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あのね帳(2023.06.12)

この前の週末、長男(7歳)には学校から「あのね帳」の宿題が出ていた。
日曜の夜にその事実を妻から突き付けられ、さぞ慌てふためくかと思われた長男だったが、平然としており、私は「あれ?」と違和感を感じた。

「あのね帳」とは、「先生あのね」という風に、あたかも先生に語って聞かせるように、実際にあった出来事などをそこに書き連ねるというものだ。私が小学生の頃はそんなものなかったが、今じゃけっこう宿題としてメジャーなものらしい。

この「あのね帳」、小学校に上がってから長男は度々学校から宿題として出されていて、いつも仕上げるのに苦労していた。特に長い休みの終盤には決まってこの「あのね帳」を書くことに四苦八苦している長男の姿が見られ、その度に私は手伝わされていた。

しかし今回、日曜の夜にまだ「あのね帳」に手を付けていない事が判明したというのに、平気な顔をしている長男。私はどうせあとで指導・添削せねばならんのだろうなと思っていたが、風呂上りかのタイミングでふと「あのね帳」を見てみたら、いつの間にか出来上がっている。しかも以前より文章が随分上手くなっている。

句読点の位置が適切だし、文章が不自然にブツブツ切れておらず滑らかだ。みみずがのたうちまわっているみたいだった字も、マスの中できちんと整列していて、読みやすい。それに加え、ちゃんと自分がどう感じたか、何が面白かったかなど書かれていて、良い。

ちょっと見ない間に文章がすごく上手になっていたので驚いた私は少し大げさに長男を褒めたが、あまり響いていなさそうな長男。「だから何?」みたいな顔をしている。「当然やろ?」とでも言いたげだ。

当人にとっては大したことじゃないのかもしれないが、以前に比べると雲泥の差だった。いつの間にそんなに上手になったんだと思った。明らかに何かしらのブレークスルーを経ているはずだ。子供というのは雨後の筍みたいに、ちょっと目を離した間に大きく成長するのだなぁと改めて思った。

嬉しかった私は風呂上りの長男を楽しませようと「一人オセロ」を始めようとしていた長男に「一人でやんないで、パパとやろうよ」っつって、オセロで対戦した。そして普通に圧勝した。


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