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LOL番組オタクから見た「QWER」の危機-LOL番組視聴コア層4000人説-

以前、LOL番組「QWER」の開始時に 生まれては消えるeスポーツ・LOL関連番組の歴史と新番組「QWER」を見ての感想、そして今後の個人的希望
という記事を暇つぶしで書いた結果、そこそこの反響を頂いたことがある。

意外に反響があり、炎上してるのかと一瞬ビビったり、変なこと書くとあれやなとしばらくTwitter断ちをしてCiv6を回してたりしてたという当時の記憶があり。そしてnoteのシステムにあまり興味も知識もなかったのだが、後々調べたらあの記事に投げ銭もされていたらしいと。結局どなたから頂いたかすら結局把握できなかったわけですが、なんにせよ評価いただけたということは非常にありがたいことでございまして遅くなりましたがここで御礼を。そのうち受け取る予定でございます。(手続き後回し中)

と、そんな二匹目のドジョウを狙いに来たぜ!というわけではなく、それくらいに注目していたQWERの6/8放送で(要約すると)「視聴数が少ねえ!ゲスト呼んで赤字だ!存続の危機!」みたいな問題提起がなされていたわけで。こういうのは「視聴者側」というのはなかなか分かりづらく、気に入ってた番組がバツンと終わることなどネット番組では枚挙に暇がないわけで、逆に考えれば非常に珍しい(そして面白い)話で。

番組アーカイブはこちら。もともとゲストに呼ぶ予定だったストリーマー某氏が番組開始時に音信不通、ということで番組内容を変更してのぶっちゃけトークが前半1時間展開された。某氏は後のツイッターを見ると普通に配信しているので生命の危機に関わるトラブル等ではなさそうで良かった限り。

というわけで、僭越ながら、偉そうに、というわけでもなく、そもそも運営に届けようというそこまで厚顔無恥な意思もないのですが、文章を垂れ流す都合上あくまで「そういうテイ」で、いち「LOL番組オタク」として、過去のLOL番組や格ゲー番組等の「先例」を引っ張り出しつつ、番組内ではあくまで緊急、ジャストアイデアレベルで行われていた問題提起について、個人的に突っ込んだり思ったことを書いていこうかと。別に怒りたいわけでも、けなしたいわけでもなく自分的には今のまま続いてくれてもぜんぜん見るんだけど、というのを一応最初に。

偉そうな話で大上段とは言わないまでも上段程度には構えて書いていくことになりそうなのだけど、要は単なるファンの暇つぶしを兼ねた戯言なんですけどね。西尾維新的に言うなら戯言遣いとQWER。言うて戯言シリーズは零崎曲識までしか読んでないんだけど。そう零崎といえばグウェインは零崎双識モデルで西尾維新にスキン作るのを頼んでほしいところ。あとゾーイは【橙なる種】、【代替なる朱】、【人類最終】こと想影真心モデルでお願いしたい。

まあこんな感じで脱線しつつ内容も文章的なノリの部分を優先してしまう部分も多々あるので失礼もあるかもしれませんが、みなさんもあまりシリアスに受け取らないでいただけるとありがたいです。例によって敬称略。

零崎双識:2本の大型ナイフからなる大鋏【自殺志願(マインドレンデル)】を愛用する「零崎一賊」の長兄。またの名を「二十人目の地獄」「斬首役人」等。自分、意外と好きです、西尾維新。

1.個人的な感想-視聴スタイルとコメントについて-

まずスタンスとしての軸足を明確にしておく必要もあろうかと。自分としてはQWERの視聴については体感「リアタイ3割/アーカイブ7割」で一応全部は見ている、はず。ざっくり言えば時間がハマればリアタイする、くらい。

個人的意見なのだが、まずQWER以前に前提として日本のLOL界隈はコメント欄に「やべーやつ」が相対的に多いと感じているため、絡みたくもなければ絡まれたくもない、となるとQWERに限らず日本のLOL関連の全動画について、あくまで個人的にはリアルタイム、コメント欄での交流にこだわる要素がまったくないと考えている、というのが一つある。まあ要約すると「LOL友達なんかひとりもいねえ」っていう真のソロキュー戦士であるという自己紹介でもあって。以前LOLのプレーオフ決勝も一人で行きました。ビックサイトかどっかに12時集合で集まったのにまさかの0-3ストレートで終わってまだ昼間の時間帯に解散になったあのときです。

つまり自分は一般的ではないほうの可能性あるよ~、という話で簡単に言えばノイジーマイノリティの意見がこれから先並んでいると切り捨てても問題ないですよ~という自己紹介をしないとフェアじゃないよなという話でそれをまず最初に。ただLJLの試合は見ないとネタバレがTwitterで流れてくるという事情もありリアタイでコメントを消して見ている。もちろん試合が楽しみという点もあるよ。そらもちろんね。

その点、つまり個人的に「リアタイに拘る必要がないという点」で、自分で言えばTOPANGA TVや、個人的な趣味で言うところのアイマス関連の番組、あるいはストリーマーの生配信等をリアタイしてることと、QWERは大きな違いがある。また、月曜9時は他にも見たい配信者がいる場合も多く、個人的にはクイズ番組も好きなので「Qさま」がよくSPとなっていたりもする。そうなると別に生で見なくていいQWERはアーカイブで暇なときに垂れ流す、といったスタイルがメインで、となると結局「月曜がQWERや!」という視聴習慣等も生まれず、翌日とかにYoutubeでチャンネル登録してるのでおすすめに上がってから視聴することもしばしば、といった感じで。

(※そもそも「月9」というのは平成末から令和にかけて、かのフジテレビが、超大手広告代理店がどれほど金と人を掛けても、もはやかつてのように視聴者が定着しないと匙を投げるほどには現代の特に若者の生活スタイルとマッチしない時間帯だという点も一応。だからといってQWERが他時間帯に移動すればすべて解決するといった類の問題でもないとも考えられるが。)

ただ、自分の視聴スタイルの話を今回抜きにしてもQWERについては番組の大半以上、体感としては最初と最後の15分を除いて、ずっとプロのリプレイを視聴者は黙々と見る配信となっており、プロへの質問コーナーも事前のテンプレ回答でおしまいとなり、視聴者からの質問をあまり拾っていない印象がある。(コメントとのやり取りはEnty回とコピペ回くらいの印象)

つまり、基本的にQWERは視聴者コメントもあまり拾われない番組であり、言ってしまえばコメントし甲斐のない番組構成だと考えられるし、同様の意見はおそらくゼロではないと推測される。ただ、これも別にコメントし甲斐のない番組が一概に悪いというわけでもないし、現代においても数多くのTV番組がこの観点から言えばそちら側に属するわけだが、もしリアルタイム視聴を増やしたいのならば改善点となりえるかもしれない、というだけの話で。この話はまた後で。

また、まれにミルダムのアンケート機能を使っているようだか、その設問もことQWERにおいては「参加したい」と思わせる程の興味を引く、あるいは記憶に残る設問はなかったと記憶している。

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じゃあ参加したいアンケートってなんだよ目の前来て言うてみぃや的な原拓也的トラブルを避けるために一つ例を出すなら、直近だと先月くらいのTOPANGA TVを。かんたんに説明すると、次回以降番組ゲストに呼ぶ「キャラ使いたち」(※掘り下げるキャラ 例えば春麗使いたち)を視聴者が選ぶ、というアンケートになる。
これは非常にインタラクティブ感のあるアンケートの使い方だと思われるし、元コンテンツなんとかディレクター的に言えば、次のゲストを投票で自分で選んだ=視聴者は番組を「自分ごと」に感じられるわけで、そうなると次回以降の番組視聴の継続が期待でき、つまりアンケート一つで視聴者との強いエンゲージメントの形成がなんとかかんとかむにゃむにゃ...ZZZzz......

一応書いとくと「自分ごと」ってのは昨今のキーワード感もあったりするわけで、ブランドイメージより売れることを最重要視した健康食品系CMでの「膝の痛いあなたに!」みたいな開幕呼びかけが一つの例というか。

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他ネット番組の活用例で一つ挙げるなら個人的趣味の中でピックアップしたいのが、界隈で一番頭が弱いラジオことアイドルマスターミリオンラジオ通称ミリラジを。年末の恒例行事として一年を振り返り、番組の流行語大賞をピックアップ、視聴者がそれに投票して大賞を決める。そして単に決めるだけでなく、後々出された番組オリジナル主題歌に過去の流行語が散りばめられていたりもしており、インタラクティブがクリエイティブとロコナイズされてる。もちろん大コミュニティが故にできる規模ともいえるが、視聴者と番組の関わりの一つの理想例として。
リスナー以外の皆様には理解が難しい言葉が並んでいると思われますが、ギリ通じそうなところを一つ選ぶなら⑦は「バーベキューのときの肉」と読みます。バカになるのでこんなラジオ聞かなくていいです(褒め言葉)。

なぜ番組の話で最初にコメントの話を持ってきているか、アーカイブで見られるならいいじゃん、関係ないやろ、とお思いの方もいると思われるだろう。確かににそれはそう。ただ、今回はQWERの「数字が伸び悩んでいる」という話であり、それゆえ最初のフックとして持ってきたというわけで。

このコメント絡みの話、これはファン同士の「共時性」という部分に注目してみた、という話で。例えばYoutube、本来は「いつでもどこでも誰でも」ネットで繋がれば動画が見られる動画置場がYoutubeで、皆バラバラに見ていたのが古代のYoutube。ただ今はどうだろう、HIKAKINは19時に、東海オンエアは21時に等々、職業Youtuberは自分の投稿時間をファンにアピールし、ファンは数分前から待機してプレミア公開を視聴する。そこでファン同士が動画にコメントし、ファンが同好の士と同じ時を同じ場所(サイト)で共有すること、投稿者的には毎日の投稿をイベント化することで、ファン同士の繋がり、ひいてはそのYoutubeチャンネルとの繋がりをより強固にしようと仕込んでいるわけで。それくらい「習慣づけ」というのはプロに重要視されているというわけであって。

同じような効果に挨拶や決まり文句がある。「ブンブンハロー」だったり「どすこいどすこい」だったり「はいさいまいど」だったり「プシュー!」だったり「ぺこー」だの「ぽこー」だの「のあー」だの「バーイ」でもなんでもいい、それを使うことでファン同士だとわかる挨拶や決まり文句、これもファン同士、投稿者との精神的な紐付けを強くするわけで。言うてしまえばバルス言いたいためにラピュタ見る、みたいなのも、同じ趣味のフォロワーと同じ時に同じ番組を見ているという一種の快感、祭り感というか。

かの草野マサムネもこう言っている。「同じセリフ 同じ時 思わず口にするような ありふれたこの魔法で作り上げたよ」と。元の歌こそ「2人だけの国(と呼べる程の強い繋がり/エンゲージメント)」を「作り上げ」ることを指しているが、この2021年において、この「2人」は「投稿者と視聴者」そして「視聴者と視聴者」の関係としても成り立つのではないだろうか。オンラインのつながりが強固になり、「肉体的な場所」が必ずしも大事というわけでなくなった結果、ネット中のコミュニティで今現在も各々オリジナルの「魔法」が飛び交っていると見ることもできるかもしれない。

余談だが筆者は花鳥風月までのスピッツイントロクイズには絶大の自信を持っている。それはもう高校の文化祭放送部主催のクイズ大会でハイパー無双して実質2連覇した際には相手が「答え最初から知ってるやろ」と疑ってきたほどには。我こそはという方、挑戦待ってます。

ただここまで読んで思った方もいると思う。そういうの(toxicの多い)LOLのコミュニティだと敬遠されるんじゃ、と。ではLOLのコミュニティとはなんぞやと。Redditとか海外の話は別として日本の、と考えると、おそらく誰もその形を掴めていないと思う。それゆえRIOTJPもイベントとなれば「絵のかけるやつ贔屓」の「イラスト募集一辺倒」になっているのだと思う。

花見のシーズンは!イラスト募集!
リーグ戦が始まったら!イラスト募集!!
プレーオフ応援しよう!せや!イラスト募集!!!!
世界大会だ!!!盛り上げるため~~イラスト募集!!!!!
ハッピーニューイヤー!!イラスト募集!!!!!!!!!!!


