もらった畳の井草で鍋敷き作りました🌿技法コイリング(作り方付き)
今回はコイリングという、かご作りの基本的な技法をご紹介したいと思います。
技法は至ってシンプルなコイリングですが、針を刺す位置によっては、縫い目を模様にしたり、合わせ目を密にしたりといろいろ出来るのが特徴です。さらに、細長いものであれば大抵形にすることができますので、雑草や細く割いた木の皮等、さまざまな素材を試してみることができます。とても汎用性の高い技法と言えますね。
準備
補足
今回使った井草は、かご編み仲間が、畳屋さんからもらってきたもので、みんなでほぐして素材にしました。
とじ針についての詳細は、「針の出し入れが超簡単!フェルトと磁石で「とじ針入れ」作りました🌿」をご覧ください。
作り方
1、芯を作る
下の画像の赤い部分のように、コイリングは素材(今回は井草)を束ねた「芯」を螺旋状にぐるぐると巻いて作っていきます。(以降「芯」はこの「素材を束ねたもの」のことだと思ってください)
まず始めに、かがり用の井草を1本取り、とじ針に通しておきます。
次に、好みの太さになるぐらいの井草を適宜取り束ねます。今回は6〜7本ほどの井草を束ねました。これが芯になります。それから芯の先端を少し折り曲げ(井草でない太い素材等は、必ずしも折り曲げなくても良いです)、
さっき針を通した井草の糸を、針と反対側のほうから2〜3cmほどぐるぐる巻きにします。
2、先端を丸めていく
次に、ぐるぐる巻きにした先端に、針を刺して引っ張ります。先端は、いま通した井草を引っ張り、下の画像のように丸めます。
3、螺旋を大きくしていく
あとは、先ほど丸めた輪の中心に針を通し、ぐるぐると螺旋状に巻いていきながら、3回程、中心に針を刺し留めます。これを2周(段)します。この時芯は捻りながら巻いていきます。
輪の中心に針を通し(左)芯を固定する(右) これを繰り返していくとこうなります
螺旋の3周目ぐらいから、針を中央に通すのではなく、前の段の芯に刺していきます。刺すところは、前周で刺したところの前隣に刺します。
後は、これの繰り返しです。
4、芯を付け足す
刺し進めていくと、芯にしている井草の束が足りなくなってきます。なので、途中少しずつ井草を捻りながら付け足していきます。
5、かがり糸を付け足す
かがり糸も短くなっていきます。 なので束になっている井草のうちの1本にとじ針を通し、これをかがり糸とします。前の短くなった先端は、既にかがってあるかがり目に適宜通して、自然と束の中に入れ込んでしまいます。そうして他の井草束と共に、続けてかがっていきます。(が実はこれは自己流です。コイリングにはいろいろなかがり方があるので、また機会があれば、自己流でないものも紹介したいと思います。)
こうして好みの大きさになるまで、かがりながら綴じ続けていきます。
ちなみに、井草付け足し中に、エプロンに張り付いているのはとじ針です。
これは以前作った磁石式とじ針入れがポケットに入っていて、作業中針をちょっと手離したい時に、活用しています。便利です♪
6、最後の始末
最後の方になってきたら、もう井草は付け足さずかがっていきます。自然と本数がなくなってきますので、螺旋に沿わせてぎりぎりまでかがっていきます。
最後は2〜3回ぐるぐる巻きにして
残った先端をカットし、
かがり糸にしていた井草は、折り返して留めます。
完成
素材について
今回使った井草は、上記にもあったように、かご編み仲間が畳屋さんからもらってきたものです。なぜくださったのか、その辺の経緯が良く分からないのですが💦、半端に余ったとか、型落ちしたとか(畳にもあるんだろうか・・・)もしかしたら、そういうのがあるのかもしれません。
今度近くの畳屋さんとかに、聞いてみようと思います。
破棄されるのなら、活用したいですね(*´∀`)
作ってみて
「コイリングは根気がいるよ〜」と言われていたので、春先花粉とだるさで、何もやりたくなくなる時期が過ぎ去るのを待ち、この期に挑戦しました。小さい豆皿(小さくて根気の何もいらない)は、1つ作ったことがあるのですが、今回少し大きめの鍋敷きを作ってみて、積み上げるように着実に形になっていく面白さ、楽しさを味わいました♪
これからの季節、たけのこの皮が剥がれて落ちる頃なので、たけのこの皮で何かつくりたいなと思わされました(´꒳`)
予告
次回はこの技法と素材で丸いBOXを作ります!
お楽しみに(๑˃ᴗ˂)و♡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?