野菜をモリモリ食べる「猪アンダンスー(油味噌)」
「アンダンスー(油味噌)」とは、沖縄料理の豚肉味噌のことです。沖縄の食文化は中国大陸からの影響で、豚肉の扱い方に深みがあります。そのアンダンスーを私は猪で作って楽しんでいます。脂がおいしい猪で作ると、本当においしくできます。
アンダンスーは普通はご飯やお酒のお供になるようですが、今回はせっかく夏なので生野菜と合わせてみました。
お肉の部位は、沖縄ではバラを使うようですが、猪は外モモ(お尻の部分)にもしっかりと脂がのるのでここでもよいです。(今回は500gの「脂しっかり外モモ」を使いました。余分の200g分はゆでた状態で取り分けて冷凍しました。)
味噌と砂糖はおうちのものでかまいませんが、私が今回使ったのは信州味噌ときび砂糖です。砂糖は白砂糖でもおいしくできます。
・ショウガは皮ごとスライス
・ネギはよく汚れを洗い、握りつぶす
・味噌、砂糖、酒を混ぜ合わせておく
お肉を鍋に入れ、全体にかぶる程度に水を注いで強火にかけます。
沸騰したら弱火にして数分ゆで、肉がしっかり縮んだらゆでこぼします。(今日はスープを作るのでゆでこぼしていますが、アンダンスーだけを作るならキッチンペーパーをかけてそのままゆで続けてください。薬味も不要、アクをとる必要もないです)
お肉と鍋にこびりついたアクをよく洗い流します。
肉の鍋にネギ、ショウガ、酒を入れてぎりぎりかぶるくらいの水を入れ、
お肉にキッチンペーパーをかぶせ、
強火にかけて沸騰したら弱火に。フタをずらしてのせておきます。
ゆであがり。脂身の側から身の厚いところに串をさして、赤い汁がでなければOK。今回は沸騰してから50分くらいかかりました。バラだと薄いのでもっと早くゆであがります。(スープをとる場合は残ったゆで汁に昆布を入れて、冷めたら漉して冷蔵または冷凍。)
触れる程度に冷めたら1cmのあられ切りに。大きいかたまりをゆでたときは、使う分だけ取り分けます。
フライパンにサラダ油大さじ1/2を引いて、中火でゆでたお肉を炒めます。あまり肉を触らず、香ばしい香りがしてきたら返す、くらいで。
いい匂いです。どんどん出てくる液体は水ではなく脂。
炒め加減はお好みですが、これくらい脂が出れば十分。
一旦火を止めて、合わせた調味料を入れます。
弱火で練り合わせます。最初は脂が分離して浮くのですが、水分がとぶと味噌とまざります。
こんな感じでツヤッとすればできあがり。
作ったその日はナス田楽にしていただきました。
翌日は生野菜といただきました。特にセロリがばっちり合いますね。もちろんピーマンも。サンチュで巻いてほおばるこの幸せ!
余った分は冷蔵庫で保存しましょう。ジップ袋に入れておけば、脂が分離してしまっても揉んで混ぜることができます。
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