一回くらい「俳句募集」とかせえよ、とか特定のLOL絵かき様の家にはさぞRIOTグッズが山のように届いてるんやろな、とかそういう話は置いておいて、そういったLOLコミュニティ論、後々にも話が出てくるのでそちらに回すが、そこを考える必要があると思われる。とりあえず話がしょっぱなから広がりすぎたので続きはおいおい。

一応最後に触れておくと「LOLの日本コミュニティにはもうセイセイがある!」とか思う方もいるかも知れない。ただ考えてほしいのはこのコメントの話も最終的にはQWERの糧にならないとあかんわけで「獲得するのはその層でいいのか?」というのを考える必要があるのでは、と。個人的にapex配信などを見ているとチャット欄で長文「コピペ」なんて見ないわけで、そんなのは2ch時代で流行りが止まってるおじいちゃんが好き好んで使っていて、若いユーザーは丁々発止のチャット欄では「うざいからモデレーターは早くブロックせよ」って反応になってる感があるような、という話が。

上の「挨拶」「決まり文句」と同じやろ、と思ったあなた、決定的な違いは長さにあります。年寄りは話が長いんだよ。(この記事みたいにね。)まあここまでいくと体感だしソースは薄いけど。

2.個人的な感想-プラットフォームについて-

と、まずはコメントあたりに焦点を当てた話を。ただ、生放送、コメントあたりに否定的な意見を連ねたため、皆様方の中には、QWER本編生配信のコメントの中でちょこちょこ流れていた「伸びないのはミルダムだから~」という意見、もしかしたらこの文章がそれに近い意見だ、と感じる人がいるかもしれない、と。ですので、そこはまた別の話ですよ、なんなら同じ意見だと思われたくないというのをひとつ文字数を割いて丁寧に書いておいたほうが良いかなと。別に何処からもアレ貰ってないんだけどね。ここは結構QWERに限らず一般的な話。

まずこういった意見の人はおそらくOPENRECのときも同様のコメントをしていたとも推測されるし、だいいち、そういったコメントをした人はQWERがYoutubeでサイマル配信されていること、そしてその視聴数が特段多くもないこと、についても知らないと思われる、というのを。

というかとにかく大きいプラットフォームに行けばイコールで大きい数字が取れるというのは浅はかな幻想であり、実際は無策なら増えたライバルの中に埋没する可能性のほうが高いわけで。そしてプラットフォームが大きくなればなるほど弱小チャンネルが提携、協力してもらえる可能性は低くなるわけで。Youtube本体が同接200人の過疎チャンネルのためになにか動いてもらえる、便宜を図ってもらえると考えられますか?鶏口牛後という四字熟語もある通り、同接200の客に手厚く接してくれるとこがあるならそこに甘えるほうがよいのでは、と思うわけで。

要はこんなプラットフォーム変えればなんとかなるなんて意見はやりもしないで「Youtuberなんて誰でもできる」と言ってるオッサンとほぼ同じくらい表層を撫でてるだけというかなんというか。そういうオッサンは一度やってみればいいわけです。登録者を増やすのがどれだけ大変か想像ができない結果そういう安直結論を臆面なく言えてしまうわけなのだから。

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誰でも出来る:ずっとプロデューサー(笑顔BOT)からアイドルにまつわるすべての活動の感想を「いい笑顔です」の一言で返されるという笑顔スパム、笑顔ハラスを一身に受け続けてきた島村卯月がついに発した重い一言。

「プロデューサーさんは、私の良いところは『笑顔』だ、って…。」
「でも『笑顔』なんて、『笑う』なんて、誰でも出来るもん…!」
「何にもない…私には何にも…。」

の、上での、S(mile)ING!がまた泣けるんスわ。歌詞を思い返しながら見るとさらに泣けるんよね。
みんなも見よう! アイドルマスター シンデレラガールズ!

話をQWERの例に戻すと、例えば毎週のYoutubeのサイマルの方は1万人いるのにミルダム視聴者は数百人でそちらのコメントだけ読まれる、というのならその意見にも説得力がある。ただ現状そうはなっていないわけで、この状態で他配信プラットフォームに行ったところで、最大手でUI最強のYoutubeのサイマル数字が伸びてないのに他プラットフォームで何かが好転する材料があるとお思いで?と個人的には考えている。

もちろん「オレ実はHIKAKINって名前でYoutuberしてるんだけどYoutube専属になるならタダでQWERと1ヶ月毎日配信のコラボしてやってもいいぜ」とか「オレuumuの筆頭株主なんだけど~」等のクリティカルで確実な案があるのならそれはそれで良いし、それはもう一刻も早く名乗り出てTOPANGAあたりに連絡してあげるべきだと思うのだが、おそらくないでしょ?っていう話でね。

そもそも結局放送上での発言でも、今回の件の数字的な目標が「TOPANGA TV程度」といった類の発言があり、「TOPANGA TV」がミルダムで放送されている以上、プラットフォーム以前の問題になってくるというわけで。

例えば河合塾の東大コースから毎年東大入学者がたくさん出てるのに「河合塾じゃ東大合格できない!」って言って塾をポンポン変える人は、これ基本的にどこでも東大無理でしょ。多少の合う合わないはあるにせよ。偏差値40の奴がどの塾行っても一般的に東大は無理なわけで。「ドラゴン桜」的なフィクションや「偏差値40から東大へ」的なお話の本出版が成り立つのは超激レアだからであってね。

同じ河合塾(プラットフォーム)で、他の人(TOPANGATV)ができてて自分(QWER)ができてないのはすなわち河合塾(プラットフォーム)に問題があるわけでなく地力が足りてないんだから。そういう簡単な話で。

3.個人的な感想-番組内容と数字について-

あとは内容について、個人的には「プロの個」、特にDFM以外の選手に光を当てるというのは実際に面白かった部分もある。実際問題、DFMとそれ以外で同じ選手でも「露出や注目度」に大きな差があると言ってもいいし、かなりの問題だと思われる。それは昭和の頃の「巨人とそれ以外」のように。

一つの指標としてTwitterフォロワー数を見てみよう。DFMとそれ以外という見方だ。海外選手はブレるので一度省いて見てみたい。

Evi:4.3万
Ceros:2.3万
Yutapon:2.2万
Kazu:1.5万
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このDFM勢に比べて1万フォロワー超えLJLプレイヤーは全チームで
Paz(元DFM):1万
Enty:1万
以上。

ただこれらも選手を責められたものでもない。チームアカウントも

※Detonation:6.1万
DFM(LOL単体):2.3万
Sengoku:3.7万
AXIZ:1.4万
CG:1.3万
RJ:1万
V3:8,700
ソフトバンク:8,400
BC:4,600
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なんだ戦国とか頑張ってるやん、と思えるが、DFM以外はLOL以外の部門もまとめての数字。Detonation全体ではもっと差がつくことになる。「2部落ちをなくすことでチームの安定した運用のためのフランチャイズ制」といった話が出たのが2019春。それから5シーズン終了してのチームフォロワー数がこれ、というのはDFM以外チームレベルでまともにファン獲得に動く気がない、という一つの証拠になるのではないだろうか。

特にやばい気がするのはこの中で唯一LOLで海外大会という対外アピールのチャンスがあったはずのV3。昨秋、彼らがWorlds世界大会期間中にV3公式Twitterが行ったことは、イラストのRTと日程紹介試合結果ツイート、あとはV3ロゴのラテアートの写真のアップ、くらいだったと記憶している。「ラテアートて!」って当時驚いて強めに記憶に残ってる。そして敗退決定で「応援ありがとうございました」の集合写真が1枚、とかだったような。世界戦の期待感は「試合前」がピークなんだから…って当時思った記憶がある。V3のTwitterも最近やっと少し頑張り始めて独自企画が動き出しているようだが、それ世界戦前、1年前にやりたかったところで。まあでも今は応援してます。数少ないであろうV3動画見てる民の1人なので。みんなも見よう。V3応援ダンス動画。フォローもしような!

遡ったら出てきたV3のラテアート。ちなみにV3メンバーの動画はおろか写真も9/11の出発前集合写真が最後だった。「どうせホテル暮らしだった」ならそれが欲しいのがファンなのよ。ファンがほしいのは現地の様子なんよ。なおWorldsで世間に、そして世界にお披露目したV3のチームロゴだが、一年後の今夏ロゴ変更を行うことになったらしい。せっかくラテアート作ったのに。それならTwitterのアイコンロゴも変えな…。って多分そんなすぐにそこまで手回らんのやろな。それすげーわかる~。結果的に粒立ててしまってごめんね。罪滅ぼしに動画のリンクも貼るよ。
LJL開幕直前にアップされたV3の応援ダンス動画。意外と1000回も再生されていた。なぜかダンス動画に比べて再生数は少ないのだが同じチャンネルであげられているCogcogやAceのインタビュー動画は、おそらく質問者がLOLに詳しくないがゆえになかなか他にはない、LOL以外の切り口の質問もあって面白かった。割とおススメです。今期は他にもBCやソフトバンクはゲーミングハウスの動画を出したり、CGAもYoutubeチャンネル本格始動宣言したりと、実は結構動いてたりします。でもDFMは別格、ほかがYoutuberみたいな動画上げはじめたと思ったらDFMは「ザ・ノンフィクション」みてえなクオリティと尺の動画上げてるし。「いきてーるいきているー」

あと最初に選手単体のフォロワー数を出したが、言ってしまえば選手にPRだのフォロワー獲得まで頑張れ、というのはある意味酷な話で、まずは選手には試合頑張ってもらう、それをチームがサポートする、というのがマトモな流れなわけで、この数字はそれが機能不全に陥っているという証拠にもなってしまうわけで。

またLOL特有の事情、選手がフォロワー獲得に苦しむ面として、他ゲーのプロがやっているようなランクマッチ配信、これがLJLの場合なぜかKRサーバー配信禁止となっており、要は他のプロができる「練習兼配信」ができない点がある。配信するためには過疎で相対的にレベルの低い日本サーバーで長時間マッチングしないことも覚悟しながら配信する、という話になる。これでは選手の配信モチベもそりゃ上がりませんわ。

おまけにその本人配信禁止のKRサーバーのプレイ動画は知らない誰かが勝手にYoutubeに上げてる有様で。Youtubeに上げられるなら配信禁止の意味なくない?って。言うても仕方ないのだけど、ここらへんがハイレベルなランクマ配信でガンガン視聴者を伸ばしているAPEXやValoプロたちとの違いになっている面もあるだろう。ここはLJLのプロたちのフォロワーが伸び悩んでる点について情状酌量の余地があるといっても問題ないはず。

まあ、こんな事情で選手がフォロワー獲得するのに苦しんでる、となればチームアカウントが頑張らないのが悪い!と短絡的に思いがちだが、ここにも仕方ない事情がある可能性もある。自分もブラックなアレには造詣が深い方でして、なんとか表ヅラをうまくコーティングしてるけど裏はワンオペ地獄でTwitterに手が回らない、Twitter担当なんて聞こえはいいけど他に山程仕事抱えさせられるうえに雑に投げつけられただけ、なんてことになっているチームもあるかと思われるわけで。

もしくはTwitter担当がツイートするためにはツイートの文言を添えて規定の書類を制作し「上長→部長→副社長」のハンコを頂かないとツイートしてはいけない、なんて仕組みになっているところもあるかもしれない。ま、まさかそんなところがあるとは思えないけど…(震え声)。というか逆にそういった事情じゃなかったらとんでもない話でもあるんだけど。ただ、それでも5シーズン、2年半あってこれかーい、ってのは誰かに突っ込まれてしかるべきかと思われる。

じゃあおめえやってみろや偉そうに、と言われそうなのですが、実は以前自分、某チームのそれっぽい募集に応募して、見事に返答なしというありがてえレスポンスを頂いてるわけで、他の場所はともかく、ココだけは割と胸を張って偉そうに言えるわけですよ。いやー俺だったらなー、と。基本リモート参加で良いよというお話ありましたらお気軽にTwitterまでご相談レベルから待ってます。単発お試しから長期まで、コラムからメディア周りまで応相談で~す。このnote下部、フッターあたりの「クリエイターへのお問い合わせ」からDMが送れるらしいので万一何かありましたらそちらからどうぞ。メール送ったよーってコメントしてくれるとなおありがたいです。詳しくはこちら。少しNoteに詳しくなった。


