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しっちゃかめっちゃか(2024.03.12)

帰宅すると妻が殺し屋みたいな目をしている。

妻は今日仕事がたいへん忙しく、その合間で買い物してご飯作って小学校に長男をお迎えに行き、公文へ送り、その間に下の子二人を幼稚園へお迎えに行き、帰ってきてから大量の汚れものを下洗いしてから洗濯機にぶちこんで、同時進行で子供らを着替えさせ、夕飯の仕上げをしていた。そうやって色々やりながらも子供らから「トーマスの電池を換えて」だの「ポケモンどこ?」だの「スーパーボールがテレビ台の下に入って取れない。ママ取って」だの「おかしー!」だの過剰で雑多な要求が飛んでくるので、頭がパニックになる。

そんな時、妻の頭の中ではドリフの場面転換の時のあの軽快なミュージックが流れているらしい。

私が家へ帰った時たいてい妻はそんな殺伐とした目をしているが、今日は特にひどかった。たくさんの修羅場をくぐってきた目をしていた。目だけで殺されそうだった。

そしてそんなしっちゃかめっちゃかな場面にのほほんと帰ってきた私はすぐにその惨状を察知して、場を収拾すべく、子供ら全員を引き連れて風呂へ行った。とりあえずこのカオスの震源である子供らを風呂に押し込めば、ひとまず妻の茹でった頭はクールダウンすると思ったからだ。

各々好き勝手な場所で服を脱いで風呂へ行く子供ら。手には皆ポケモンのフィギュアを持っている。風呂でポケモンバトルに興じるためだ。

風呂から上がり、夕飯が終わると、今度は私が超忙しく、洗い物をしながら子供や私の弁当を作り、明日の遠足の準備をしつつ、幼稚園への提出物を切ったり書いたりしなければならなかった。それをしつつも子供らがまたしょうもない不満や要望をそれぞれにぶつけてくる。

ドリフのあの軽快なミュージックが今度は私の頭の中で鳴る番だった。


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