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長女と私(2024.07.03)

長女(4歳)は私が大好きだ。それは自信を持って言える数少ない事実だ。

例えば妻は私の事が大好きではない。あるのは複雑に入り交じった好意と嫌悪だと思う。長男も「ポケモンGOさせてくれないパパは嫌い」だと思ってるだろうし、次男も時々「パパ嫌い!もう遊んでやらん!」と言う。

だけど長女だけは多少不機嫌になる事はあるものの基本的には私の事が大好きで、「パパ好きー」といつも言ってくれる。お風呂では洗面器をラーメンに見立てて「〇〇ちゃんラーメン(〇〇は長女の名前)できたよー」と言ってラーメンを振る舞ってくれるし、ブラシで丁寧にとかした髪の毛を「さわってみ」と言って私のところにやってくる。廃材や折り紙で作ったアイスクリームやお花を私にたくさん持ってきてくれる。

はっきり言って妻よりも私の方が長女に好かれている自信がある。それは妻がイライラしがちで怒りっぽいからだろうと思う。どちらかというと私の方がイライラしない方だし、あまり怒らないからだ。

でも今日、夕飯が終わった後に長女と次男が部屋を散らかしまくって、全然片付けようとしなかったという場面があった。代わりに長男が片付けをしているのに、長女は相変わらず呑気な顔して前髪をとかし、「ここさわってみ」と言って私のところにやってきたので、私は長女を叱った。一生懸命片付けている長男が不憫だったのだ。

長女はしばらく固まって動こうとしなかった。存在が消えてしまったみたいに、喧騒の中にスッと沈んでしまった。周りは慌ただしく動いていてそれどころではない。

やがて「うわーん!」という声がした。長女が顔を真っ赤にして泣き出したのだ。めったに怒らないパパに怒られたのがショックだったのだ。

長女はしばらく泣き続け、歯磨きを終えて布団に入ってもまだくすんくすんと泣いていた。仕方ないから添い寝をして「大丈夫大丈夫」と声をかけていたら、そのうち眠ってしまった。可愛い。誰かが「子供は眠っている時が一番可愛い」と言ったが、それはまさに真実だと思う。

長女は10月で5歳になって、再来年には小学生だ。早いもんだなぁと思う。つい先日生まれたはずなのに。

長女はいつまで私と一緒にお風呂に入るのだろうか。案外もうすぐ「パパとはお風呂入らん!」と言い出しそうな気がする。「パパキモい!」だの「こっち見んなバカ!」だのそのうち言いだしかねない。

今のうちにせいぜい「パパ好きー!」と言われてデレデレしていた方が良いのだと思う。

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