まあそんな話はともかく、要は選手が頑張っても注目が集まらなくてはもったいない。逆に注目が集まれば他メディアで取り上げられたりしてさらに好サイクルとなるわけで。例えばOWのta1yoなんかは先月くらいにYoutube始めて速攻で1万登録超え、それで日本のTV番組でミニ特集されたりしているわけで。じゃあ日本のLOLプレイヤーにこの5シーズンそのチャンスは1度もなかったの?そのためのチャレンジはあったの?というわけでね。

ta1yo日本初のOWL(オーバーウォッチリーグ)プレイヤー。それも優勝争える前年優勝チーム、サンフランシスコショックのサブ。OWLは雑に言えばLOLで言うLCK/LPLレベル、要は最高峰に相当するわけで、LOL勢にわかりやすく言えば日本人がT1やEDGのサブで席確保してるみたいな話。宇宙からFPS星人がきて日本侵略に乗り出してきたらまず最初に連絡すべき人物といってもいい。ロールはDPS。ちなみにYoutube動画のキャッチで使われてるSE、最初「ピンポン!」って言ってるのかと思ったけど、よく聞いたら「ぴえんぱおん」なんねあれ。

また話が広がりすぎた感があるので戻すが、QWERがプロ選手にスポットを当てたのも、こういう「LJLファン目線」での不満、潜在的需要を見越しての動きだったと推測される。正直それ自体は全然悪くないと自分も思うし、視聴者の満足度もある程度高かったと思われる。

ここでLOL勢の方も知っておいたほうが良い話として、QWERの放送を制作しているTOPANGAの得意なスタイルに、格闘ゲーム選手との深いつながりからくる「選手の個」にスポットを当てた演出、映像制作がある。もしDFM以外の選手の「個性」に注目が集まればLOLでも得意な形に持ち込める、そういう算段も、あるいは多少あったのかもしれない。

TOPANGAの関わる大会やイベント等では、選手にフォーカスしたインタビューやPVなどの映像を制作することがある。つい先日出されたこの板ザンの約5分のインタビューPVも数日で13000再生されており、高評価333、低評価1と、シーンから圧倒的な高評価を得ていると言ってもいい。この選手の個性、バックグラウンド、あるいは因縁にスポットを当てるスタイル、それはK-1やPRIDE全盛期前後からTVで使用されてきた格闘技系の試合前映像、いわゆる「煽りV」の香りを纏っており、この手の映像演出はTOPANGAの個性であり18番、まさに「得意技」にして「必殺技」となっている。

ただ誤算があるとすれば「選手のことを知りたい層」にきちんと番組の告知が届いたか、という話で。いったい上のチームアカウントで「選手がQWERに出演します!」と告知ツイートしてくれたチームはいくつあったのか、という話で。調べてないけどしてないチーム多いでしょ。フォロワーが2.7万いるとはいえ格ゲー畑を10年歩んできたTOPANGAアカウントで果たしてLOL視聴者にアプローチできたのか、という話になってくる。代官山のおしゃれ美容室のTwitterアカウントでアイマス同人誌即売会の告知をしても誰もRTしてくれないのと同じで、適材適所のそれを誤ってはいないかと。

適材適所と言えば思い出したけど数年前、もうLOLから撤退したUSGの数年前のスターター発表会みたいなやつでゲストに痛い系ユーチューバーみたいなの呼んだのかな、で、「起きれませんでしたー!」みたいなビデオ通話が映されてたやつ、あれスベってたなー。未だにあれ何だったんだろうと定期的に思い返す程度に謎だった。あれはかなりの逆適材適所だった。

また告知についてはTOPANGA側も「チームがしてくれないからー」と泣き言を言うのは簡単だが、施しが欲しいならまず自分が施すべきでもあって。

例えばこの告知ツイート。言ってしまえばEntyはLJL屈指、DFMを除けばトップクラスのフォロワー数を誇るプレイヤーだが、この告知ツイートのRTはたったの15になっている。15て。

ただこれも細かい話になるが、Tweetの文言を例えば「ゲストに戦国ゲーミング(@Sengoku_Gaming)のEnty(@enty925)選手」と書けば、このツイートが@として選手とチームに届くわけ。そうすればチームや選手も気づいてRTくらいはしてくれる可能性はアガるわけよ。気の利いたチームなら独自で告知ツイートしてくれるわけ。文字数が厳しいのならツイート2つに分けてもいいわけだし。もちろんそれをした上でガン無視するチームなり選手ならそれはそれでまあ仕方ないわけでそうなれば交渉の際にできれば程度でお願いするとかになってしまうのだけど。ツイート一つとってもまだ伸びしろありますねぇ!って話で。

思いのほか告知面で長くなったので内容の話を今度こそ。ではそのQWERの番組内容だが、作ってる人が見たらアレかもしれないが、今までにあったLOL番組の切り口と同じ、というのが一つある。初回放送時の記事でも書いたのだが、ゲスト→試合解説の流れは2016-2020までOPENRECで不定期に配信されている「LJL Review」と酷似している。

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LJL Review:おそらくOPENRECがLJL放送権を獲得したシーズンにのみOPENRECで行われるLJL関係番組で、初回は日本サーバーオープン前夜という長寿番組。時期ごとに若干番組構成は変わるが、基本的にMCにEyesを据え、LJLプレイヤーをゲストに呼んでゲームのことやプライベートについての軽い質問コーナーがありつつ、選手たちが注目する試合の動画を見返して解説するコーナーに長尺を割く。予算の都合か選手の出ないシーズンもあり、その場合KatudionとLJLの試合を見返したりしていた。一応今でもアーカイブ見れます。

LJL Reviewも悪い番組ではなくむしろ面白い部分も多かったので、QWERはミルダム版Reviewと思えば悪くないし実際番組の構成やコンセプトもここまで一緒なら、言ってしまえば数字の予想もできたはず。今回の記事の冒頭にもある通りこの記事のスタートは「QWERの数字が伸びねえ!」って話だったはずだが、外から見ればQWERの数字は少なくともアーカイブの数字は同コンセプトの番組「LJL Review」の数字を見るに「妥当」でありこれで足りないなら「皮算用が甘々」だっただけの話では?となってしまう。

というのもLJL Review、OPENRECのサイトからアーカイブの視聴数が見られる形となっているが最初のシーズン初回は7,000、そこから下は4000台、上振れて1万台で再生数がふらつきつつ、最後サマーファイナルの振り返りで跳ねて18,000という数字。対してQWERのYouutbeチャンネルでの再生数、、初回やCeros等の登場で1万を超えるが、大体は4,000-10,000弱で推移。LJLシーズン中は数字が伸びたりたまに突発的に跳ねたりするが、シーズンオフとなると数字が下がり、ここ数回はまた4,000+αという数字に落ち着いている。

そう、アーカイブの数字から見れば「LJLの番組なら全部見るぜ」的な、自分のようなコアLOL番組好きがだいたい4000人はいる、というのが見えてくる。これが日本LOL番組視聴のコア層と言ってもいいかもしれない。ただこれはあくまでアーカイブでありリアタイ数でない点にも注意が必要だが。

ちなみにこの「日本のLOL番組コア層4000人」理論にはわりかし自信があり、あのLOL番組史に残る地獄にして煉獄、悪夢の無限列車編とも言われた伝説の番組「GGTV」の最終回、あれのYoutube動画視聴者数が現在5,481 回になっている。(6/14調べ)

GGTV:自分の前回記事で結構まとめたが、簡単に説明するとMCに声優の花江夏樹(ジグス役、後に竈門炭治郎役で人気爆発)、他にも芸人のモンハン芸人井上、インパルス板倉をツモり、チームメンバーにも現デトネーターGMの釈迦、プロゲーマーかずのこ、たぬかな、声優からは青木志貴、ストリーマーで恭ちゃん、スタンミ等々豪華メンバーの上にアイレボ両方とも完全動員と錚々たるメンツを揃えた初心者向け番組。しかし番組構成がぐちゃぐちゃのグチャ、2時間中2時間放送事故、東京ゲームショーのステージで行ったイベントが大喜利とジェンガ、最終回の締めが「またやりたいですね!...やんねえかな...うん...はい、スタッフがみんな下向いたところで」(2:53:09)等の伝説を残した番組。人呼んで日本LOL界のジョン欠地王。ロルくんと並んで日本LOL史を語る上で欠かせないポイントとなっている。

こう見ればQWERのオフシーズンのアーカイブ4,000というのは至極妥当と見ることができる。逆に言えばLJL Reviewと酷似した構成でこれ以上の数字はなかなか望めないのではないかと。うりのつるになすびはならぬ、ということわざもある。このあたりはちょもす氏も触れていた「TwitchLJLの数字は海外勢が含まれている」という話ともある程度合致するのでは、と。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00A765RH8?ref_=dbs_p_pwh_rwt_anx_cl_1&storeType=ebooks

うりのつるになすびはならぬ:簡単に言えば「かえるの子はかえる 」と同じ意味のことわざ。黒田硫黄の名作「茄子」にも印象的な場面で登場する。このキーワードのもとになったこの漫画の女の子と、ノルウェイの森の緑さん。自分がポップさについて考えるときに思い浮かべる二人。あと全盛期の木村カエラね。ちなみにカエラの全盛期とは「Lv42」-「happiness!!!」の頃を指すということだけでも覚えて帰ってください。
涙がこぼれそう:チバユウスケ率いるTheBirthdayの名曲。ノルウェイの森の緑さんを思い浮かべるとこの曲とチバのしゃがれ声がリンクして響いてくる。「電話 探した あの娘に聞かなくちゃ 俺さ 今どこ?」

色々脱線したが、現状を見るにアーカイブを含めて4000というのは日本のLOL動画のコア人口と見て問題ないだろう。ここからイベントや出演者のブーストを含めて上振れを狙うのも結構だが、今日明日ベース人口が1万になるというのは現状を見るにありえないわけでこの数字を基準に考えていく必要があると思われる。

ただ石井プロの発言から、伸ばしたいのはあくまでリアタイ数であると思われる。となれば考えるべくは「この4000のリアタイ割合を上げる」か「パイを4000より多くしてリアタイ数を増やす」になってくる。まあちょっと話が脱線してるのでそれはおいおい。

あと数字について、石井プロが「TOPANGA TV」を目標にあげ、「あんな話してるだけでコンテンツとして成立する」という話をしていたと思うが、アレのマネをしてQWERで同じ数字、というのは流石に無理があると思われる。おそらくTOPANGA関係の方々は格闘ゲーム系プロゲーマーがそこらへんに転がっている感覚なので麻痺している感があるが、先述のEviのフォロワー(日本LOL界隈最大数値)が4.3万。それに対して「話してるだけ」のTOPANGATVのMC、ときどが10.5万、マゴが6万、ガチくんが2.2万フォロワーを抱えている。実質的にこの3人のフォロワー数は相当被ってると思われるが、単純にときどが「出演します」とツイートするだけで単純計算でEviの2倍アプローチできる計算になる。

そしてこの数字すらフェアじゃない。QWERで比較するならメイン格で出ている象先輩とときどを比較する必要があるわけで、象先輩のフォロワーは1万弱、同じ「MC格」が番組告知するツイート一つで拡散力に10倍差があるというわけで。「だから象先輩が悪い!」というのは短絡的であり、先に書いたように、日本LOL最大級の拡散力を誇るEviですらときどの半分なわけで、要はそれくらい今の「TOPANGA TV」の壁は高い、という現状を理解できているかというのが一つ気になるところであって。

まあ、あとはシーンからの信頼度的な話もあるだろう。象先輩は「カーサス世界2位」(だっけ?)と言ってはいるが別に大会で見たこともないしおそらくコアな象ファン以外はそうだろう。カーサスのスーパープレイが大バズリしてLOL界隈を駆け回ったわけでもなくカーサスのプレイをお披露目された機会もなかった。一方ときどは10年前の段階、TOPANGA TV開始時に既に闘劇や国際大会で複数タイトルのトロフィーを持ち帰っており既に業界のトップランナーだったわけで、シーンからの注目度が違うわけで。TOPANGA TVの開始が2011だが、ときどの「リアル瞬獄殺」すら2010なわけで。ただこれも別に象先輩が悪いわけでない、この当時のときどの実績に匹敵する日本LOL界隈の人材なんて存在しないのだから。そこ麻痺しちゃって「TOPANGA TV」を比較対象にしてるあたりがアンフェア感がある。こんな比較されてはどう転んでも厳しい戦いなのだ。

