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「定期的に届く」ということ③DM

ヤマノ印刷 企画・校正担当Aです。
お得意様や会員さんに向けて定期的にお届けする刊行物に、「ニュースレター」「同窓会報」「DM」などがあります。メールやSNSなどオンラインの発信・通信手段が発達し、調べたいことはすぐにネットで検索できる世の中で、紙の刊行物が郵送で届くことの意義は何なのか。
ヤマノ印刷の考えを全四回に分けて、事例を交えてご紹介します。

第三回は、弊社代表の山野宅に届く、とあるDMからヒントを得て考えます。

第一回:「定期的に届く」ということ① ニュースレター はコチラ
第二回:「定期的に届く」ということ② 同窓会報 はコチラ

1.DM「ぶどう園開園のお知らせ」

これは、毎年とあるぶどう園から弊社山野宅に届くハガキです。
このぶどう園はぶどうの育ち具合によって開園日が毎年異なるため、案内ハガキが開園数日前に送られてきます。たとえ一年前に買った美味しいぶどうを忘れていたとしても、このハガキが届くことで「また食べたいな」と思い出すことができます。

2.宣伝を感じさせないDM

このハガキは、解禁セールのお知らせのDMの一種と言えますが、嫌な感じ方をさせない上手い手法が取られています。
商品を売りたい場合、価格やセールスポイントを前面に出したくなるのが人の心というものですが、あえてそういう情報を一切記載せず「残暑見舞い」の形としています。ぶどうに自信があれば、一度来園して購入してくれたお客様には昨年の記憶があるため、余計な情報は不要ということなのかもしれません。

宣伝が多いと、受け取った人は身構えてしまったり、情報が多すぎて逆に見る気が失せてしまったりします。(中には安売り情報がびっしりのセールチラシを心待ちにしている方もいらっしゃるかもしれませんが…)
情報を必要最低限に絞って「残暑見舞い」の形にすることで、受け取った人に季節を感じさせる良いDMだと思います。

まとめ DMの意義

  • 前回の購入者に定期的に思い出してもらう

  • リピーターになってもらう(再来店してもらえば良いので情報を入れすぎない)




次回は、ここまでの「第一回:ニュースレター」「第二回:同窓会報」「第三回:DM」を総括したまとめになります。