見出し画像

これは何?(2023.04.24)

「これはなにー?これはなにー?」
風呂上りに次男(2歳)が矢継ぎ早に尋ねてくる。
ストローコップ、保湿クリーム、皮膚科の薬、タオル、ドライヤー、またクリーム、薬、ストローコップと同じところを何週もして終わらない。しまいにはテレビの中を指さして「これはなにー?」を繰り返す。

洗い物をしていても、わざわざステップを両手で抱えて持ってきてその上にのり、シンクの中を指さして「これはなにー?」をする。
「それは炊飯器の部品、それはママのコップ、それはシチュー入れてた鍋、それはフタ、それはスポンジ、それはママのコップ」と、これも終わらない。

幼稚園でもこれをやっているようで、先生から何度か報告を受けたことがある。先生は笑っているが、いい加減嫌になってやしないか心配だ。あと、あまりに何度も「これはなにー?」をやられると、物とそれを指す言葉とが微妙にずれてくるような不思議な感覚におそわれる事がある。「あれ?これコップだよな?これはクリーム?あれ?これドライヤー?」みたいな。何度も質問され揺さぶられる事で物と言葉にずれが生じて、ゲシュタルト崩壊のような事になる。

そのうち私や妻、子供たちや犬を指さして「これはなにー?」を執拗にやられて、「あれ?おれだれだっけ・・?みなさんはどなたですか・・?この黒い毛の塊は生き物ですか?」みたいな事にならないだろうか。ならんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?