リアル瞬獄殺:とある海外大会での一コマ。ときどの使用する豪鬼の必殺技(この動画のだとウルコンだから一応真・瞬獄殺かな)に「瞬獄殺」という技がある。いわゆる乱舞系の技で、ヒットすると画面が暗転し相手をタコ殴り、ゲーム上のキメポーズとして豪鬼は画面に背中を見せて、そこに「天」の文字が浮かび上がる、という演出がある。この大会、観客はプロジェクターからスクリーンに写された動画を見ていたわけだが、瞬獄殺がヒットしたのを確認したときどはプロジェクターの前に背中を向けて立ちふさがった。そう、まさにリアルのときどの背中に赤文字の「天」が映し出された、というパフォーマンス。(0:14~)

そんな話はさておき、この「フォロワーMAX値」から、先程「掴めない」といった日本LOL層、というか「LJL興味ある層」というものが軽く見えてくると思う。

格ゲー、というかスト5プロ界隈のMAX値を、その枠から出つつある2名から見ていくと
「梅原大吾:12,2万フォロワー」「ときど:10.5万フォロワー」

対してLJLは、LJL公式のフォロワーが外国人含めていると思われるが
「LJL公式:5.6万フォロワー」「Evi:4.3万フォロワー」

つまりLJL周りでマックス取れる数字というものが国際戦等でバズりでもしない限りプロのスト5村の約半数よりチョイ下、と概算することができるわけで。正直この数字はTOPANGAなら分析に活かせられる数字だと思われる。ことスト5界隈にかけては多くの知見とデータを持っているだけに、このざっくり掛け算があれば、ある程度のシミュレーションが引きやすいのではないだろうか。まあ俺が今気づいただけで「そんなん番組開始前から知ってたわ」となっていそうな気もするが。

というわけで数字の話をすると「TOPANGA TVにおけるときどの拡散力」をもとに考えるのならば、LJL関連番組としてならMAXでTOPANGA TVの半分くらい、レギュラーとして比較対象を象先輩にするなら1/10くらいが素の数値、妥当なライン、と考えるべきではないかというのまず把握しておく必要があるのではないかと思ったりなんかして。

ついでに数字以外の観点も。TOPANGA TVをはじめとした上位のプロ格ゲーマーたちは普段から数十、数百人の視聴者相手に喋り慣れている。「昼の王」こと格ゲー5神がひとりハイタニは、ミルダム平日午前中の配信でも安定して3桁の視聴者を抱えている。他eスポーツ選手も数字や時間帯にこそ差があれ、大体の選手が生配信で普段からリスナーとやり取りをしている。

それに比べて生配信経験が決定的に薄いのがLJLプレイヤーになってくる。もちろん個人でニコニコ時代やってた等はあると思われるが、プロになってからの経験ではLJLプレイヤーは圧倒的に少ないと言っていいだろう。結局マスメディアに多く露出するDFMの選手にLJLのなかでは一日の長がある、といった感がある。ただそれもLJLで比べればという話であって。またLOLはチームゲームであり、自分の不用意な発言はチームに迷惑がかかる、という教育も行われているのであろう。

そのうえ、他ゲームに比べてRIOTが積極介入してくる率が高いというのもある。格ゲー、スト5界隈でカプコンから「処られた」のは「DV疑惑」のあったインフィル、差別発言と受け取られたフィリピーノチャンプ、あとちょこちょこ、といった感じで、割と気軽に煽り飛び交う日本で処された人はそう記憶にない。またカプコンに処されてもSNKのサムライスピリッツで優勝したインフィルのように「格ゲーから他社格ゲー」と活躍の場を変えることで比較的潰しが効くというのもある。

いっぽうLOLは、最近は聞かないが、少し前まで世界大会となればその前に発言をRIOTに咎められて出場停止、というのも珍しくなかった気がする。オセアニア有数のジャングラーShenfireか誰かがKRにブートキャンプで来てチャレンジャー上位まで駆け上ったのにそこでの発言問題視されて、みたいな話で出場停止を食らっていた記憶がある。また日本でも2016年にRokiがチーム移動にまつわるウンタラカンタラで出場停止を受けている。2016のLJLなどまだまだムラ社会で、ゴリゴリに悪意のあるズルをしようとしたわけではなさそうで、おそらくルールに関する解釈違いかなにかだろうと思われるなか、問答無用の5ヶ月出場停止という重めの処分が下ったことは、正直いまもLJLプロを萎縮させるに十分すぎる牽制効果となって今も引きずっているように思われる。

この過去を考えれば、LJLプロにおもしろ発言をしてもらって番組を成立させよう、というのは相当難しいといってもいいだろう。彼らにも生活があり、LOLから即転向できるゲームというのも日本ではなかなか考えにくいというのもある。OWプロからLJLに参入したKinatsu、LJLプレイヤーからValorant競技シーンに移ったZerost、LOLプロながらFPSの複数タイトルでランク最上位帯に顔を出すYutaponのように、FPS、MOBA双方でプロ級の腕前という選手もいるが、それは全体から見ればレアケースと言ってもいい。

そもそも格ゲーコミュニティ以外であまりEスポーツ番組にプロがホイホイ出ていってトーク力を求められる事自体が少なく、番組構成もそれに頼らない構成となっている。まあ、あくまで自分の知る限りであり、それっぽい番組例あったら教えて下さい。フォットナとか第五人格みたいなやつは範疇外なので独自のアレがあるのかもしれない。あとFPSというかシューター系でもフォットナだけ独自のコミュニティで独自の進化してない?と時々思うのだけどそこらへん誰か有識者にいつか話を聞いてみたいところ。

まあ話を戻す意味で、実際に他のゲーム系ネット番組を見てみよう。最初の例、Dead by Daylightの番組、Blood Party Fridayはゲームに基本プロシーンが存在しないので、司会から何からストリーマー同士でワチャワチャ進行していく形となっている。番組公式Twitterのフォロワーこそ7000程度だが、メイン司会のべるくら/しょこ両人のTwitterフォロワーはいずれも10万を超えており、当人たちが番組告知を律儀にRTしているため界隈への宣伝力は十分。そしてそのこなれた感で一歩間違えばギスりかねないDbD配信をうまく進行している。彼らに委ねれば怪我しないだろうという信頼もあるのか、番組開始から1年半でタレントの狩野英孝を呼んでも面白く番組を成立させるまでに至っている。

アーカイブだけでも見どころ十分、さすがの狩野英孝といったところだが、スーパー芸能人を「狩る(殺す)」必要のあるゲームで、臆せず変な空気にもならずというMC陣+SPYGEAもさすがの一言。例えばもし万一今の花江くんがLOL番組に来てくれたとして、このレベルの対応ができる人材、LOL界隈にだれがいるのか、という問題が見えてきたりも。

あとは「LOL界隈が逃した魚」ことインパルス板倉がゲストどころか準レギュラーレベルで登場し、「水を得た魚」のごとく元気にトークしていることでおなじみのPUBG関連番組「DONKATSU.TV」。番組も不定期更新で最近しばらくやっていなかったりするが、それでも放送されれば一定の注目を集めている。MCも変更になったりしているが最近はシューター系の大会実況でおなじみのOooda氏を据え、長尺の番組をゲームプレイありニュース紹介ありで乗り切っている。

ちょっとやらしい話になるがこちらも数字という面で見ていくとOooda氏のフォロワー数は(大会実況者ということで似るのか)、Eyes/Revolと大差ない数字となっている。ゲストの声優上原さんも「釘宮!」「花澤!!」みたいな超スーパー声優さんというわけでもなくフォロワー数も2万弱、板倉氏は7万いますが基本的にお笑いファンだというのは「GGTV」の例からいくとそう見ないとおかしいわけで。

つまり出演者のTwitterフォロワー数では、まあなんとか「QWER」で戦えなくはない、言い訳の効かない程度の差になってくる。ただアーカイブを含めた視聴数はアベレージで5万から10万、Gackt出演回に至っては41万と、QWERは大きく水を開けられている。もちろん、あちらはPUBG公式番組で「17万」のPUBG公式Twitterが宣伝してくれるというのもあるかもしれない。PUBGのパイ自体もLoLJPOfficialのフォロワー10.6万の1.5倍くらいはある。じゃあお願いしてLoLJPOfficialに告知してもらったとして、アベレージ5万10万取れるか、パイ的にその半分QWERが取れるか、となるとそれもまた怪しいと言わざるを得ないだろう。

板倉氏のゲームへの造詣は深く、きちんと公式番組に向けてちょっとしたお土産トークも持ってきており、腕はともかくトークとしてはかなり伸び伸び楽しくやっている。GGTVスタッフよ、見ているか?

まあこうやって他のゲーム番組を紹介してるのも「丹念に死体蹴り」がしたいわけでなく、現状のスタイルに固執する必要があるのかないのか、というある種の問題提起という話で。一応ここで紹介した両番組とも、そしてTOPANGATVもそうだが、番組中にゲームプレイがあるのが一つQWERとの違いか。DbDはゲストと、DONKATSUは視聴者と。もしQWERでやるならおそらく10人のゲストはないので視聴者参加型となるだろう。

ただ、短絡的に真似してカスタムマッチを募集せよってわけでなく、そもそも視聴者はQWERで戦いたい!というモチベにつながるか、等々よく考える必要がある。LOLのゲーム層からいくと他ゲームに比べてBM(バッドマナー)、厄介の割合も高いわけで、入国審査なしに番組に映すリスク等も考えなければならない。

「この番組NGなし!」と言ってはいたが、カスタムマッチで募集した番組視聴者が番組内で差別用語を連発していたら、QWER的にはNGではなくともRIOT的にはNGだろうし、ひいては社会的にもNGだろう、とか。

また、例えばTOPANGA TVでそこそこのBM野郎が得意の屈伸をしてやろうとカスタムマッチに入ってきても、格闘ゲームという都合上、よほどの腕がない限り基本他の視聴者や出演するプロ勢に一瞬で処られて、屈伸ひとつできないまま番組画面からご退場になると思われる。PUBGなら変なやつがいても数十分の1であり、そんなやつが生き残る可能性もまあまあ低い。生き残ったところで出来るアピールはせいぜい箱打ちくらいなもんで。

一方LOLというゲームは、一瞬で試合に片がつくわけでもないのがまた厄介なところ。例えばカスタムで視聴者10人募集して、そのうち一人厄介野郎が紛れ込めば、どんなに下手糞雑魚野郎でも簡単に企画はぶっ壊せるし番組の15分をゴミにすることもできる。

サポートユーミがジャングラーにくっついて放置したり、なんなら自分で決めたレーン守らないだけでいい。TOPと言っておいてTOPを開けてBOTレーンでガレンがぐるぐるしてるだけでゲームは急速にクソ化する。そしてその時悪意のあるプレイヤーがそれをカムフラージュするお決まりの文句「初心者ですみません」とチャットしたら番組としてどう対処するのか、などあらかじめ考える必要もあるだろう。性善説でいくにはLOL日本サーバーはあまりに厳しい、ジャギ様的に言えば「悪魔が微笑む時代」といったほうが現状に即しているとまでいえるわけで。ここを突き詰めると、ちょもす氏の言った「そもそも現代において面白いゲームか?」という問いにもつながってくる気もしてくる。

4.気になった論点 プロシーンに興味ない層&LOLコミュニティ論

ここから放送に乗っていて気になったところをいくつか拾って、ジャストアイデアに時間かけてマジレスってのもズルみたいな話なのでアレなのだけど、ちょっと落ち着いて掘り下げて考えてみようというところ。

まず最初に気になった部分、「プロシーンに興味ない層」という話。ちょもす氏が実際にそうで、それゆえプロ中心の番組に面白みを見いだせなかった、という点から。ただこれ非常に難しいのが、「見える化」させづらいというところにある。

先程LJLになんとなく興味ある層のMAXがLJLツイッターフォロワーの約5万、としたわけで、OPGGの日本サーバーランキングから見られるランクマ人口「現在 98,421 名」を見れば、すごく雑に考えれば、約半数、約5万くらい「プロに興味がないけどLOLやってる層」がいる、と仮定できるが、この仮定がユルユルなのだ。ここからQWERの潜在的視聴者のピックアップと考えるならこの約5万から「日本語話者」を抽出する必要がある。体感的に結構な数の中国語話者、ベトナム語話者が混在しているのが日本サーバーだという体感があるのは多くの方が頷くところだろう。ただそれがどれくらいの割合なのかは神のみぞ知る、といったところで。

