褒められたい症候群

誰かに褒められるのが好き。それだけで自分のやってたことって間違いじゃなかったんだって思う。

ただ、最近その考えが変わってきました。うん、そう信じてる。いや、褒められるのは相変わらず好きですよ。そりゃ、人間ですから。褒められない時は悲しい。なんだか誰も見ていないような気がするから。でも、そういう時は「なんで褒められたかったんだろう」って考えます。

そしたら、なんだ、自分がやってることに自信が持てなかったんだね、プロセスだけでも認めて欲しかったんだねって納得するんです。それで自分で自分を褒めてあげるんです。それが成功か失敗かとか関係なく、

「頑張ったね」「結構やるじゃん、自分」って。

そうすると褒められたいとかどうでも良くなります。私は承認欲求の塊だけど、この時だけは私が私の承認されたい対象だから。私が私を認めてあげる、って多分すごい大事なことなんだと思うなあ。なんつって。

まあなんでこんな風に考えるようになったのかというと、うーん...友人がめちゃくちゃなんでって聞く人だからかな。私結構影響されやすくて、些細なことで喋り方も文体も考え方も変わります。そんなだからか、いつの間にか自分の頭にも「なんで」が居座るようになりました。

なんで髪の毛をロングからショートにしたとき可愛いって言われたかったんだろう。なんでカルボナーラ作ってって言われたから作ったのに、当の本人がお風呂に入ってたらイライラしてしまうんだろう。なんで号泣しているときの頭はこんなにも冷静なんだろう、って。

悲しいかな、その場では心がパンクしちゃって答えが出ないけど、あとでゆっくり考えてみたら「ああ、そうだったんだ」って納得するものがほとんど。その度に自分の器が醤油皿なみに小さいことに気付いてマイマンボウがまた一匹バイバイするんだけどね。お前はよく生きたよ。

褒められたいけど、別に他人に褒められなくても良い。そう考えるだけで胸のモヤモヤがスッと晴れる感覚。自信のない自分を認めてあげる。このままでも良いんだよって私の中の聖母が言ってる。このささやきを聞き逃さないように今日も私は「なんで」を繰り返すんです。

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