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センセイのスケジュール

塾講師だったころの思い出を細々とつづっています。

学校の先生は朝から夜まで働いているというイメージはあっても、塾の先生がどんなスケジュールで生活しているのか想像できる人は少ないのではないだろうか。子どもたちが塾に来るのは学校が終わった後の夕方から夜にかけてというなんとなくのイメージはあっても、じゃあ先生たちはいつ塾に来て、いつ寝てるの?と思うかもしれない。

あくまでも私の場合は、世間一般から半日ずれた生活をしていた。13時に出勤して22時までが勤務時間。授業はだいたい17時から22時まで。その時間の中で小学生に国語を教えたり、中学生に英語を教えたりしていた。
集団授業を行う塾だったので、平日は5時間、土曜日になると出勤から退勤まで8時間立ちっぱなししゃべりっぱなしということもあった。

自分の仕事、例えば仕事のメールを返したり、テストを作ったり、添削をしたり、事務的な処理をしたりできるのは授業が始まるまでの数時間。この時間でいかに仕事を処理するかの勝負!だった。

時間割によっては、17時~22時の間に授業のない時間があることもあったがそんな時間も自習に来た生徒の質問に答えたり、保護者に電話したりやることはたくさん。毎日があっという間に過ぎ去っていく、光陰矢のごとしな日々だった。

帰宅するのはだいたい23時過ぎ、そこから晩ご飯を食べてお風呂に入ってのんびりして午前3時頃に寝る。朝の10時過ぎに起きて、ぼんやりして13時に間に合うように出勤する。授業をする。その繰り返し。

休みも生活リズムも世間一般の人たちからずれていたけど、私はこの生活が少し気に入っていた。朝はのんびり起きられるし、起きてから1時間か2時間ゆっくりコーヒーを飲んでぼんやりしていられる。帰宅は遅いけど、毎日夜更かし気分。
今でも時々、地方ののんびりとした雰囲気の情報番組をBGMに飲む朝のコーヒーが時々恋しくなるのだった。



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