Brand New Musical Concert 2019 終演。


おととい無事に、「Brand New Musical Concert 2019」全3公演が終演いたしました。応援くださった皆様、本当にありがとうございましたー!

錚々たるメンバーのなかに今回、コーラスとして参加できたこと、本当に嬉しく、幸せに思いました。

それぞれの身体、表現者としてのバックボーンによって醸造された個性的な歌のスタイルを目の当たりにした、というかんじで、僕自身にとってもたくさんの学びがありました。


今回コーラスとして歌った曲は

・Another day of sun
・Season of love
・ジャージーボーイズメドレー
・最後のダンス
・This is me
・Your song

でした。

全員で歌うパワフルなナンバーももちろん楽しかったですが、個人的には「最後のダンス」で、伊礼さんのロックなトート閣下に対してコーラスを当てたのがめちゃめちゃ楽しかったです。

伊礼さんから「山野の思う、”死の声”みたいなかんじでさ、よろしく!」とオーダーがありましたので、死の舞踏に誘う声をギラギラで足してみました。楽しんでいただけたでしょうか?


今回のステージで2つの憧れが実を結びました。

ひとつは、「タケミツメモリアル」というホールの舞台に立てたこと。

僕は武満徹さんという作曲家がつくる音楽が大好きだし、彼が紡ぐ言葉も大好きです。そんな人の監修により作られ、名前が冠されたホールで演奏をすることは、大学時代からのちょっとした憧れでした。

三角形の造形が美しい、天井の高い空間は抜群の音響効果を持っています。

そんな舞台に「クラシック」ではなく「ミュージカル」で出られるだなんて、想像もしなかったです。

いつかは、完全にアコースティックな演奏環境でも立ってみたいなと、新たな夢ができました。


もうひとつは、ジャージーボーイズメドレーに、「ニック」のパートとして参加できたこと。

2016年、2018年に上演された日本版本編では僕はアンサンブルとして出演していて、主にニックと同じ低音部を担当するパートとして歌をうたっていました。

「いつかはニックを」と思っていたところ、こんなにスペシャルな機会に、”踊りながら”ニックパートを担当できたことに心からの幸せを感じました。

このナンバーだけはオケのなかのコーラスブースではなく、メインの出演者さんと同じラインに並んで歌わせていただきました。この演出にも心の底から感謝いたします。

新しい憧れというか、夢というか、目標ができました。

いつかは本公演でも、必ずや、ニックをやるのだ。

今回の経験を糧に、ますます頑張ります。応援よろしくお願いいたします。



ところでご来場いただきました皆さん、コンダクターの井村さんの指揮姿、ごらんになられました?

素晴らしかったですよね!!!!!!

僕、大好きになっちゃいました、井村さんのこと。

リハーサルのときに、「なんて素敵な指揮なんだ!!」と思ったのです。

躍動感、的確な指示、瞬時の調整能力、スコアを読み込んでいることが伝わってくる音楽づくり、指揮の身体的な技術の高さ。

「この人はぜったいに、オペラ畑だな」と確信しました。話してみたら案の定、「俺はオペラの指揮者だよ」とおっしゃってました。

ミュージカルの現場では、「拍を合わせる」とか「出だしのタイミングを合わせる」ということが優先される場面が多い傾向があるゆえに、なかなか「音楽的な指揮」をする指揮者にお目にかかれないのですが、

井村さんの指揮は非常に音楽的でしたよね。躍動感もあって、エネルギーに満ちていて、フォルテもピアノもレガートもアクセントも自由自在。まさに「彼こそミュージック」状態。

僕、コーラスのときにはオーケストラの最後列、ホルンとドラムのあいだ、舞台センターちょい下手(しもて)あたりにいたわけですが、その位置からだと井村さんの指揮のすべてと表情までもが全部見えるわけで。超楽しかったです。

素晴らしいシンガーの皆さんの歌ももちろん堪能しましたが、井村さんの紡ぎ出す音楽も堪能させていただきました。いい音楽は、心を元気にしてくれますね。



ということで、新たな経験を自分のストックにして、ますます頑張ります!

ご来場&応援、ありがとうございましたーーーーー!!!!






読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。