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畳み方チャンピオン(2023.07.18)

夕方、長女(3歳)と次男(2歳)を幼稚園にお迎えに行くと、長女の担任の先生(パワフルな女性で声が大きくいつも笑顔で元気が良い)が、長女が物を畳むのがめちゃくちゃ上手で、畳み方チャンピオンである事を帰る足を止めて私に伝えてくれた。

「畳み方チャンピオン」の長女は、畳み方があまりに上手なので、クラスのみんなに畳み方をレクチャーしているとのこと。先生はそれをまるで自分の娘の事のように嬉しそうに伝えてくれる。目をまん丸にして、口を大きく開いて。たった今それを見てきたかのように。

私もたいそう嬉しくなって、先生に感謝の気持ちを伝えるのだが、先生はそんな事より長女が畳み方がどんだけ上手かをさらに畳みかけるよう私に力説する。

先生は幼稚園の出入り口を閉めながら、まだ言い足りないみたいに最後まで長女の「畳み方チャンピオン」っぷりについて話していた。すげぇと思った。長女じゃなくて、先生が。

そんな「畳み方チャンピオン」の長女。園の奥からニヤニヤしながらやってきた。なんでか長女は私がお迎えに行った際はゲラゲラ笑うかニヤニヤしてるかどっちかでやってくる。なんかおばちゃんっぽい。

とはいえ、物心つくにしたがってそれなりに長女も女の子らしくなるのだろう。おばちゃんっぽさはもう少しすると鳴りを潜め、何十年か後に再び顔を覗かせるようになるんじゃないか。そう思うと、このおばちゃんぽさもちゃんと記憶に留めておかねばならないと思う。

その何十年か後、長女は相変わらず「畳み方チャンピオン」で居続けられるかどうか、出来ればこの目で確かめたいと思う。

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