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野菜をモリモリ食べる「猪アンダンスー(油味噌)」

「アンダンスー(油味噌)」とは、沖縄料理の豚肉味噌のことです。沖縄の食文化は中国大陸からの影響で、豚肉の扱い方に深みがあります。そのアンダンスーを私は猪で作って楽しんでいます。脂がおいしい猪で作ると、本当においしくできます。

アンダンスーは普通はご飯やお酒のお供になるようですが、今回はせっかく夏なので生野菜と合わせてみました。

【材料】
・脂のある猪肉(バラまたは外モモ) 300g
・砂糖 150g(きび砂糖なら170g)
・酒 大さじ2
・油 大さじ1/2または1(猪の脂ののり具合で判断)
・生野菜 適宜(今回はサンチュ、セロリ、ピーマン、ネギの白いところ)

スープを作る場合
・ショウガ 一かけ
・ネギの青いところ 1本分
・酒 50ml
・刻み昆布(またはだし昆布を刻む) 20g

お肉の部位は、沖縄ではバラを使うようですが、猪は外モモ(お尻の部分)にもしっかりと脂がのるのでここでもよいです。(今回は500gの「脂しっかり外モモ」を使いました。余分の200g分はゆでた状態で取り分けて冷凍しました。)

味噌と砂糖はおうちのものでかまいませんが、私が今回使ったのは信州味噌ときび砂糖です。砂糖は白砂糖でもおいしくできます。

・ショウガは皮ごとスライス
・ネギはよく汚れを洗い、握りつぶす
・味噌、砂糖、酒を混ぜ合わせておく

お肉を鍋に入れ、全体にかぶる程度に水を注いで強火にかけます。

沸騰したら弱火にして数分ゆで、肉がしっかり縮んだらゆでこぼします。(今日はスープを作るのでゆでこぼしていますが、アンダンスーだけを作るならキッチンペーパーをかけてそのままゆで続けてください。薬味も不要、アクをとる必要もないです)

お肉と鍋にこびりついたアクをよく洗い流します。

肉の鍋にネギ、ショウガ、酒を入れてぎりぎりかぶるくらいの水を入れ、

お肉にキッチンペーパーをかぶせ、

強火にかけて沸騰したら弱火に。フタをずらしてのせておきます。

ゆであがり。脂身の側から身の厚いところに串をさして、赤い汁がでなければOK。今回は沸騰してから50分くらいかかりました。バラだと薄いのでもっと早くゆであがります。(スープをとる場合は残ったゆで汁に昆布を入れて、冷めたら漉して冷蔵または冷凍。)

触れる程度に冷めたら1cmのあられ切りに。大きいかたまりをゆでたときは、使う分だけ取り分けます。

フライパンにサラダ油大さじ1/2を引いて、中火でゆでたお肉を炒めます。あまり肉を触らず、香ばしい香りがしてきたら返す、くらいで。

いい匂いです。どんどん出てくる液体は水ではなく脂。

炒め加減はお好みですが、これくらい脂が出れば十分。

一旦火を止めて、合わせた調味料を入れます。

弱火で練り合わせます。最初は脂が分離して浮くのですが、水分がとぶと味噌とまざります。

こんな感じでツヤッとすればできあがり。

作ったその日はナス田楽にしていただきました。

翌日は生野菜といただきました。特にセロリがばっちり合いますね。もちろんピーマンも。サンチュで巻いてほおばるこの幸せ!

余った分は冷蔵庫で保存しましょう。ジップ袋に入れておけば、脂が分離してしまっても揉んで混ぜることができます。

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