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不均質な自然と人の美術館(2023.01.09)

昨日のこと。
大分は国東、長崎鼻という半島の突端にある「不均質な自然と人の美術館」に行った。

以前から行きたかったが、天気も良いのでようやく行くことになった。この美術館にとって天気はとても重要なファクターなのだ。

車で1時間20分程もかかって到着すると、美術館は海沿いのキャンプ場の中にあって、潮騒の音が聞こえてきたりして、とても良い環境。

いちいちどんぐりとかまつぼっくりを拾う子供たちをなんとかエントランスまで導くと、どうやら客は私たちだけだった。

受付の女性の方は常ににこにこ子供たちを暖かく見守ってくださっていた。うるさくしようが、土足になろうが。

展示は3つある。
「太陽と月の部屋」
「海の部屋」
「森の部屋」

まずは「太陽と月の部屋」

天井というか壁面いっぱいに丸い蓋のようなものがずらっと並んでいて、これが私たちが部屋の中を移動するとそれに応じて開き、ピアノの音が鳴る。蓋が開くと外の光が差し込み、部屋の中は薄くスモークのようなものが立ち込めているので、その光の筋がくっきりと浮かび上がり、床に落ちるという仕組み。

長男と長女は大喜びし、光と音と戯れていた。とてもうるさかったが、貸し切り状態なので良かった。一方次男はこの未知のものをどう捉えていいのか分からず怯えていた。終始「怖い!」を連呼し、抱っこしている私の顔をはたき、下に下ろすと全力でダッシュし部屋から出て行こうとした。

次の「海の部屋」は真っ暗だった。
部屋の中程で、天井から無数の水の筋が落ちており、それを高速で瞬く光で照射して、光る水滴が音に合わせて様々に形を変えた。
みんなで水に触れた。

最後は「森の部屋」。
丸い壁に覆われた部屋全体にプロジェクションマッピングで様々な映像を映し出すというもの。まるでVRみたいに映像の中に吸い込まれそうな感覚になった。

どれも楽しかった。私が個人的に来たかった美術館だったが、子供たちが大喜びしてくれたのは嬉しい誤算だった。たまたま貸し切り状態だったのも良かった。

特に「太陽と月の部屋」はアート作品としてもアトラクションとしても素晴らしかった。今回は子供たちが一緒だったけど、一人でしんみり楽しむのも良いだろうなと思った。

美術館を出る際、受付の方は変わらずにこにこと笑顔で送り出してくださった。また来たいと思った。



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