あとはランクマッチをしない人口。「ノーマル専/ARAM専」が存在する、これもどれくらいかははっきり言って見当がつかない。それでもここまでのをムリヤリ式にして

ランクマ人口(約10万)-LJLツイッターのフォロワー(約5万)-非日本語話者(不明)+日本語話者のノーマル/ARAM専(不明)

これがプロシーンには興味ないけどLOLをやっていて日本語がわかるのでQWERの潜在的視聴者となりうる層、になる。たしかにこの層には今までのTOPANGATwitterの告知や、プロの出演ツイートではアプローチできなさそう、というのもわかる。ただ、この層に効率的にアプローチできる方法もなかなか思いつかない。ただこの式、現状を考える上では役立つが、実数としてはクソほど役に立たない。

ということで参考にするのが@LoLJPOfficial、リーグ・オブ・レジェンド日本語公式Twitterになる。パッチ情報などが上がっているTwitterアカウントだ。これのフォロワー数が10.6万。この数字を使って出すおおざっぱに「LJLに興味はないけど日本のLOLに興味ある層」は

LOL日本語公式(10.6万)-LJL公式(5.6万)=約5万

この数字は「日本語アカウント」で計算しているので、先程謎となっていた「非日本語話者」の問題もクリアになっていると考えられる。まあパイとしての数字はそこそこ説得力のある数字ではないだろうか。もちろん「公式ツイッターなんてフォローしなくてもゲームしてるやつはいる!」っていうのもわかる。でもそれがどれくらいかというのは言っても仕方ないのではないだろうか。そしてこの数字をなんとなく把握する理由は、この記事のテーマであるQWERについて、であり、要はQWERの潜在的視聴者の数をふわっとでも把握するため、になってくる。

リーグ・オブ・レジェンド日本語公式ツイッターもフォローしないくらいにカジュアルな人は、そもそもLOLの番組があっても見ないのではないだろうか。もちろん例外は多々あるだろうが、全体を見た場合、公式ツイッターすらフォローしていないというのはゲームはしているけど興味の量が薄い層。LOLに向かってアンテナを伸ばしていない層とも言えるわけで。その層にLOLの番組を視聴させるのは非常に骨が折れる、一旦「潜在的視聴者となりうる層」から外しても良いと自分は思うわけで。

さて、これでプロシーンに興味のないLOLプレイヤー層約5万人というのが把握できたわけで。ただこの5万人も趣味嗜好に差がある。ただそれを承知の上でおそらく皆がプレイしているはずのランクマ、そこに焦点を当てた企画というのは悪くないアイデアと言える。LJLに興味あるけどランクマ興味ありません、というのもそんなに多くないだろうとも思われるわけだし、そう考えれば従来よりパイは倍になる可能性を秘めている、ということになる。

ただここで気になるのは「ソロキュー向けの番組企画」とはなんぞや、となる。一言にソロキューといえどアイアンからチャレまであり、一番上と下ではおそらく同じ言語使っていないレベルで会話が成り立たない、とまでは言いすぎだが求めているものが違うことになる。もちろん番組の選択となるのだが、一番狙うべきは安直に考えればボリューム層になる。LOL忍者さんの記事にグラフがあったが、これを見る限り一番はシル4からゴル4、要はシルバー帯ということになってくる。ただ口で言うのは簡単だが、ここからさらにレーン別という話もあり共通の話題というのはまあ難しい。基礎知識はある、くらいの層であり、そんな人達が自分ごとに感じられる企画、というのが求められてくる。

わかんねーわかんねー言うのもズルいので一応案を出すなら、番組に協力してくれる、やる気があってメンタルが強いシル4前後を集めて「チームQWER」を結成。そこに元プロなど「コーチを将来やりたい人」もあわせて募集し番組で公開コーチングとスクリムを行い、コーチングを受ける彼らを通じて視聴者各々が自分のプレイにフィードバックしてもらう、とか。元プロのストリーマー志望の人は名前を売るチャンスかもしれない。

ただこれもやはり慎重を期す必要がある。一番はLOLの民度問題。シルバー帯をメインに置くと、コメントする人間のランクが出ないのをいいことにコメント欄がマウントで溢れることは歴史上確実となる。となれば番組のコメント欄が不穏当、感じ悪いコメントがそれこそ溢れることになるわけで、マトモな神経をしてる層はそのノイジーマウントコメント欄にドン引きしてコメントもしなくなる可能性がある。コメントもしなくなるというのは最初に書いた自分の例のように「生である必要がない」と感じるわけで、リアタイ視聴から遠ざける一因にもなりうる。そう、今回の命題である「リアタイを増やす」というのは「多くの人に気持ちよくコメントをさせる」とも言えるわけで。

えびンモTVがそこそこ成功してるのも、LOLの他の解説チャンネルがあまりうまくいかないのも要はEviという担保、EviがKRチャレというトップオブトップにタッチしている、すなわちよほどのアホでない限りEviにマウントの取りようがないという点がある。なのでEviが認めてお願いしてるえびンモTVの他レーン、他のプレイヤーの解説ではここぞとばかりにアレなコメントがえびンモTVですら散見されているのが現状だったりもする。一応Eviが注意喚起してもなおそれでも、という状況であり、それがシルバー前後だったら言わずもがな、というのは想像がつくだろう、という話で。

また、番組外の出演者にも過度の負担がかかる可能性は大いにあるだろう。そのあたりはTeamPerfectBodyでいちばんわかりやすい(叩かれやすい)ジャングルという矢面に立っていた石井プロが一番詳しいと思われるので割愛するが、別にチームが求めてないのに勝手に視聴者が戦犯探しをしてその戦犯に石を投げる、そんなムーブメントになるのは目に見えているわけで、その罵詈雑言をいなせるメンタルというのも必要になるし、なんなら「わざわざスナイプして同じチームになったらトロル/相手になったらスマーフとしてキャンプしてボコす」つまりどう転んでも黒星つけさせるマンみたいなクソ野郎も出てくる可能性はある。そういった足の引っ張りにも耐えながら練習できる人間となれば相当人選も限られると思われる。

これはシルバー帯チーム企画でなくても、例えばLOL版の弟子企画でもそうだし、要はそこそこの低ランクを番組に露出させるだけでQWERのコメント欄が一瞬でスラム化するという現在の日本LOLコミュニティが抱える問題となってくる。このスラム問題というのは割と根が深く厄介な問題で。番組でも「トロールキングダムは良かった」という意見が出ていたが、アレは石井プロも言っていたとおり、諸々の関係値と歴史等々があった上で「もはや逆にこの企画の動画でマウントしてるやつが野暮」という状態を作れたおかげであり、割とギリギリのバランス感覚が要求される企画でもあり、じゃあそれいきましょ、おいそれと似たものは難しいと言ってもいいと思われる。

またその後に出ていた「川島ofレジェンドさん面白い」的な発言は、その「面白い」の意味は何なのか、あの昨年のコメント欄を含めて本当に「良い意味で面白い」と思っているか、そこを考える必要があるのではとも。

本当に良いのか?例えば自分の個人配信の客層がアレになっても良いのか?自分の出る番組のコメント欄がアレで自分は良いと本当に言えるのか?お母さんお父さんに「番組のレギュラーになったから見て!」とあのレベルのコメント欄になっている番組を報告できるのか?何も知らずにイチから始めたゲストにあのゲロ洗礼を浴びせるのを「面白い」と言ってるのか?例えばLOLを知らない自分の親友、あるいはお母さんにそんな役勧められるか?と。もしそうでないなら、あまりにも自分ごとと思っていない、他人事すぎる提案ではないかと感じた次第で。

川島氏については、個人的にはどうせ1シーズンで終わりやろと思われていた中で、あんなひどい仕打ちを受けてなお2シーズン目を淡々と黙々と着々と進めている姿を見て見直したし、正直好感度は昨年に比べて爆上がりしているし、自分同様にLOL界隈の人間だと認めた人も多いようで、時々見る限りは去年に比べて格段に風当たりは緩くなっている(あるいは飽きた)ように見受けられる。ただそれはやはり継続の結果、2年目だからであって、という話で。じゃあ川レジェのように番組企画で0からLOLやろうとなれば、おそらくかなりの確率でチャット欄が「昨年の川レジェ配信並のスラム街」「全盛期のヨハネスブルグ」「抗争中のメキシコシティ」となるのは、これはもう過去のLOL番組の歴史が証明しているといったレベルであって。なんというかそれ、荒れてもいいから数字欲しいって「村おこしのためにこの村大麻吸い放題にしよう」みたいな話だと個人的には感じた次第で。そりゃハタから見れば面白いわなそんな村。とても常人が住めるような治安になるとは思えないけど。

まあこんな感じで否定否定ばっか、というのはズルいのでこの前提条件で今抱えてる問題点をなるべくなんとかしてかつ初心者プラスアルファレベルが見て楽しめる企画はないかと考えて今ひとつ浮かんでいるのが「良貨で悪貨を駆逐する」作戦

日本のLOLのコミュニティの現状は「せっかく来た医者に嫌味言って嫌がらせして追い出すみてえなクソ限界集落」、そこのクソババアの集まりみてえなもんだという点に注目するわけで。たかだか同接200の番組でイキってマウント取ってくると想定される20人、これは人口が200だから目立つわけで,これが同接2000で1980が応援する中暴言吐いてる20なら無視できるしなんなら処してしまえばいいわけで。その村でイキって村八分仕切ってるジジイババア、そこにどっかの会社がまるごと移転してきて2000人移住してくれば。その性根の腐ったジジババだってでけえ顔できねえ、ってわけで。

じゃあそれできるの誰、ってなればオファー出したいのはそりゃVtuberとなるわけで。個人的にそう詳しくないが基本的にVtuberというのは配信者への肯定で成り立っている、というイメージがある、違ったら教えてね。

Vtuber側にとってもeスポーツ、特にLOLはブルーオーシャンでありメリットを感じてLOLを覚えたい人もいるかもしれないわけで。もちろん交渉は必要だろうが、そこは根っからの経営者が率いるTOPANGAに期待したいところで。V界隈で流行っているAPEXも最近CRカップで注目を集めたヴァロも言うてFPSであり、シューターセンスがなくて波に乗れなかった奴もいるかもしれない、そこらへんでwinwinな関係を作ることができれば、大きな逆転の一手となりうるかもしれない、というわけで一応の提案としてこれを挙げておきたい。予算とかそこまではさすがに知らんよ、でいいでしょ。

これを番組のメインに据えれば、プロにあまり興味のない層も番組に取り込めるかもしれない。V界隈というのはおしゃべり的なのも好きだったり将来仕事にしたい人もきっと多いと思われるので、別枠で「LOL関連ニュース」として海外プロシーンの様子をスポーツキャスター風に読み上げてもらったりするのも良いだろう。少なくとも現状やっているLOL忍者を音読するだけの象先輩の「界隈ニュース」よりは耳に優しい分良いのではないかと。

まあ、今回の案は「外から新規を取り入れる」という手をピックアップした形になったが、「LOLに興味あってLJLに興味ある5万人」や「LJLに興味ないけどLOL日本語をフォローしてる5万人」こちらに絞るというのももちろん十分良い手だと思う。いずれにせよ現状の日本のLOLコミュニティをできる限り把握することが大切になってくると思う。

例えばKatsudion氏の周り、カツ配信をよく見たりする人はユニバースやグッズに興味がある「光のLOLファン」たちだと思われる。Katsudion氏の視点から見ればLOLコミュニティといえば「その彼ら」を指すわけで「気のいい人揃い」と思うかもしれないが、それはLOLコミュニティの全体像としてはおそらく正しくないわけで。クイズノックのメンバーだけ見て「日本人のIQは平均140ある」って言うようなもんで。

もちろん、なるべく客観視したいと思っているこの筆者、山岡視点でここまで書いてきたLOLコミュニティ像というのも、もしかしたら現実よりも少し悲観的すぎるのかもしれない。ただ、神様でもない限り結局全容を完全に把握などできないのだから、なるべく客観的な目で、なるべく多角的に捉えていくことが大事なのだと思う。その上で何をどうするか、という話で。

そもそもLOLコミュニティが変わればいいことなのかもしれないが、それは言っても仕方ないこと、できることには限りがあるわけで。そのカードでどうするか、という話が重要になってくると思われる、というアタリマエのことを書いてとりあえず話の広がりすぎたこの項を閉じたいと思う。

