって、脳が、発達して行く過程が、よく分かりますね。環境の変化などを経て、発達して行った訳ですが、小さな脳から、大きな脳へ、進化したのは、何故なのでしょうね。

今朝みたいに、寒い時に熱を作る対寒反応は、視索前野からどのようにして制御されているのでしょう。体温調節システムにおいて司令塔の役割を果たす視索前野が、どのようにして緻密に体温を維持するのかは、まだ、わかっていませんが、寒さを感じとる大脳皮質の部分は、発達していることには、変わりありません。

まだ、それほど、気温は、低くありませんが、アウトドア用のウエアーを買いました。夏が、暑過ぎて、この程度の寒さが、我慢出来なくなっているのかも知れませんと、言い訳を残しておいたりするところも、脳の発達によるおかげなのかも知れませんね。

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