(41) ドイツおめでとう🎉(2023W杯決勝🇩🇪vs🇷🇸:息詰まる攻防) : クロスオーバーの工夫

見終わった直後の感想:

前半は両チームともディフェンス強度が高く、
集中力も運動量も高かったので、

ハーフタイムでいったん気持ちがリセットされたあとの3ピリが、
両チームにとっても、一番しんどい時間帯になるかなと思って見てました。

(ターンオーバーが増えたり、スリーの成功率が下がったり
 しそうだなと思って見ていました。
 
 疲労で足が止まってくるなかで、ディフェンスを頑張ろうとすると
 ファールが増えてきます。そうすると審判の笛に対して
 イライラが出てもきますが、そうゆう辛い展開でセルビアの方が
 ちょっと我慢しきれなかった感じもしました。)

4ピリでドイツの得点が減って
追い上げられたのは、
時間を使うことに意識が向いて
攻め気が少なくなったためだと思います。
(リードしているからこそ、純粋に点を取ることに集中しにくい状況)

(パスする相手しか見てないなという場面が多かった印象的でした。
 それで時間をつかっても、結局タフスリーを外してすぐ攻められるというのは、
 良くないオフェンスの仕方だよなと思いました。
 時間を使う、パスを考えてると見せかけて、
 カウンターを密かに狙っていけば良かったと思います。
 外でボールを回しつつ、素早くゴール下にボールを放り込んだり、
 急にドライブ仕掛けて、イージーシュートを決めるのが理想)。

セルビアの方はもう攻めるしかないので
オフェンスの精度は上がりやすいですし、
ディフェンスも、ドイツの攻め気が少なくなってきているので
ある意味、守りやすい状況だったかと思います。

それでも、最後は勝負どころで、シュルーダーが 1on1 。
きっちり右ドライブからレイアップを決め切って、
あれで勝負アリだったかなと思いました。






ハイライト


腕の取り合いを制したシュルーダー

左腕をDFの内側に入れるシュルーダー(左肩がロックされない状態をつくる)
ローポストまで行き、この狭い状態から
シュートに行けるのがすごい




ピックアンドロール&コーナーカッティング

ピックアンドロール
バウンドパス
(左)コーナーカッティング




身体をふわっと浮かせるドライブ(重力加速)

レッグスルーから
ふわっと浮かせる




モリッツ・ヴァグナーのシュートフェイント
(誰か直すように言ってあげた方がいい気もする)

モーションがいくらなんでも大きすぎる気がする。
(初めて見たときちょっとびっくりした。息詰まる決勝で、唯一個人的になごんだ場面。)




ダブルチーム(ヘルプ)でドライブを止めた後
一瞬、気が緩んでしまうDF

ナイスヘルプだったが、
後ろへ引く動きに対して、油断してしまった(ドライブコースが空いている)。




腕を入れるDF vs OFのバックターン

タイス(白10)の得意技、腕を入れるDF
左肩をロックされて、右へは行けないので
バックターンでかわす:セルビアのペトルセフ(青3番)
タイス:左へ行かせるか〜
ペトルセフ:じゃあ右に行くわ〜




腕の取り合い2  タイスvsボグダノビッチ

右腕を伸ばすタイス vs 左腕をふりあげるボグダノビッチ
High off the glass は ミニフローターの1種だと思う
高い




ボグダノビッチのスリー(フォームが綺麗)

ドライブから
急ストップ(片足でまず減速をかけて)
バックビハインド(右足でしっかり止まる)
ワンドリで下がりつつ、タイミングを取って
スリー




パスコースをじっと見て、パスをするとカットされやすい。
(意外とプロでも多い。面取りしている味方へのパスなどでは特に。)
(シュートやドリブルに比べて、パスの練習や工夫はプロでも不足しがち?

パスコースへの視線が、シュルーダーにバレているので、
簡単にパスカットされてしまう。
(ゴール下の味方に視線を向けたり、パスフェイクしたりする工夫が必要。)




ピックアンドロールでタメをつくるシュルーダー

ピックアンドロール
いったんストップして(タメて)、前方にドライブスペースをつくる





シュルーダーのウィニングショット

ふつうのクロスオーバーではない?
クロスオーバーのモーションだが、
左手の使い方が面白い
DFからなるべく遠いところにボールを落とし、
万が一にもスティールされないように、細心の工夫をしていたシュルーダーでした。




比較:ハーダウェイのクロスオーバー(重力加速の反動+レッグスルー

重心を高くして、
沈み込みながらレッグスルー(重力加速の反動を使って、素早く切り返しているのだと思う)

重心を高くして、
レッグスルーと同時に沈み込む







https://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023/game/1009/Germany-Serbia#tab=boxscore
タイスが2点というのはちょっと驚きのスタッツ。
勝負どころでパスをもらった勢いで、ゴールにつっこんでOFチャージングとられた場面が印象的でした。

(減速してフローターならノーファールだったと思いますが、
あの場面でインサイドプレーヤーは気持ちでゴールにアタックしにいくものだよなあと思いました。)
シュルーダーがボグダノビッチをしっかりDFで抑えていたのが大きかったと思います。
(ドイツのDFがボグダノビッチをうまく消していたと思いますが、それでも17得点。
いつのまにそんなに得点したんだ彼は・・・)

セルビアは4ピリ終盤で、シュルーダーとビッグマンのミスマッチがつくれたのに、
そこで勝負にいかずキックアウトしてスリー打って外したところなどがもったいなかったと思います。





優勝おめでとう🎉

https://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023/team/Germany


https://www.fiba.basketball/basketballworldcup/2023


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