最後に、コミュニティの話で出ていたが、日本のLOLコミュニティは「5人プリメイド」くらいの小さな小さなディスコード村が点在してる可能性、そしてその村は「異端のやつ(やべーやつ)」が入ってくるデメリットがあるので入り口を閉ざしているという話。あの話はなかなか面白いと思ったし、ありえてもおかしくないな、とも思った。ただ今回「番組視聴数を増やす」というテーマの場合、ここは結構「無視していい」のではないかとか。

知らないので想像になるが、おそらくそういう人の楽しみは「5人で仲良く遊ぶ」ためで、LOLはあくまでツールに過ぎない、という状態になっている可能性があるのではないかと。LOLでなくても究極PSO2でもAPEXでも麻雀でもいい、と。そういう人はもうメタにも興味がなければプロシーンに興味がなくても驚かない。となると番組側としてはリーチのしようがないわけで。無理やりリーチを考えればディスコ友達Aが番組出てくれたらB,C,D,Eの4人は記念に番組見てくれるかもしれない。そんなAを探して出てもらうコストに対して獲得は4しかないわけであまりに非効率的だと思われるわけで。

と、思っていた中でQWER、LJL開幕翌々日に一般大会を開くという急展開に。LOLのオープン大会となると運営もそこそこ手がかかりそうだが、このツイートのRTは150とEntyゲストの10倍。もしかしたらQWERは自前で鉱脈を掘り当てたのかもしれない。たしかに大会なら「5人の小さい村」の住人たちが顔を出す可能性がある。

「TOPANGA TV」の番組内では番組内トーナメントをだいたい毎週やっており、年末にはそのトーナメントの上位プレイヤー同士の最強トーナメント(毛~碗GP)も行っている。一方LOLでは継続的に行われているアマチュア向け大会もあまり聞かないので、確かにこれはかなりの妙手かもしれないと。そしてトーナメントといえばTOPANGAは毎年基本オフラインでの「チャリティトーナメント」をストリートファイターシリーズで行っている。百合子からの賞状だって貰ってる。LOLでそんな話はめったに聞かないわけで、実現すれば面白いかもしれない。

あとは今回初となる大会運営で参加者が「次も出たい」と思えば次回以降にもつながるし「出てよかった」「面白かった」等の口コミが広がれば、さらに小さい村に声が届くのかもしれない。かなり思いきった感のあるこの一手、注目したいところ。

5.気になった論点 日本LOL界隈のインフルエンサー

あと番組でちょこちょこ出ていた「インフルエンサー」という聞こえが良くて都合のいいキーワードについても考えてみたい。自分もLOLコミュニティに属していない側だと思われるので漏れもあるかもしれないが、自分の知る限りマトモなインフルエンサーとなるといわゆる「げまげま周り」くらいだと思われる。マトモの定義にもよるがマトモと言ってもいいだろう。(スタさんの声のデカさはマトモじゃない、という意見なら同意するが。)

で、QWERだが、もう既にそのうち2人、LOLに造詣の深い二人は招集済み、となっている前例がある。となると、結局「これから新しく呼べるLOLに造詣の深いインフルエンサー」って誰?という話になり、結局放送でも言葉に窮していた。

例えばケインさんはある意味すごいが言うて芸能人であり、丁々発止のトーク番組MCというより大会の権威を高める、今のLJLで言うところの「ファイトイッパツ係」が適任であろう。対マスコミ的に「ケインさん」はひとつヒキになるが、ケインさん出るからLOL番組見ようという人はそうそう多くない気もするというのもある。

番組ではその他、配信者の名前が2名ほど出ていたが、こちらもフォロワー数は1万前後であり。いやすごい、素晴らしいファンの数をお持ちだと思うが、ただそれでも言ってしまえば象先輩、すなわち現状とフォロワー的には同格ということでもある。

繰り返すが「人」自体はきっと素晴らしい、ただいまここは数字以外をすべて度外視した概念的な算数の話をしているだけの話ということをご理解ください。神戸和牛がうまいかまずいかの話してるんじゃなくて、高いか安いかの話をしているみたいな感じで。気に障ったらすみません。

もちろん、「小さな村」を狙ってそういう数千~1万の配信者を週替りで何人も何人もゲストに呼び、村々での認知を深めていくというのも一つ手ではあると思う。ただその場合、「ゲストの数」が必要になってくる。今週はあの村に広めるためにAさん、来週は別の村のためBさん、と。そしてその一見さんが「Aさんが居なくても見たい」と思わないとただの単発PRになってしまう。インフルエンサーPRはカンフル剤となり得るが、一見さんゆえ番組に辛辣な意見、なんならレッテルを貼られてしまう可能性もある。

「なんか自由に喋ってもらおう」レベルのノープランで呼んでお互いお見合い状態になりAのファンから「なんだあの番組もう見なくていいよ」と悪評が立つリスクもある。変に尖ったインフルエンサーで、もう二度と呼ばれなくてもいい、というほど対応が悪ければ、誇張された「暴露話」で目立とうとする人もいるかもしれない。もしPRを打つならば初見の人を継続視聴させる策やアイデアがほしいところだろう。ただ、それって難しいんですよねー。それなー、わかるー、ぴえんぱおん。

で、番組でも出ていたが「インフルエンサー✕ゲーム」で大爆発を起こしているのがCRカップ。よほどやらかさない限り出る側にとってWinWinの仕組みは出得感があり、CRカップに出たいと公言するインフルエンサーはそれこそ後をたたないレベルにまでなっている。

でも考える必要があるのが「CRカップにはドラマがある!だからいい」とは言うが果たしてそれがおいそれとLOLで成り立つか、ということがある。

皆さん大好きなインフルエンサーというキーワード。なんとLOLでもインフルエンサーを2チーム合わせて10人、コーチ等を含めたらそれ以上集めて、それもオフィシャル謹製で作った番組があるんですよ知ってましたか?インフルエンサーインフルエンサー言うてる人たちは当然見てますよね?その名も「GGTV」って言うんですけど。おい見ろよ。絶対見ろよ。俺はリアタイで全部見たぞ。

そう、しくじり先生ではないが、LOLについて考えるときにGGTVがなぜ失敗したのか、というのをすっ飛ばすと危険だと思われるし第2のGGTVになりかねないと思う。GGTVの失敗はいくつもいくつも挙げられるが、一番のデカイところとして「格差マッチアップ」が挙げられると思う。

CRカップではそこそこ級とプロ級が手を組んで頑張る、というところがアツいポイントだが、それが成り立っている点としてApex、そしてValoのゲーム性がある。例えばApexでチーム同士がぶつかった場合、本当は相手の一番弱いのを落として人数有利を作りたい、とか、あるいは最初にエースをボコボコに潰したい等作戦を考えようとなれば浮かぶが、結局本番ではそこまで手が回らない、乱戦と化するのがバトロワ系になってくる。なんとか手早く済ませないとハイエナが襲ってくる。じっくりダラダラ弱いアイツ狙おうとやってられないのだ。つまり「下手だから狙い撃ち」されたり「下手だから蚊帳の外」になりにくいのだ。チーム同士当たっちまったら狙えるところから狙っていく乱戦となる。

Valoも同様、多少のクセこそあれど相手がどちらから攻めてきたりどちらで守っているかなんてのは瞬間瞬間で変わる。あまりうまくない初心者枠のセージを狙おう!と思っていても多くの場合後ろに残っており、セージにたどり着くまでに他の敵との打ち合いになることが多く、それを避けていくのは不可能と言ってもいいだろう。一応ありうるのがデュエリスト、一人でダメージ出せるやつをプロ級が使って一人で試合を壊すというスタイルだが、CRカップではプロ級のメンバーは使えるチャンピオンや武器に制限をかけ頭を押さえることで調整しある程度うまく言っていたように見受けられる。

ではLOLはどうだろう。5人のチーム同士が当たったとき勝つための常識として「相手の凹んでるやつを再起不能になるまで潰しちまう」というのがある。そしてLOLは「レーン戦」があるので初心者がどこにいるかは容易に把握できることになっている。把握されないためにジャングラーに置くというのも手だが、一番知識が必要なポジションであり初心者には一番難しいためこちらもハイリスク。TOPに初心者を置けば相手JGにキャンプされ、MIDに置けばキャンプされ、BOTに置いてもキャンプされる。そしてそれは番組的に見栄えがすこぶる悪い。初心者の人が中級者にボコられる映像が延々流れる、それが勝つための最善手なのだから。嘘みたいな本当の話。

「そんなふうになるわけないだろ、ネガティブすぎるわ嫌味野郎」と思った君。あなたさー、GGTV見ないで言ってるでしょ。アーカイブ見ような!と言ってもみな見てくれないと思うので例のGGTVの顛末を。チームぎめ段階でTOPレーンが経験者と初心者の格差マッチアップになり、初心者側は言われるままにガレンを練習。番組でもその様子は配信され、そこそこうまくなっていきつついざ本番、ガチ対戦を謳うだけあり先行ピック権を得た相手チームは経験者が1stピックで対面の初心者が頑張って練習していた虎の子ガレンをまず取り上げ。一応二体目のチョガスを練習していたものの、初心者の急ごしらえのセカンドチョイスと、経験者のガレン、試合はどうなったか...その先は言う必要ないですよね?(トンボ鉛筆)

一応書くと開幕15分前後で複数キル、倍以上のCS差をつけゴッリゴリに金を集めて育ったガレンがTOPタワーをやすやすと折ってガッチガチになって下山。Qで突っ込んでくるガレンは暴走機関車並みに止まらず、TOPの有利不利がそのまま他レーンに波及してGGと。(一応初心者側がガレンをピックできた試合はほぼノーデスで耐えたおかげで他レーンが勝って試合にも勝っていたが。)そら3試合のうち2試合がそんな試合になれば番組も葬式みたいなエンディングになるわ。

ということでインフルエンサーを呼んで単発の数字を上げるのはお金があれば可能かもしれないが、それを継続させる手がなければ砂漠に水を撒くのと同じような効果しかない。じょうろで水を撒くのでなく給水塔を作る、くらいのことが必要なわけで。そう、サガフロ2の「あの空に虹を」のように。要は「見る側が楽しい仕組み」かつ「出演者も得する仕組み」を考えないといけない。ただそれ難しんだよねー、わかるー。

インフルエンサーに関してはココまで触れてなかったが、元LOL配信者とかいう話があるとかないとか的なLOLにも造形の深いスーパー60万人Vtuberという奥の手があるけど、それこそ最後の手段と言うか、やるならきちんと上水下水を整備して、ワンチャンスできちんと界隈へ引きずり込む、引水する仕組みを作ってからだろうね。その切り札で駄目ならもうおそらく本当に大きなパイはそうそうないわけだから気軽に切るのはなかなかアレだと。

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あの空に虹を:サガフロ2に出てくる、いわゆるサブシナリオ的扱いの一節。大まかな話の流れで行けば女好きのリッチが困ってる女の子のために一肌脱いで砂漠の給水塔を修理する、言うてしまえば「こち亀」みたいな話だが、このためだけの給水塔マップの美しさやあっさりショートにまとまったストーリー、登場人物の相関で話が進んでいくサガフロ2の中でこの一瞬しか絡みのないユリアとリッチ、そして詩的なタイトルで主に自分の記憶に強く残っている。ちなみに攻略本制作会社勤務時代、何かの拍子で「好きなサガシリーズ」の話になり(当時そんな話ばかりしていたような。)自分は意気揚々とサガフロ2を挙げて、みんなとサガフロ2の話ができると内心楽しみにしていたのに他に誰もサガフロ2を挙げてなくて、なんならバトルがだるいと不評で悲しかった記憶がある。確かにだるいんだが。ちなみにサガフロ2で好きなシナリオ3つ選ぶとしたら「ギュスターヴ12歳」「兄弟再会」「タイクーン・ウィル」をピックしたい。

「だって兄さん、泳げなかったもの…」

6.気になった論点 「伝説」と「電波少年的企画」

一年のレギュラーより一度の伝説、と江頭が言ったとか言わないとか都市伝説があるが今回の話でも「伝説」という話は出てきた。要は「界隈の枠を超えてバズる」という話と置き換えてもいいかもしれない。

ただこれも匙加減が非常に難しい。日本のLOL界隈で界隈を超えてバズった話って、正直なところ「在留カード」の一件くらいだと思われる。もちろんひどい話だったが、それが拡散された背景には人々の感情的なものも少なからずあるのは否定しにくいだろう。

