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歳をとる
自分が歳をとること。
家族が歳をとること。
「老いること」について、受けいられずにいる自分をどうしたらいいかと思うことがある。
祖母に会えば…
あと何回会うことができるだろうか。
実家に帰省した時には…
家族で過ごす時間も、だんだんと少なくなっていくんだよな。
などと、、残り時間を気にしている自分に気がついた。
今現在35歳。家族も自分も健康そのもの。特に心配などないはずなのに…
中学、高校時代はとにかく地元を離れたかった。いろいろな世界を自分の目でみて、確かめたいと思っていたと思う。
大学生になり、いざ一人暮らしを始めると、はじめのうちは淋しすぎてよく泣いていた。友人ができ、淋しさが徐々に薄くなって、一人での生活の心地良さがわかるようになってきたあたりからは、すごく楽しんでいたと思う。
10代、20代と、自由に住む場所をかえながら。
30代になり、ひとりでの生活ではなく、夫とふたりの生活になった。
夫と過ごす穏やかな日々、思い出が増えていくという嬉しさを感じると、地元にいる家族と過ごした時間はどうだっただろうかと、ふと考えるようになった。
今まで、家族との時間をどう過ごしていただろうか。蔑ろにしていなかった?
もっと大切にしたい、大事にしたいよね!
そう思うようになったから、残りの時間を気にするのだろうか。
最近、小さな頃を思い出して涙することがある。
祖父母の家の裏山探検。
ここに、いつも花が咲いていたな、野菜をとりに畑にいったよなー。とか。
生まれたての弟を見に産婦人科に行った時、確かこんな部屋に母と弟がいたよなーとか。
全部全部覚えておきたいのに、忘れちゃうことの方が多くて、それがなんだか苦しくって。
大切な人たちだから、いなくなるのが嫌だから、歳をとる、老いていくのが怖く感じるのかもしれない。
今、わたしが感じていることを、心の中で消化するというか、、粘土をこねてこねて、違うかたちにつくっていくみたいなイメージで変化させていけたら、感じてる怖さがなくなるのかな。なんて、感じた。
大丈夫。
この先に進めば進むほど、大切なものが積み重なっていくよ。
そう自分に声をかけようと思う。
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