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人事制度の体系と「成長シート」〜成長支援制度その2〜

新しい人事制度ですが、その内容は4つに分けられます。

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「成長支援制度」とは、入社から定年、定年後の継続雇用期間までに継続的に成長を支援する制度。

「ステップアップ制度」とは、組織の中でどこまで成長したかを確認するとともに、成長の目標を設定する制度。

「賃金制度」とは、自らの成長と会社の業績によって、賃金(昇給・賞与)がどのように決まるかを明らかにする制度。

「教育制度」(TEAM GOGYOFUKU研修)は、成長を組織的に支援する制度。

これらを明確にします。

「成長支援制度」の根幹となるのが、職種別、等級別に仕事の内容を見える化する「成長シート」です。

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成長のゴールを示す「成長シート」ですが、その内容は次の4つです。

期待成果・・・どんな成果を上げたらいいのか。
重要業務・・・成果を上げるためにどんな業務を遂行すればいいのか。
知識・技術・・・業務を行うためにはどんな知識や技術を習得すればいいのか。
勤務態度・・・どんな姿勢・考え方で仕事をすべきか。

「期待成果」を得るためにしなければならないのが「重要業務」。
「重要業務」をするために習得しなければならない「知識・技術」。
このように「期待成果」→「重要業務」→「知識・技術」はつながっています。
部署やマネジメントの有無によって変わりますのでそれぞれ別シートとなります。
部署は「繁盛係」、「商品企画・開発」、「サービス本部」、「品質保証本部」で分けました。
等級としては、「一般職」(1級から3級)・「中堅職」(4級から6級)・「管理職」(7級から9級)の3段階。

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階層別に「期待成果」、「重要業務」、「知識・技術」、「勤務態度」のウエイトが異なります。

これらの内容をクラウドのシステムで作成、Excelシートで書き出し、使用します。

伍魚福では、10数年使用してきた「自創経営」の考え方による個人の「チャレンジシート」があります。個別の課題の展開、月間計画の落とし込みのは「チャレンジシート」をベースにしています。
そのやり方を維持しなければ日々の仕事が動かないので、「チャレンジシート」や「ランクアップノート」を使用した月間計画への落とし込みと実行状況を「成長シート」で評価する、という仕組みにしました。

成長塾始まって以来初めて、日本初(おおげさ)の「自創経営」と「成長塾」のハイブリッド型システムとなりました。

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従来の評価制度では、自分の成績さえ良ければ100点がもらえる仕組みでした。
「成長シート」では、自分の成績が良いだけでは、80点までしかつきません。
自分の良いやり方を周囲のメンバーに教え、周囲のメンバーの成長につながって初めて100点がつく、という仕組みになっています。

お互いに高め合える組織風土作りにつながり、会社としての成長スピードを高めることができるはずですね。

部下を持つ中堅職や管理職の「期待成果」では、「部下の成長点数」の伸び具合も評価されます。
「部下を育てる」ことが上司の役割、重要な仕事であり、評価につながることも明確になりました。
部下を育てなくても、プレイングマネージャーとして自分が頑張れば部署の成績が上がるので・・・という発想もなくなります。

「成長シート」では、「期待成果」、「重要業務」、「知識・技術」、「勤務態度」を等級ごとに合計20になるようにウエイトをつけて配分し、それぞれの項目を1点から5点で評価することで、ウエイト配分20×5点=100点満点で採点します。
最初、入社したばかりのメンバーは、何もやっていないので、最低点の20点に近い点数しかつきません。

四半期単位で成長度合いを「成長シート」で測定しますが、前の期と比べてどれくらい点数が伸びたか。
何をやると点数が伸びるのかもシート上で明確になります。

従来はどうしても人と比べがちでしたが、新制度では、過去の自分と比べてどれくらい成長したかが主眼となります。
点数の高い人は高いなりの成長を、低い人もその人なりの成長を目指す。
点数の高い人は、周りの人に教えることで、周囲のメンバーの成長につながる。それが「より良い仕事」につながり、お客様や協力工場の皆さんにも「おもしろい」(メリットがある)と評価していただける。

「伍魚福エンターテイニングスパイラル」の考え方にも完全に合致しているといえますね。


最後までお読みいただきありがとうございました! 伍魚福の商品を見つけたら、是非手にとってみて下さい。社長のいうとおりになってないやないかーとか、使いづらいわー、とか率直なコメントをいただけるとうれしいです。 https://twitter.com/yamanaka_kan