例えば金持ちだけど嫌われ者のAさん、「Aさん、今年既に5000万寄付!」というニュースと「Aさん、5万のサイン本をサロン会員に発売!」だったらどちらが話題になるだろうか、おそらく金額が格段に低い後者の方になる。人がニュースを拡散するときというのは「自分の過去の意見と逆で見直した!」というときよりも「やっぱりな!」的自分の意見の補完として用いる場合が多いように思える。

そもそもお年寄りが多い日本社会においてeスポーツはいまだにマイナスの印象を持ってる人も少なくなく、となればeスポーツで駆け巡る口コミはいい話より悪い話のほうが、という話になってくる。

ごく一部、例外的なバズり方で言えば「よくわかんねえけどすげえのは分かる」という類のアレ。ゲームで言えば「レッツゴージャスティーン」のウメハラ「背水の逆転劇」がそれにあたる。

背水の逆転劇:言わずと知れたEスポーツ動画の伝説にしてアンセム。地上波でも何度も見たレベルで、ギネス認定されたほどに有名なコレ。何が起こっているか詳しくわからない人にも、クレッシェンドでデカくなる観客の歓声が「凄さ」「ヤバさ」を伝えている。

となると派手でもないLOLの番組の企画で「伝説」を作るのはなかなか難しいように思える。ちょもす氏の言ったこともよくわかる。おそらく現状を把握して逆手に取ったブラックジョークでもなんでもいい、というようなニュアンスも含まれていると思うが、だからこそなかなかに難しい。これがプロとかいない過疎ネトゲとかならそれもよくわかる。ニコニコ時代とかも、全然人がいないネトゲを自虐的にネタにした動画がバズって人が増えた、みたいな話もあったような気がする、タイトルこそ思い出せないが。

ただLOLの場合頑張ってる人がいる。企業スポンサーも背負ってる。それも複数、というのがアレで。となるとなかなか自虐PRというわけにもいかず、本体が大真面目に頑張ってるのに、関連番組がそれを皮肉って自虐イジリするなんて、どんだけ嫌味な番組だよって話にもなってしまう。勝てないチームをハルウララに見立てるか?感じ悪いよねそれは。

ありうると思ったのが「電波少年的アプローチ」で、要は何らかの枷をつけて番組内企画でソロキューを回す、というそれ。これがうまくいけばなにかあるかも知れない。ただ、やるなら視聴者参加型にしたいだろうし、ただ、そうすると上で書いたように「トロルや邪魔」が簡単に介入でき、それも結果に簡単に反映されるのがLOLというゲームになっている。

また、実はLOLと電波少年的アプローチ、過去にやっていないわけではない。「勇者ああああ」の数少ないゲーム界への貢献の一つ、ゲームプレゼンでブレイクし、今やゲーム系の公式番組に引っ張りだこの「ペンギンズ」、あの2人を捕まえて24時間LOLをやらせる企画を、過去にLOLは行っていたりもする。キャストとしては十分すぎるでしょ。

AbemaTVが一時期Eスポーツに肩入れしていた2018年頃、そして翌年早々に損切りしたせいでアーカイブが塵と消えたのだが、そんな頃にAbemaで配信された「集まれ!LOLスタジオ」という番組の中のワンコーナーで既に電波少年的チャレンジをしている。

もはやアーカイブも見れないので記憶で話すが、ペンギンズの二人を24時間会議室に軟禁。2つのPCを用意してレベル1のチュートリアルからプレイさせ、何レベルまで行くか競う、的な話だったはず。24時間でLv30までいけばご褒美とか脱出とかで、それ以外にもレベルが1増えるごとに差し入れがあったり、逆にレベルが上がらなければ何も食べられない!みたいな話だった。で、Eyes氏かだれかが見に行って二人に解説したりするのを何回かに分けて放送していた、という感じだったはず。ただ、知っての通り序盤はチュートリアルとAI戦、それもゲームが得意なノブオに比べてアニキは苦手で、タワーだのミニオンだののシステムを理解するのに一苦労、という有様だった。24時間では結局ほぼまともな対人戦などもないわけで、言うほど盛り上がりどころもないままフワッとお疲れ様で開放された、という企画の顛末だったと記憶している。

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検索しても自分の過去の記事が出てくる有様。この背景にある会議室みたいなところに24時間監禁されるみたいな話で。右側になんか写ってる貼られてる紙みたいなやつ、あれがLVごとのご褒美が書かれたシートだったはず。一応サイトにギリギリサムネイルが残っていたので証拠としてサルベージ。

https://abema.tv/channels/ultra-games/slots/E1ohtKYBbKQrU7

ね?誰も覚えてないし誰も見てないでしょ?本当に難しいんだと思う。電波少年的な話でいけばやはりゼロからスタートになるのだけど、ゼロからではあまりに見どころに辿り着くまでが長いのがLOLになっている。とりあえず撃つくらいは出来るAPEXなんかとはえらい違いで。それを踏まえて、序盤の「無」ゾーンを歯を食いしばってこらえて、長い目で見て、そしてやっと一歩進んでいざランクに挑戦してボコられたら今度はコメント欄で硬い、尖った石を投げつけられる。自分が頑張っても足を引っ張るやつが出てくる。生配信してみたらそいつがスナイプしてくる同じやつだったりもして、なんて企画成立までのハードルがキツすぎる。

自虐もだめ、ゼロイチも簡単にはうまく行かない、となればすぐにいいアイデアは自分も出てこない。ただ鉱脈はあるかも知れないのでQWERスタッフの方々は定期的にアイデア出しを頑張ってみるのはいかがでしょうと丸投げする感じで。

あとは皆すっかり忘れているが、かの「川レジェ」さんも元は電波少年的企画だったはず。別にあの方も趣味でやってるわけじゃないわけで、2年目の今年は知らんけど。いきなり楽屋に押しかけられて芸名チェンジと一年でゴールド行けばサイコロ振った額プレゼント、だめならEスポーツ界に寄付、みたいな話だったはず。最初こそ注目を集めたが。そうそうに「こりゃ絶対無理」と皆が察したせいかもう記憶から消えている方も多いと思うが、はんにゃ川島氏も雑な電波少年的企画の被害者なのだ。ただ偉いもんでちょっと前テレビ千鳥見てたら「芸人ポーカー」ってやつで写真だけながら「川島ofレジェンド」ってテロップ出ていやーほんまなんやなーって。

ちなみに川島さん、たまに下記のニュースのようにLOLに触れた記事が出ることもあるので、広告代理店的クソ計算で行けば「ヤフーニュースにLOLの名前が露出!広告換算でこの枠は〇〇円!つまりこの記事の経済効果ウン百万円!!」(だからこの企画成功です)みたいな、ありがちクソパワーポイントを代理店的人たちはいまもせっせと作ってるのかもしれない。

ただこの記事見てもらうとわかるようにたいてい川島さんの記事は「借金」と「LOL」が紐付けられて記事にされる、要はネガティブイメージとセットで拡散されるため読んでも「あ!リーグ・オブ・レジェンド!」ってなる可能性は低いし、知らずに記事だけ読んだらLOL界隈が悪いみたいに見えてしまう人もいるだろうってのがこれまたエグいとこで。知らないおばあちゃんがこの記事読んだら「Eスポーツのリーグなんとかは借金につながる!」みたいな理解されてもおかしくないわけで。まーたお前話盛りやがって、そんなバカいねえだろ、ってお思いの方、記事の下コメント欄を見てください。

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eスポーツって、恐ろしい、借金背負わせて人を不幸にするものなんですね、って逆宣伝してるように思うんだけど。
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100万に飛びつこうとして失敗した結果が、600万の借金を背負うって完全に運営の手のひらで転がされてますね…
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eゲームに関してはギャンブルなので同情の余地なし。 
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な?まあこれについては川レジェ氏が悪いわけではないし、もとを正せば読解力のないバカが悪いのだが、無知な川島氏から600万パクったのが「eスポーツ」「LOL運営」みたいな理解をしているのがそこそこいるのがやばいところ。何がやばいかって日本の教育レベルがって話よ。ヤフーなんか見る前に本を読め。あとeゲームってなんだよ、とかね。舞城王太郎は「世界は密室でできている」と書いたが、世界はアホとバカで出来てもいるわけで。アホとバカは東大に行け!(ドラゴン桜)

https://news.yahoo.co.jp/articles/fc93968367895d70790e1beff9f0a484f4344754

あっ!〇〇!:元ネタはギルティギア新作のTVCMのキラーフレーズ「あっ!ギルティギア!」より。2021年6月現在、2021格ゲー界流行語大賞の大賞候補ド本命。「まるでゲームを知らん奴らが作ったCMやな」と思われがちだがその逆、この「あっ!」の人は並のゲーマーよりもよほどギルティ愛の強いギルティ歴20年のギルティ大好き勢だったりもする。賛否両論あるが個人的にはいい狙いだと思う。どうせコア層はCMの出来に関わらず買う、ならばその外を少しでも狙おうという戦略。よく話題になる「海外の映画が日本では変な日本語タイトルになる」のと同じ戦い方。石を投げてる人はよく見かけるが、文字情報が「Interstellar」だけのポスターを地下鉄の駅で見てどんな映画か内容がピンときて興味がそそられる人だけが石を投げましょう。今単語ググるの禁止な。ちな、この単語英検一級相当とのこと。
あと格ゲー界流行語大賞については6月現在、「これっす」が怒涛の追い上げをみせている。「スピードアンドパワー」以来久々にGtuneが繰り出したバズワード。格ゲーマーコミュニティに潜入する際に役立ててください。
世界は密室でできている:いわゆる舞城王太郎初期の、比較的万人受けしやすい青春ミステリ的小説。煙か土か食い物ほどのアクセルぎゅるんぎゅるんの文体は鳴りを潜めているが、ところどころ雰囲気はあってそういう意味でも「舞城最初の一冊」におすすめかもしれない。個人的にはこの奈津川サーガが続いていけばいいなあと思っていたが、先生はマルチな才能をお発揮なされて以後そんなに作品が出てなかったりして。九十九十九とかディスコ探偵も面白かったけどね。でもなー唯一無二だけにこの路線もっと見たかったなー的な気持ちもある。気が向いたらまたお願いします。サーガと言えば鏡家サーガの佐藤友哉どうなったんやろとググったら最近は太宰治の転生もののコミカライズ書いてるっぽい。へぇ。まあ噛み合ったらなんかの機会に。

7.申し訳程度の「案出し」

と、ここまでQWERの放送で上がっていた諸々について触れてきた。ゆっくり書いてたのですっかりLJLの開幕に間に合わなかった。まあ今季はほぼチームメンバー変更もないので分析もなくてよかろう、と納得しておく。

でまあ、こんだけケチつけてハイおしまいってのもさすがに悪いと思うので、申し訳程度になるがこちらもいくつか、番組で出ていない案をサクッと出してみてこの記事の非礼のお詫びとしたいところで。つまらないものですが、番組様にケチつけておいてその産みの苦しみを理解しようとしないのはそれはそれでズルみたいなもんですのでね。実際に作られてる皆様に比べればそれはもう口だけ程度ですが、という感じで。

結局ここまで書いてきて「何が問題だったか」というのはいくつか見えてきたと思う。そこから導き出すべきであって。

まずとにかく「ミルダムの同時視聴を増やしたい」という話だったが、最初に変化球の方から投げると、ここで提案したいのは「もう一つの収益の柱」というところになる。要はYoutubeの広告収入でガッポガッポならミルダムの同接なんかあんま気にならんやろ?という話。「でもYoutubeでQWER出してるけどそんなにだよ?」とお思いだろう。それはそう。思い出してほしい。LOL番組のコア視聴層はたった4000なのだ。そしてもう一つ思い出してほしい、そのあたりでちょもす氏が触れた「LJLの配信の数値は海外勢の下駄履いている」「日本人以外が相当数見ている可能性がある」という推論。

そう、それに乗っかろうという話。1案目は「QWER英語版切り抜き」「QWER韓国語版切り抜き」を作ろうぜ、という話。Youtubeの字幕欄ではだめです。タイトルから英語圏のLOL民、韓国のLOL民に刺すような切り抜きを作って、読みやすい程度のテロップを入れるわけで。

