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真夜中のレスリング(2023.04.27)

寝かしつけからの寝落ち、そして再び目覚めたらまだ早い11時。リビングからは聞きなれた声と音。ソファにはドキュメンタルシーズン1を見ている妻がいる。ふんぞり返ってこつぶっこをぼりぼり食べている。

私「またそれ見てる。何回目?7回くらい見てんじゃない?」
妻「7回どころじゃないよ。もう、だいたい覚えたよ」

確かに。まるでデジャヴみたいにこれと同じ光景を私は何度も見ている。多分私が預かり知らぬ所でも見ているんだろう。たまにアマプラを開くと「続きを見る」リストのトップにドキュメンタルが出ているのはそのせいなのかもしれない。

食洗器の中にはすっかり乾いた食器があり、まだ洗っていないストローコップや炊飯釜が流しの周りに残っている。私はうんざりしながらもそれらを片付け始めた。妻は相変わらずこつぶっこをぼりぼりしながらドキュメンタルを見ている。私はいたたまれなくなり、作業をすべて投げ出し、逃げるように自室へ行き、寝た。

再び目覚めたら2時。まだそのまま残っていた洗い物を片付ける。ドーピングなしでは心が押しつぶされそうになるので、podcast番組「奇奇怪怪明解辞典」を聞きながらやる。奇奇怪怪明解辞典としては最終回の今回。玉置周啓氏がコナンの映画を見に行った際のポップコーンにまつわるエピソードが面白過ぎて声を出して笑う。おかげで私は救われた。

それから私は皆が眠っている寝室へ行く。手にはパンパースのL。次男(2歳)のオムツをチェックし、おしっこが出ていた場合、オムツを交換せねばならないのだ。

次男は夜中におしっこを多くする事がたまにあり、眠っている間に一度オムツを交換しないとオムツが吸収しきれずに、朝にはびっしょりおもらしして起きてくるようなことになる。それを未然に防止するため、夜中のオムツチェックは必須なのだ。

うつ伏せに眠っている次男。チェックするとおしっこが2回分くらい出ている。オムツを交換せねばならない。私は次男の足を延ばし、ズボンを脱がそうとする。しかし寝がえりを打ってうまくいかない。

気を取り直してまた足を伸ばして、ズボンを脱がす。それから新しいパンパースを両足に通して膝上まで上げようとするが、嫌がるようにまた体勢を変える次男。ゴロンゴロンとよく動く。そんな事はつゆ知らず横でスヤスヤとよく眠っている妻。色々デカい。

真夜中の2時。次男のオムツを交換しようと布団の上で四苦八苦する私。まるでレスリングみたいだといつも思う。ようやく膝上までパンパースを上げて、履いているマミーポコの両サイドを破く。それからマミーポコを外してパンパースを装着させねばならないのだが、またしても動く次男。しかしオムツを履いていない状態でおしっこをされたらたまらないので、私は力づくで次男の体勢を固め、強引に膝上のパンパースをずり上げる。

オムツを履かせたらひとまず安心。あとは次男を起こさないようにズボンを履かせたらミッションは完了する。私は再び慎重に慎重に、息を殺すようにしてズボンを履かせた。

安堵して、寝室を出る私。今日は勝負に勝ったが、たまに作業中に次男が起きてしまうことがあり、そうすると必然的に妻も目覚めてひと悶着起きる。ストレスがハンパない。惨敗だ。今日はそうならずに無事に仕事を完遂できたので良かった。

私は清々しい気持ちで自室へ戻った。

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