LJLに注目している外国コメンテーターはいるが、それでもやはり日本語は習熟が難しく謎の国となってる。その情報を英語で伝えてやれば可能性はあるのではないかと。例えばC9戦を終えて、俺たち日本人はアメリカの解説がなんて言ってたか気になったでしょう。それはおそらくC9ファンだって同じだろうと。格下国はこのニュースをどう報道したか、それを動画にしないかね?という話で。「 ”C9 Perkz oriannna<<DFM Aria orianna” by Japanese LOL news commentator」とか。まあそんなこと言ってねえけど「C9 DFM」で検索したC9ファンや元G2ファンは思わず見てしまうかも知れない。そして英語圏にリーチすればC9やG2のパイは国内のLOL全体のパイよりもモアモアビッグなわけだから。もちろん格下国の解説なんて気になるのはよほどの暇人だと思うが、LOLに関しては「英語圏のよほどの暇人」と「日本のLOLファン」なら前者のほうが多いと思う、きっと。

同様に韓国勢が気になる情報みたいなのをプロなり何なりから引き出してなんとかかんとか韓国語に変換していくわけよ。
タイトルで「Evi Says ”Khan>>Evi>
>Fudge”」みたいなのをハングルと英語でバーンと流すと。そう、「プロを呼んだ意義」みたいなのを考えるわけで。趣味だの何だのも良いが、海外でバズりそうな話題を番組側から振っていくわけよ。「KRソロキューで誰と当たりましたか?同じレーンだと誰が強かったでしたか?ベスト3は?そのベスト3にAriaを加えるなら何番目だと思いますか?」とか。そりゃ大きいことは言わないと思うけどそれも含めて字幕でニュアンスを伝えていけばよいわけで。韓国語分かる奴がいねえ?確か大学の時に第二が韓国語だとすげー楽って聞いたから、それこそ番組で「今日から使えるゲーム用韓国語」とかコーナー作ればいいんじゃね?とか。

Ariaのプレイはおそらく韓国のファンの目にも留まったはず。Ariaのことを、Showmakerと得意ピックならやりあえる程度の強さ、くらいしかわかってない韓国勢は、おそらく他の物差しが欲しいはず、と考えてLJLでAriaと対面しているMIDレーナーをゲストに呼ぶ、とかね。LJもう始まってて現役呼ぶのがムズイなら、過去にAriaと対面したMID呼んでみるとか、RokiとかTakaとかいるわけやん、日本にいるかは知らんけど。

そういうふうに「海外需要から逆算して」番組を作る、ワンコーナー作るってのも面白いと思う。そのためならLOL忍者音読コーナー潰してもいいんじゃねえかと思う程度には。例えば今週なら「あのDFMが2連敗、新人のKinatsuにしてやられるEvi」みたいなのは海外勢も気になるわけ。C9に勝ったチームがRJに負けるのかい?って。そこにコメンテーターが触れたりして英語にして輸出すると。これ悪くないんじゃない?そりゃベストは時事にビタっと合わせて新鮮な質問作ることだけど、お試しで何個かヒキのありそうなアーカイブ探してやってみては?といったところで。

あとは「同接を増やす」、これは最初に触れた「習慣づけ」が何よりもポイントなのでは、と思うわけで。金かけていいなら番組中に発表される「キーワード」書いた人1名にLOLグッズプレゼント、とか「スキンプレゼント」とか。要は「生で見るとイイコトあるよ」ってのを周知させると。難しいけどねー。

自分はアイマス勢でもあるのだが、アイマス関連でよくあるのが、アイマス関係ないのにキャスティングでアイマスを匂わした他ゲーPR番組、というのは昔から非常にたくさんあった。特にメイン格の中村、今井両名は割と色々駆り出されて、ネトゲのFEZの番組の番組なんかやってたりして、そこにアイマスファンがこぞってやってきて一大ギルド的なものを形成、みたいな話はまあまあよくあった。

番組自体アイマスとは直接関係ないもののリアタイでコメントすれば反応してくれることも多々あるので、そこがモチベーションで対して興味のないネトゲを立ち上げながらリアタイするアイマスファンというのは少なくなかった。この場合の「リアタイするメリット」は「声優にコメント読んでもらえる」というのがある。まあ、ええ声ですしそれで仕事してますからね、そりゃそれだけでも興味ないゲーム立ち上げるのに十分な「イイコト」すなわち「モチベーション」なわけで。

ただこれをQWERにそのまま、というのも難しい。象先輩やレボルさんに読んで貰って嬉しい人は、声優に比べればかなり低いだろう。その上それくらい個と密にコミュニケーションとりたいなら個人配信行けば簡単にレスもらえるやろ、というのがある。わかんねえけど「LOLやっててLOL詳しい声優」とかいねえかな。あ!炭治郎!はスーパースターすぎるので結構暇そうな人とかでなんとか。

今考えてたのはお土産としての「ヒト(声優)/モノ(グッズ)」的な考え方で、とくればあとは「カネ」となってくる。リアタイしたなかの1名にアマゾンギフトでも配るか?1000円でもいいと思う。QWER見てコメントして、かつミルダムに名前とかTwitter登録してるやつ1名、みたいなアレならミルダムも喜ぶからばら撒く予算くださいとか言ってみたらどうやろとか。まあそんなんしたら中華BOTみたいなの増えるかもやけど、BOTであれ結果的にミルダムの同接が増えることには変わらんわけでってのは駄目かな流石に。

あと人が欲しい物、ヒト・モノ・カネ以外だったらなんだろうな、名誉とか?それこそQWERカップ優勝!みたいなのは名誉になりうるし、そのせいでRTされたのかもしれない。それならQWER番組内でも「名誉」を付与できる企画をレギュラーで立ち上げるとかね。例えば「TOPレーン王」とかで1on1をやって、番組レギュラーの元プロに勝ったら「TOPレーン王認定」ってそれなんて賞金首?って話だけど。

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賞金首:先述の集まれ!LOLスタジオ!同様、AbemaがEスポーツにカネかけてた時期に行われていた、素人が賞金首に勝ったら賞金的な企画番組。なお「賞金首 LOL」で検索するとおそらくAbemaが消し忘れたTwitchのアーカイブに#1が残っているので知らない方は見てみるのもおすすめです。

ただ賞金首がそうだったのだが、「LOL」をカジュアルに落とし込むなら1on1なのだけど、1on1って見てても面白くないのが最大のネックなんだよね。LOLの面白さの一つマクロを完全に殺してるわけで。ただ陸の孤島TOPであれば擬似的に1on1になりうることもあるしデュエル力的なものも求められるので、TOPはTOPでやっても面白いかもねと。他のレーンも「ガンクのこないサモリフ」ルールで「ソロキルかプレート3枚」みたいな現実に即したっぽいルールにして各レーンの「王」を番組で決めて、番組最強チームを組んでクラッシュ挑戦を番組コーナーにするとか。プロ志望のガツガツしたやつが来たら盛り上がるでしょたぶん。

あとプロで思ったのは、電波少年じゃなくてモチーフにすべきは「ガチンコ!」説で「ガチンコLOLプロ道!」をやるとか。毎週番組でソロキューとかしながら、年末のスカウティングに備えると。スカウティングでは密着取材でもして長めの動画作るとか。野球のドラフトの後に流れるアレとかみたいな感じで。問題は「竹原役」がLOL界隈にいないことかなー。ムキムキになったゆとりもやしアニキに頑張ってもらうとかね...。筋力だけならLJL経験者でも随一でしょ。ただキャラがなー、みんな優しいからなー。

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ガチンコ!:かつてTBSで放送されていたバラエティ番組。特に人気を博したのが「ガチンコファイトクラブ」。街の不良たちのなかのボクサー志望を集めてトレーニングし、プロボクサー輩出を目指す企画。ヤンキー共に物怖じしないトレーナーとして、当時日本唯一のミドル級世界王者獲得経験者の竹原慎二を据え話題となった。日本で有名なボクサー、それこそ井上尚弥とか多くの名ボクサーが「バンタム級」前後、体重にして50キロちょい、になる。対して竹原のミドル級は70キロ程度と、もうガタイからして違うわけで。喧嘩をふっかけるヤンキー、それに対して「ブッ殺しちゃるけぇのぉ」とかゴリゴリの広島弁で普通に言っちゃう70キロの元世界王者竹原、それが普通に放送されていたんだからなかなかのもので。番組としては「ガチンコ」の名の割に「ヤラセ疑惑」が絶えなかった一方、後にファイトクラブ卒業者からガチ犯罪者を排出したりと「少なくとも出てる人の素行の悪さはガチンコやったんや」と思われたとかなんとか。

あとはプレイ以外の「王」で権威を付与する。例えばこれはKatsudion氏の負担莫大になるのでギャラモリモリでお願いすることになるがLOLユニバースクイズを出題すると。ある程度は「予選会」としてコメント参加で、予選に勝ってリアタイかつカメラで出れる人を何人か集めて「せーの!」で答えてもらう決勝大会をやるとか。コメントはある程度カンニングできるが、カメラがあればそうカンニングも出来ないわけで。ユニバース以外にもゲストごとに個性を出して、レボルさんの「LOL海外昔話クイズ」とかも答えれたひとは「すげー」となるし、間違った人もいい知識になるわけで。

クイズの例として
「例えばオーバーウォッチでは”C9”というスラングが有名ですが、さてLOLにおいて”xpeke”といえばどんなプレイを指すでしょうか?」
とか
「リーシンのワードジャンプを使ったムーブを”インセク”と言いますが、この語源はいったい何でしょう?」
とか。
「Worlds2019、日本勢が初めてメジャーリージョンから一勝を挙げた相手はSplyceですが、そのSplyceのWorlds2019最終成績は何位でしょう?」
とかとか。ミルダムのアンケ機能がどれくらいか知らないけど、4択とかでも面白いわけで。あとは
「アムムのパッシブの名前と効果を答えよ!」
「チャンピオンの名前aからzで並べたときの最初と最後は誰と誰?」
「チャンピオン名の英語表記、一番短いチャンピオンは?」

とかね。

自分はクイズ勢なので、これをやるならアンケボタン押しにリアタイ参戦すると思います。まあユニバースクイズはLJLでやってたのでアレだけど、パッシブクイズとか歴史クイズならまず怒られるいわれはないでしょ。

ということで申し訳程度の案出しとしては
・海外向けのLJL目線のニュース切り抜きで収入増を狙う
・ガチンコLJLプロ道
・リアタイ視聴で(グッズ/アマギフ)プレゼント
・QWER各レーン王を探そう企画→クラッシュ編へ
・クイズ!LOLックアカデミー!

あたりでいかがでしょう。出演者のメンタルが健康に保てるならTeamPerfectBody的な番組内バンドみたいなのもいいと思う。あと上で書いたVtuberチームを作ろう!とか。チーム系ってなんやかんやで頑張るとカタルシスあるもんやし。これくらいが罪滅ぼしとなれば幸いでございます。

8.おわりに

結局、番組以降「QWER」についての発表は「一般参加大会やるよ」くらいで音沙汰がなく、番組が続くかは不明となっている。一方今週LJLが始まったが、気づいた方もいるかもしれない。いつもはシーズン初めだけだった気がする「プレショー」が来週もやる、つまり「プレショー」で試合前解説を厚くするものだと予想される。また、実際に測ってはいないが、今期のLJL、試合終了後のアナリストデスクのトーク時間長くない?いつもより詳しくない?と。もしこれが自分の勘違いでなければ、LJL本体が「試合の解説」を前後で厚くしようと動いているということになる。となるとどういうことか、今まで「試合の解説」に時間を割いてきた「QWER」の立場がますます苦しくなることになる。公式とキャラ被りするわけであって。

ただ、ピンチはチャンス、重たい「試合解説」という荷物を公式に丸投げできた、と考えてリニューアルを検討するのも一案だろう。もちろん、個人的には今のままでもよいのだが。ともあれ、ここで消えてしまうのは惜しい、DFMがWorldsで活躍すれば特需もあり得るわけで、なんとかかんとか頑張ってほしい、その一心でございます。みんなも見ような!月曜9時の「QWER」!って感じで。適当に色々書いちゃったので後ろめたい部分もあるが、万一関係者の皆さんの目に入っても、怒らないでいてくれることを祈ります。というのを締めの言葉に変えて。

ちなみに筆者がこの記事で一番書きたかったことは「あの空に虹を」の話です。サガフロ2最高や!

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